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イタズラNo.1 一実験一

今回はお説教シーンから始まります。あしからず。

前話で叫んでいたバカ三人衆が遂にイタズラを敢行します!はてさてどうなるのやら

さて5月19日。三人の男子生徒が一人の教師の前に正座して、とりあえずお説教が始まる。


「あーあー。とりあえずこんだけ言わせろ。」

我らが桜庭先生の声が響く

「「「なんでしょうか~」」」

「何回目だテメェらあああぁぁぁぁ!何回俺はお前らに怒鳴らにゃいかんのや?おぉ?」

「まだ6回目でございます~」

と問題児の一人松本

「そうそう。まだ一桁。まだ一桁。」

続いて二人目の問題児坂田

「あと一年生五月で6回目なので3年で200回ほど怒鳴ればよろしいかと」

そして最後の一人大野

「そういうことを聞いてるんじゃねぇんだよ!何回怒られればもうしないかと聞いているんだ!」

「「「無限回?」」」

「アホかーー!ちょっとは反省しろ!」

「「「反省はしていますが?」」」

「してねぇだろ。どう考えてもしてねぇだろ。6回目だぞ6回目!」

「反省はしています。した上で前回の失敗を踏まえいかに面白く、そして捕まらないようにするかを真剣にディスカッションした上で...」

と真剣な口調で大野

「反省する場所が違ぇよ!いいかはん...」

「被せるの遅いですよ。もっといまにみいに速くしないと。もうちょいでセリフ言い...」

こちらは坂田

「被せるなぁぁぁぁ!で、誰が計画した?どうせ大野だろ」

「いやぁそんな毎回考えませんよ。黙秘いたします」

と大野。この時点でもはや認めたも同然なのだが、ここに松本がのってくる。

「そうですよ先生。もっと他の可能性も考えていかないとひょっとしたら上級生におどさ...」

「計画したやつ以外の罪を軽くしてもいいが?」

先生が食いぎみにくる

「「大野が計画しました」」

「おおおぉぉぉぉい!仲間売りやがったな!」

「おいおい大野よ。坂田と松本がこんなつだってこどぐらいよく知ってるだろ」


とまぁ和気あいあいとお説教さてれいるわけです。

え?彼が何をしたかって?そう、あれは数日前の朝のこと。


「本日ついに例のやつを決行します!」

と意気揚々と宣言したのはバカ三人衆の一角坂田。

「おぉ!今夜ついに禁断の書が開かれるのか...」

「うんごっめん松本よ、俺いきなりの中二設定についてけない。具体的には今夜でもねぇし、開かねぇしそもそも禁断の書ってなんだよ!」

「な!?では例の魔法を白昼堂々と!?」

「うん違うからね?例の魔法ってなんだい?俺そんなのはじめて聞いたなぁ。てかいつまでも中二設定やってんの?なにこれ今日こういうノリなの?」

「さてコントはこの辺で止めといて坂田よ、やりますか。」

「急に切りやがったこいつ...」

「まぁまぁ!で、用意は?」

「んなもん完璧だ」

「よし!じゃまずは大野で実験だな!」


一今回のイタズラ一

・インパクト B

・驚き A

・意外性 B

・笑いA

・シュールさ C

・危険性 B

・工夫 C

・凶悪性 B

・羞恥性 A

・注目度 S

・下準備

いたってシンプル。市販のボクシングビックリ箱を持ってきます。

→箱をとります。殴られないよう気を付けて!

→バネを縮めお手製のストッパーで止めます。

→ストッパーとスイッチをテコの原理で繋げます。スイッチを押すと外れるよう調整も忘れずに!

→ドアの前の壁にドアと平行に発射されるよう設置します。

内容

もうお分かりですね!

ドアを開ける

→スイッチが押される

→発射

→ア○パーンチ!!


それでは皆さんAre you ready ?

では実験スタート!


「来たぞ!」

松本が坂田に伝える。

「ラジャー!」

坂田が見事な手際でドアにドキドキ!ア○パンチマシーン(仮)をセットする。

あとは反応がよく見える位置に陣取って待つのみ!

何も知らない大野は特に何と考えずいつも通り歩いてくる。いや正確にはそろそろ次のイタズラを仕掛けようかと考えていたのだが。

そして遂にドアを開け教室の中へ!

その右頬にパンチがー



炸裂しなかった。いやHITはした。だが何か違う。

そうこのバネ思ったより重力の影響を受ける!もちろん緩やかな放物線を描くことは想定していたが、実際はその斜め上をいった。よってパンチは大野の右アゴ(そんな言葉あるのだろうか)に炸裂したのだ。

そしてもうひとつ。思ったよりパンチにスピードがない。これは先の問題と関連するのだがこのバネ思ったより反発力が小さかった。よって大野を捕らえたパンチに威力がいまいちない。そうなるとイタズラされた方も

「...ん?え?はい?」

とまぁこれが大野の反応な訳である。

「「NOOOOooooooooo!」」

と坂田と松本の絶叫だけが響きわたった。



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