プロローグ3
「あのっ。私をキャスターのメンバーに推薦してください。」
キャスターに推薦しろ。確かに彼女はそういった。本来ならばそのようなことが末端の戦士にできるはずがない。しかし劉は少し違和感を覚えていた。(キャスターに入りたがっているのか?普通は自分から入ろうなどとは思わないがな。何か事情でもあるか?)「それは別に構わない。だが理由を教えてくれ。」
「その~少し言いにくいのですが、私も魔道具の所持者になってしまったみたいなんです。」
「......は?」少しの間を起き今言われたこと理解したとき劉はとても驚愕した。なぜなら、「どういうことだ?本来魔道具はその使い手を魔道具自身が決めるものだ。それに魔道具何て物どこで見つけた。」そう本来このような場所に魔道具はない。キャスターですら魔道具保持者は5人程度しかいないと言うのに...
この少女は持っていると言っているのだ。その魔道具を。
「分かった少し待て。」そう一言言い劉は本部に連絡をいれた。
「もしもし。今度はどうしたの?掃除部隊ならもう少しでつくわよ?何かあった?」「もしもし。たびたび悪いな。魔道具持ちの少女を保護した。その子が組織に入りたいと言っているんだ。なんとかなるか?」「は?魔道具持ち?本当にそうなら一大事よ?とりあえず本部に連れてきてちょうだい。話はそれからよ。」
そう言われすぐに連絡は切られた。
「どうでしたか?」ルイーズは少し不安げな表情で聞いてきた。「ああ。君を本部に連れてこいとさ。本当は連れてきたくないんだけど仕方ないか。あっそうそう。多分いろんな事聞かれるから準備しといた方がいいぞ。」そう言いながら劉は大きな木の下から人が二人入ったら窮屈になるであろう円形の何かを取り出し、そのなかに入っていった。ルイーズが どうしたら良いのか迷っていると、彼が顔をだし、「早く乗れよ。悪いけどこれしかなくてな。少し我慢してくれ。」そう言い本当にすまなそうにしているかれを見るとルイーズはすこしおかしくなった。
「はい。お邪魔しますね。」そしてルイーズもその移動用の乗り物に乗り込み南米にあるキャスターの本部へと向かった。