実験No.1ー反省会ー
大野を加えて教室の片隅で反省会
坂田が切り出す
「思ったよりスパンが短かったなー」
「威力も大したことなかったしなー」
松本も同調
「あれビックリ箱開けたときあれじゃ届かんだろ」
「いやあれは驚かすためのもんだからあてる必要は無いんじゃねぇの?」
「あー...なるほどね。まぁなにはともあれ今回は当てなきゃいかんわけだからどうにかせんとなー...」
「...おいお前ら。俺を実験台に使ったことに対して何か言うことは?」
大野が不満そうに割り込んでくる。割り込んでくるが...
「もっと上に設置して上から降るようにするか?」
全く気にしない坂田
「無視してんじゃねぇよ!言えよ!言うことあるだろ!」
「「へ?」」
「人を遊びの実験台にしといてなにもなしかおい!」
「いやだって、あれお前が考えたんだしなー」
「そうだけども!否定はしないけども!それじゃ理由になってねぇよ!」
「?開発者が身をもって体験するのは常識だろ?」
松本が不思議そうに言う
「いつからその常識は生まれた!?」
「遥か昔から」
「パイオニアはいつだって自分の提案は自分で実行してきたんだぜ」
「なんだろう間違ってない気もするがすげぇムカつく」
「まぁまぁそうかっかっすんなって」
松本が諭す
「なんで原因のやつらにたしなめられなきゃいけねぇんだよ!」
「どぅーどぅーどぅー」
坂田も諭す
「俺は馬じゃねぇ!」
「大野よ」
「んだこら!坂田!」
「その怒りは某S教師にぶつければよかろう」
「まぁ元のターゲットはそうですからね!」
「では修正点についてだが...」
「バネを強くすればいい」
大野が割り込む
「さっきまで文句ばっか言いまくってたのに急に来ましたな」
「もうお前らに何をいっても無駄だろうからな」
「「いやーそれほどでもー」」
「今のどかに誉める要素があったんだよ!」
「...ないな!!」
「わかってんなら言うな!」
「では今度こそ話を戻そう。んで大野よ、バネを強くるって、どうやって」
「それくらい分かれよ。バネを増やしてさっきと同じだけ縮めれば単純に威力は2倍だ」
「おおー」
「バネはどこで?」
「それくらい買えよ!」
「えー」
「こればっかりは他のでは代用できんからしゃーない」
「よし、じゃあ修正案で再実験じゃー」
坂田が宣言
「...で、だれで?」
大野が言うと、他二名が何をいってるんだこいつはという目で大野を見る
「おおおおおぉぉぉぉい!俺かい!」
「やつと同じ背丈であることを恨め」
「ちくしょう!」
そーゆーわけで実験台はまたしても大野に決定