第104話 宣戦布告
「今こそ魔王どもを駆逐する時!二国の大国との盟約に従い、これより我ら巨人の国 アトラースは大国 龍の国に侵攻を開始する!」
巨人の国の王 ア・テスが宣言する。
「我ら獣王国 ヴァイハラは巨人の国 アトラースと森の国 エルランドと共同し三大王 竜王ダイヤに宣戦布告する!!龍の国への侵攻を開始する!」
獣王国の王 獣王ライオネスが宣言する。
「大樹海 森の国 エルランドは巨人の国 アトラース、獣王国 ヴァイハラと盟約を交わし、共に世界の覇権を取り戻す。世界の覇者である三大王が1人 竜王ダイヤを打ち倒さん!!」
森の国 エルランド 世界樹の守り手 イムラ
が宣言する。
ここに巨人、獣人、エルフの亜人の大連合が成立し、三大王 ダイヤに宣戦布告するのだった。
ルー・チャルロイドはこの宣戦布告の発表を聞きつけ、至急魔王会議を開いた。
会場は竜王ダイヤの龍の国に指定。魔王達は魔王会議の召集を快諾し、早急に集まった。
「ふぉ、ついに来たのぉ。やはり最初に狙われたのはお主の国かダイヤ。」
ルーの傷はすっかり癒えておりむしろ顔色はどこか誇らしく良いくらいである。
「ルー、顔色いいね?瀕死になったって聞いたけど?」
バーバルがルーを見ながら言った。
「ふぉ、ふぉ、なぁに、療養中に少しだけ昔を思い出しておったのよ。」
ルーはそう言いながらいつもはもっていなかった杖を優しく撫でた。
「ふーん。で、ダイヤ、どうするの?というか、貴方も大丈夫?」
「あぁ、来るなら迎え撃つのみ。」
「ハシャさんに殺されなくてよかったね。」
そう言ってくすくすと笑う者がいる。そう、ナクアである。
「族長、可哀想ですよ。ダイヤはコテンパンにやられてるんですから。」
ナラもくすくす笑いながらナクアに言った。
「だまれ、ハシャについている小虫どもめ!」
ダイヤはそう言って龍の力を昂らせて怒鳴りつけた。
「ふぉふぉ、元気そうじゃな。しかし、ハシャに攻められて国が大ダメージを負ったのは事実じゃ。普通に大敗して滅亡一歩手前までいっておるのじゃからな。まぁ、惨敗したわしが言えたことではないのじゃが。」
「まぁ、私たちを怖がっている他国からすれば今が絶好の好機よね。ダイヤの国を狙い撃ちして次はルーの国、最後に私の国を仕留めようって算段かしら?まったく舐められたものよ。援軍を出すわよ、ダイヤ。」
「儂は条件がある。」
「は?ルー、それはないんじゃない?これはダイヤだけの問題じゃない。ルーも手ひどくやられたのはわかるけど、ここで出し渋ったらあいつらはもっと調子にのるわよ。」
バーバルが嫌な顔をしていった。
「儂の条件は一つ。攻めて来た三国を攻め滅ぼすまでやることじゃ。」
「なんだと?」
驚いてダイヤの目が見開く。
いや、ここに集まっているナクア以外の魔王達が驚いた。
なぜならば、ルーらしくないからだ。
「ど、どうしたの?貴方らしくないじゃない。ルー。」
「ゲコッ、魔王らしくいこうじゃないか。儂は今まで、できるだけ戦争を起こさないように動いて来た。しかし、ハシャの登場でそれではダメになった。儂はこれより反抗する勢力は徹底的に叩きのめす。温情などはかけん。我は大魔王ルー・チャルロイド。大魔王ムーの意志を継ぐ者。お前たちとて例外ではない。」
ルーの覇気にこの場にいる誰もが息を呑んだ。
ナクアでさえじっとルーのことを見つめている。
「シャールブ、ジンジュ。」
「はい。」「なんじゃ?」
「お前達からも軍を出せ。ダイヤ、嫌とは言わんじゃろう?共に攻めて来た愚者どもを叩きのめし、滅ぼす。我が大国 ケロットより20万の大軍を出そう。」
「20万!?まだそんなに出せるわけ?あはは、すごいじゃん、ルー!良いわ、《《その話》》乗った!私も20万の大軍を出そうじゃないの!モグ、アルモルド、アナスタシア、貴方達も参戦しなさい。大魔王連合の誕生よ!」
バーバルは満面の笑みでニヤリと笑う。
そして小さくつぶやいた「愚かなトカゲ」と。
「もちろんだ、バーバル様!」
「死の軍勢を派兵しましょう。」
「我が帝国も参戦致しましょう。」
「良いだろう!攻めて来た愚か者の国を滅ぼしてくれよう!ミンク、お前も行くだろう?」
「あぁ、もちろんだダイヤ様。俺はあんたに従う。」
「わぁ、すごいことになってるね。」
ナクアが呑気に出された豪華な食事を食べながら言った。
「魔王ナクア、お主はどうだ?」
ルーがナクアに問う。
「私はここにお話を聞きに来たのとご飯を食べに来ただけ。私は行かないよ。攻めてくるなら戦うだけ。たとえあなた達が負けたとしても。」
「ほう?お主の勢力でいくつもの国を相手できるというのか?」
「できる。」
「あはは、言い切ったね。思ったより難しいと思うよ。」
「できるよ。今までだって守って来た。私達はダンジョンにいる時、ずっとナワバリ争いをしていた。数百万の黒き軍勢と戦い何度も追い返した。そこには私と同じ強者もいた。最後は負けてしまったけれども、我らの守りは鉄壁だ。ここにいる全ての魔王達に攻められたとしても、黒き軍勢の猛攻には及ばない。」
「やっぱり、ナクアと同じくらいヤバイやつが死の迷宮にいるのか…」
ジンジユが冷や汗をかきながは言う。
「ふーん、でも、ハシャは怖いんだ。」
バーバルが少し睨みながら言う。
「ハシャさんは別格。絶対に勝てない。」
絶対の自信があるように見えたナクアをしてもハシャには勝てないと即答した。
「まぁ、いいか。貴方はブーモルから奪った森で大人しくしてて。というか森から出て来ないで。」
バーバルが呆れたように言う。
「ふふ、でも、巨人、獣人、エルフか…じゅるり…」
ナクアはよだれを拭き取る。
ここにいる全ての魔王の顔が引き攣った。
どんどん大国が動き始めていきます。
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