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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

『向こう側の小宇宙』より。

ホウキ

作者: 砥眞 芳矩

聴き給えよ。

世界とは一体何なのか。

活動していく上で妥協の繰り返しであり、思えば自分の意思が其処には存在していく余地は無いのではないだろうか。

現実と実態がかけ離れている。乖離している。


誰だったか、観たものが真実か?聴いたものが真実か?


などと嘯いていたのを記憶しているが、まあこれもまた真なり、だ。


切り取られた図面を見せられただけでは状況を把握することなど困難であるし、

壁の外から会話を聞き取ったとしたところで、それが想像している事態と全く別物、なんてことも想定できうる。


そう、例えばこの飴玉。

飴玉は、まあ一部例外はあるものとして、往々にして甘いものだ。


なかなかこの球は大きく喰べ応えありそうだが、ん?ああ見られる状況ではなかったね。これは失礼。


うん、仄苦い塩梅だな。と、実際は、食べてみなければ解らないものだ。


見てくれに惑わされ囚われる。

実に愚かなことではあるが、これもまたヒトの性。

業というものなのかもしれないな。


知り得たものを吟味する。

平和や平等だって、実は力あるものの甘言なのかもしれないぜ?


まあ、それを糧に生業を営むのを兎や角言うつもりはないがね。

それに釣られるのも結構。


おっと、これは君には遅すぎた諫言ではあったね。



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