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海上教会のエリーヌ  作者: 水町みなと
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プロローグ

涙あり、笑いありの青春ファンタジー

プロローグ


『後世に何かを残したい』皆さんこんな事をふと考えた事はないであろうか?

 

 いや、もう既にそれを自然と実行していたり携わっている人もいるであろう。それは個々により様々で、例えば物を作る建築家、未来を考える政治家、創作活動で詩や物語を残そうとするクリエイターに子を産む母親もこれに該当するのではないか、もちろんこれ以外にも未来の為に頑張っている人達はたくさんいると思う。

 

 それは何かしら物として残す訳ではなく、未来を考えた思想だったりする方もいるであろう。

 

 だがしかし、皆さんは根本的なとこで我々の母体である地球本体の未来を考えた事はお有りだろうか?

 

 これは冒頭で書いた『後世に何かを残したい』という考えとあまり関係がないような話しであるが、実は一番結びついている事なのだ。

 

 そんな事はわかっているって方もいるであろう、昨今では定期的にメディアでも取り上げている話題だ。

 

 地球にある資源を人類はここ数世紀にわたって凄い勢いで消費している、それに危機感を募らせる専門家もいれば、まだ大丈夫と言い張る専門家もいる。科学が進化した現代社会で。生きる人々の生活と経済維持の為にはある程度目を瞑る必要もあるのかもしれないが、少しだけ考えて欲しい。

 過去に全滅した恐竜は文明こそ築いていないが一億六千万年という途方もない年月を生きてきたのだ。

 

 それからすると人類は誕生してわずか二千年あまり、それでいてここ数世紀、いや、本格的に科学が進歩して一世紀程度と言ってもいいであろう。そのたった百年あまりで我々人類は地球の資源をすごい勢いで消費していき地球の環境を変えていってるのだからこれはもう異常行為だと言っても過言ではないであろう。

 

 このままでは地球上で栄えた生物を歴史的な年表で見ていった時に我々人類の生きた時代が一番短くなるかもしれない。何故なら近い将来この地球上でとんでもない事が起きようとしているからだ。

 

 とある学者は必死に訴え続けた。

 

 彼の前を行き交う人々は彼の言葉に耳を傾けようとはしない、しかしそれは仕方がないのかもしれない。


「もうすぐ地球本土が沈む! その時に備えて準備だけはしておいてくれ」

 

 こんな事を駅前を歩く人々に必死に訴えかけているのだから、耳を傾けろという方が無理な話しなのかもしれない。

 

 だが、これがもし事実だとしたら、それでも誰も彼の言葉には耳を傾けないであろう。だけど憶測なんてものは良い方に流れるものではない、悪い方に流れるのが基本なのだ。それも計算外に。

 

 数年後学者は故あって引き取る事になった少年と二人、日本本土を離れる為に海へと出た。

 

 この物語は更にそれから数年後の物語である。著者である私は思う、この爺さんがただの変人であればどれだけ良かったのかと、この物語が永遠にフィクションで収まればいいと私は切に願っている。

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