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彼女という怪物  作者: 死にたい猫
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死因?

この世界ってやつは残酷でね、いじめとかにもあっちゃうわけだ。

僕みたいに。

そんで自殺しちゃったんだけど、これまた不思議なもんでね。


未練なんかないはずなのにここにとどまっちゃってる。

縁って不思議だね。


ま、前置きはこのくらいにして彼女の話をしようか。

みんな気になり出した頃だろうしね。


彼女に会ったのは死んでから一年くらいあとだった。

この、幽霊ってやつには死ぬと一番マシだった時の姿になるって言ったよね?

でも例外が居たみたいなんだ。


彼女には何処にも''変異''したところがなかった。

あ、変異って言うのは僕が勝手につけた名称なんだけどね、幽霊になった奴は皆何処かしら体の一部が変化しちゃうのさ。


ある人は元時計屋の主人でね。

死因は老衰だったらしいんだが、腕の一部が歯車のようになってしまっていたんだ。

その部分の真ん中には時計が埋め込まれてるんだが、壊れていて周りはしないらしい。

元時計屋は躍起になってその時計を直そうとしているらしい。

時計屋だからね。

血が騒ぐんだろう。


でもその時計屋は何だか嬉しそうだったんだ。

一度聞いて見たことがあるんだよ。

「そんな腕で、気持ち悪いとか、不自由だとかってないのかい?」ってね。

あ、幽霊達の間では敬語とか使う奴はあんまりいないよ。

フレンドリーなんだ。何故か。可笑しいね、幽霊なのに。

話が逸れたな、ええっとなんだっけ?

あ、そうそう時計。

時計屋は言ったんだよ。

「それが一度も思った事ないんだよ」

それを聞いて驚きはしたが納得もした。

ちなみに僕も変異点がある。

僕もちょっと特殊なタチでね。


右手の人差し指が鉛筆の様になっているんだけど、こないだ書きにくいなぁって呟いたら、書きやすい様に変形したんだよ。

他のやつらも驚いていたな。

友達のバイク事故のやつなんか、(ちなみに髪型はモヒカンなんだ)そいつ、両足が縫い付けられたようにバイクが下半身にある奴なんだけどね、「俺のなんてちっとも言うことを聞かないんだ」って羨ましそうに言ってたよ。

「頭の悪さまで似ちまったのかな?」って頭をぽりぽり掻いた時は、樹木野郎と一緒に笑ったもんだよ。

ちなみに樹木野郎って奴もつるんでる仲間の一人だ。

あだ名は勝手に僕がつけたんだが、そいつはほぼ全身に渡って枝やら葉やらが生えているんだ。それが一人なのに小さな森を背負い込んでる様に見えたのさ。


話を聞いてみると、どうやら生前植物が好きだったらしくてね、思い出のある木が体から生えたんじゃないかって本人は言うんだよ。


樹木野郎と仲良くなったのは理由があってね。

僕の手の鉛筆の形が少し枝の様になっているんだ。

書いたりしているうちに芯が勝手に伸びて永遠に使える鉛筆で、これまた面白いんだけど、

似た様なところがあると、人って仲良くなったりするよね。そういうこと。

わかりにくい?はは、ごめんね。書くのは得意だけど話すのは苦手なんだ。


もしかして?うん。僕の夢は小説家だったんだ。



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