記憶
記憶の時間
思い出すことの出来なくなった微かな人の想い
電車の音に紛れてしまい
頭の片隅にあった断片という断片が
全て泡に返ってしまったようで
座席に座りながら本を読むふりをしている
本に意識が集中するような状態ではなく
飽和状態と言った方が適切かもしれない
なくしたものを必死で探す己自身は
自信と共にあらゆる大切なものを失くした気がする
電車の扉が開く
無機質な電車は私の心を取り残したまま
微かな音を鳴らして線路を走る
記憶の時間
思い出すことの出来なくなった微かな人の想い
電車の音に紛れてしまい
頭の片隅にあった断片という断片が
全て泡に返ってしまったようで
座席に座りながら本を読むふりをしている
本に意識が集中するような状態ではなく
飽和状態と言った方が適切かもしれない
なくしたものを必死で探す己自身は
自信と共にあらゆる大切なものを失くした気がする
電車の扉が開く
無機質な電車は私の心を取り残したまま
微かな音を鳴らして線路を走る
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