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れきしだ

しばらく固いベッドの上で縫い物をしていると、


(ギシッ、、、ギシッ、、、)


っと扉の外から足音が聞こえてきた。顔を上げてみると、薄暗かった部屋はすでに明るくなっていた。縫い物に夢中になっていたら、かなり時間がたっていたらしい。お母さんが起こしに来たのかな?


(ギシッ、、、ギシッ、、、)


、、、床抜けないよね?ちょっぴり心配になってきた。まぁここはこの街で一番安い物件だから仕方ないけど、、、


ここは、この世界で広く信仰されている宗教、アマノ教の総本山があるアトラ神聖国の東に位置する大国、ニホル王国の王都だ。この王都はこの世で2番目に大きい街と言われる、半径10キロメートルにもおよぶ巨大な正円状の都市だ。王都の回りは、世界最悪の魔物の大反乱、レ・マット・フェスティバルから街を守ったと言う伝説のある、難攻不落の巨大な城壁で囲まれている。城壁の中と外を繋ぐのは東西南北の4つの大門、その内最も重要度が低いとされている恵みの森側の廃れた門、東門の近くの貧民街と呼ばれる場所に私は住んでいる。


貧民街と言ってもスラムのような場所ではない。路上生活者なんておらず、家も私のようにアパートを借りている人よりも一戸建ての家を持っている人が多いほどだ。なのになぜ貧民街と呼ばれるのか?その理由は地価がにある。安いのだ。極端に。


東門の先には恵みの森がある。昔、私やお姉ちゃん、両親が生まれるよりもずーっとず~っと昔、ニホル王国がまだ発展していなかった時代、この森で採れたものを他国へ多く輸出し、財源としていた。モノカルチャー経済だ。


その時森を切り開き、開拓村がたくさんつくられた。森に最も近い東門が活躍した全盛期。その時代の人々は生態系を壊さないように、森を汚さないように、大切に大切に守っていた。


この世界で狩りや植物の採取をしたらかなりの確率で魔物に襲われる。森の恵みを奪う人間を木の精霊、ドライアド達が快く思っていないからだ。ドライアド達は森の中ならどこへでも出現できるらしい。森の守護者として何がどこで起こっているのか正確に把握し、魔物を誘導してけしかけて来る。


しかし、恵みの森では違った。木を切れば植林し、子連れの獣がいれば狩らない。森への感謝を忘れず、森を保つために行動していた。だからドライアド達は人間を認め、動物を狩や、植物の採取を黙認していた。


、、、賢者王を名乗る愚者が来るまでは、、、

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