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第103話 間話休憩 レオンは勧誘される

「やっとここまで来れた…」

俺は50階層までやってこれるようになった。


中層のここまで来れると上級の冒険者と言えるだろう。


この俺が…上級冒険者。

上層でスケルトンに一度命を奪われた。その俺がここまで来れた。


嬉しい。俺は確実に強くなっている。


あの日からだ。俺がどんどん強くなっていったのは。ダンジョンマスターに生き返らせてもらったあの日から。


俺は努力した分だけ、いやそれ以上に強くなった。


さすがにおかしいと思って鑑定してもらった。


すると一つのスキルが付与されていた。


スキル:成長加速


そう、成長を助けるスキルが付与されていたんだ。


ラスボス、わかってる。早く来いってことだろう?


僕はダンジョンを駆けながら考える。

勇者ルーカスは100層にまでたどり着いた。


俺も行ってやる100層に!

まずは俺がクーリッヒでトップの冒険者になってやる。


アルドさんやアイリスさんすら超えて俺がトップの冒険者に!!






今回のダンジョン踏破は55階層で引き返した。


60階層から下の階層は下層だ。まだ僕には早い。



僕はクーリッヒの冒険者ギルドに戻り、食事を取る。


クーリッヒは蜘蛛のモンスター達に襲われボロボロになった。たくさん人も死んだ。


だけど、すぐに人々は立ち直り復興していった。

さすが世界最高のダンジョン都市。人々もすごく強いんだなと思った。

だって、国からの援助なんてほとんどなく立ち上がったんだもん。ギルドマスターのキバさん、S級冒険者達が主体となって急速に復旧したんだ。

本当に凄いことだと思う。


「よぉ、お前が最近中層までソロで頑張っているって言うレオンか?」


「アルドさん!?は、はい!そうです!」

声をかけられて振り向くとそこにはS級冒険者のアルドが居た。


「なんでソロなんだ?そろそろソロもきついだろ?」


「俺がソロでやっている理由ですか…」


俺がソロでやっている理由、それは人を信用できないからだ。

俺は今まで弱く。ずっと搾取されて来た。

囮にされることもしょっちゅうあったし、報酬を十分に貰えない時もあった。ひどい時は憂さ晴らしのサンドバッグにされたこともあった。

次第に俺は人を避け、パーティーを組むことを嫌って行った。

もちろんパーティーを組まないと危険だし、大変なこともたくさんあったが、あんな惨めな思いをしないで済むと思うと俺はソロでやる方が楽だった。


「いや、お前、俺のパーティーに入らないかなと思ってな。」


「え、俺があの奇跡の剣に!?ですか?」


「あぁ、リーナが戻って来なそうだからよぉ、誰か新しく入れたいと思ってな。そこで、頑張ってるお前の噂を聞いてスカウトしに来たってわけよ。」

アルドはニヤリと笑ってそう言った。


「えっ、スカウトですか!?」

あのアルドさんが俺をスカウト!?


「待て、アルド!そいつは私の唾付きだ。遠慮してもらおうか。」

コツコツと歩いて来たのはアイリスさんだ。

俺の隣まできて、俺の肩に手を置いた。


「あ?どう言うことだ?」


「レオンは私がもらう。」


「レオンがお前のところに入りたいって言ってるのか?」


「いや、まだ誘ってないけど…」

アイリスは斜め右下を見ながらボソッと言う。


「じゃあ、俺が先じゃねぇか!?」

アルドは驚いて言う。


「今、誘いに来たんだ!そしたらお前が先に誘ってたから急いで来たんだ!」


クーリッヒを代表するようなS級冒険者の2人が俺を取り合っている!?

な、なんて光栄なことなんだ、俺のどこにそんな魅力が!?


「あ、あの大変光栄ですなんですが…どうしてそんなに俺を誘ってくれるんですか?」

そう、なぜ俺なのか?

中層で活躍している冒険者なんてゴロゴロいる。

その中でなんで俺を選んでくれたのだろうか?


「あ?あぁ、それはな、お前のダンジョン踏破のスピードが異常だからだ。」

アルドさんがアイリスさんとの言い争いを中断して俺に向かって言った。


「レオン、お前の強くなるスピードは異常だ。だから、まだ弱い今のうちに私たちは勧誘しに来たってわけだ。レオン、私と一緒に冒険しよう!私達ならきっと辿り着ける、最下層に!」

アイリスさんが俺に手を差し伸べて言った。


この手を取れば、俺はアイリスさんと一緒に冒険できるのか。


アイリスさんはあの後、ギルドを立て直すために奔走した。メンバーを再度募り、積極的にダンジョンに潜り、利益を上げ、壊滅したフロントラインを徐々に回復させてきている。


もしも俺がフロントラインに入ったら、今よりもっと冒険が楽になるだろうし、ギルドのツテで装備ももっといいものが揃えられるだろう。

それに、アイリスさんはやさしいし、強いし、綺麗だ。


アルドさんのところに入ってもいい。きっと今よりすごく強くなれるし、みんなの憧れの冒険者の1人になれる。


どう考えても俺が断る理由はない。










「ごめんなさい。」


俺は2人の誘いを断った。


「きっとお二人のどちらかの誘いに乗るのが正解なのだと思います。ですが、俺はお断りさせて頂きます。もし、今ここで2人の誘いに乗ってしまったら、絶対どこかでお二人のどちらかに甘えてしまう。俺はもしお二人のどちらかとパーティーを組むのならば、俺もお二人に並ぶ対等の冒険者になってから、お二人と冒険者したいです!それが僕の思う冒険者パーティーです!」



「わははっ!いいじゃねぇか!レオン、お前は俺が鍛えてやろうと思って誘ったんだが、無用だったようだな!いいぜ!待ってる。お前が俺と同じくらいの冒険者になった時には目指そうぜ、ダンジョンの最下層を!」

アルドはレオンの答えを聞いて上機嫌で笑う。


「お前は本当に強いのだなレオン。楽しみにしている。私と並ぶ冒険者になるということは98階層までソロで行ける冒険者ってことだな!あははっ!私も負けてられないな!お前が私と並ぶ時までに最高のギルドを作って待っていよう!」

アイリスさんも少し頬を赤めて上機嫌で答えた。


って、ん?98階層??


「お、おい、お前ソロで98階層まで行ったのか!?」

アルドさんも驚いてアイリスさんに聞き返した。


「あぁ、死んでしまったけどなぁ。あははっ!」

アイリスさんはそういうと俺にウインクして去って行った。


えっ、今のって冗談なの?本当なの?


俺はアイリスさんにウインクをされてドキドキしながら戸惑ってしまった。


レオンはどんどん強くなっていってます!


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