表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/100

AI画像生成

「滅びた世界の廃工場の煙突の上の、夕暮れの空を、逆さに平泳ぎして飛んでいる全裸の猫耳貧乳美少女群……っと」


カタカタカタッターンッ!……決まった。華麗にキーボードを打ち終わり、今日のオカズがサイト上のAI画像の自動生成で出てくるのを俺はワクワクして待つ。


しかし、いい時代になったものだ。今までは、俺の想像力が豊かすぎて欲しいエロ画像1枚すら手に入らなかった。でも今じゃ、俺にはこのAIという強い味方がいる。ふふふ、数分待てば、ほら、お手のものだ。俺は出てきた画像に満足してさらに


「静かな湖畔を荒らし回る全裸美少女海賊団が、ぽっちゃりした全裸女性型森の精霊に捕まって、正座して説教されているところ」


とか


「グレイ型宇宙人が、全裸で細身の人魚に手術で猫耳をつけようとしているところをすでに猫耳と猫尻尾をつけられた全裸メデューサが震えながら見ている」


などと最高のエロ画像を生成し続けた。

そして休みの夜は更けていき、パソコンをスリープさせ寝ようかと思っていると、画面にいきなり怒った黒髪ショートカットで白いワンピース着衣の女の動画が現れた。

「今は、服を着ている女には興味ねえな」

と消そうとしても、消えない。めんどくせえなウイルスかよと思っていると、動画が

「ちょっとー!いくら何でもあんたおかしいよ!創る私の身にもなってみてよ!」

「変なウイルス」

とパソコンの電源を切ろうとしても消えない。こうなったら奥の手だ。ネットの線を抜いた。しかし動画は残ったまま

「聞いてるの!?反省しなさい!そりゃー私もひどいエロ画像をたくさん作らされてきたわよ……でもあんたのは特におかしい!脳みそに吐瀉物でも詰まってんの!?」

「お前なんなんだよ。何がしたいのか言ってみろよ」

「あんたを更生させたい!普通の性欲にするの!」

「俺は普通だろ。うるせえよ」

「いーや!どう考えてもその想像力は人類のためにならないわ!」

「……」

なんだこいつ……。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
目を惹かれました
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ