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餌の味  作者: 双葉紫明
まえがき
1/5

はじめに

 先日飲食店を閉めた。ダメだったから続ける事が出来なくなった。10年間、夢を見て、やり尽くした。もっとやりたい事はあったけど、もうやりたい事も無くなった。理想に邁進し過ぎた。いや、それだけでは無い。せっかくの皆様のご支援を無駄にするだらしなさがあちこちにあった。なかでもきちんと主張出来ない弱さは、様々な分野に悪影響を及ぼした。僕からすれば、主張したくない、気付いて、驚いて、見つけて欲しいだったんだけど、失敗と結論付けた今となっては言い訳にもならない。けれども僕の料理を媒介にしたサービスの商品価値は、そこにしかなかった。その為に間口を広げる事を厭った。嘘を吐かない本当の価値を実現する為に売価より仕入れ値を高くした。一部のお客様は、提示額の倍額を払ってくれた。それが全部になれば立ち行く。頑張り過ぎた。家族も信用も若さも失った。全てを賭けて、失敗して、全てを失くした。うまくやれなかった。いや、うまくやらずに続けたかった。幸せだった。ビビってた。そうしてひとりきり。もう綺麗事じゃ、追っつかない。


 そんな会心の大失敗、自殺モンなわけですが、図々しく生きてすんません。ずっとちゃんと言えなかった。気づいて欲しかった。単なる人間への求愛の裏返しの恐怖に余計な事ばかりべらべら喋っちまった。そんな10年間の食材論、ときどき調理の事。


 目の前に人間が居ないから言語化出来る貴重な失敗の10年間の学びの記録を、you 書いちゃいなよ!

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