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閑話 天国のラウンジ

 朝になると、ホテルのラウンジには、多くの人がやってきます。


 みんなのお目当てはここのサンドイッチ。

 

 他では食べられないその味を食べに、毎日やってくる人もいるほどです。


 そして、朝食を食べにきた人がお仕事などに行って、人が減ってきた頃。


 残っている人々はラウンジの窓際の奥の席に集まって、今朝の新聞の内容について、あーだこーだと話し合うのがこのラウンジの定番です。


 最近だと、ロケットの話題が関心を集めていて、天国の外はどうなっているのか、地球と同じように宇宙だ、いやいや天国の外は何もない、空に見えるのは神様の作り出した映像だ、などと話し合っていました。


 話し合いの内容がひと段落すると、残っていた人々もひとり、またひとりと去っていって、ラウンジはしばらくの静寂に包まれます。


 しかし、そんな静けさもすぐに終わり、お昼頃になると、軽い昼食を摂ろうと人がやってきます。


 ラウンジには、軽いものしか置いていないため、人数は少ないですが、それでも少なくない数の席が埋まります。


 そこからしばらくは、まばらに席が埋まった状態が続き、15時前ぐらいから客層はアフタヌーンティーをする人に変わります。


 夕食に来る人も、やはり軽食しかないからか、少ないですが、代わりに多くの人が歓談の場を求めて、ラウンジにやってきます。


 人々は軽くお酒などを飲みながら、今日はどんなことがあったかを共有し、それは大変だったね、などと賑やかな時間を過ごします。


 ピアノの生演奏がある日も多く、ラウンジが一番活発な雰囲気で包まれる瞬間といって良いでしょう。


 これがこのラウンジの日常で、こんな日がずっと続くことを願うばかりです。


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