水とコップ
「水とコップ」
水を一杯ください
一杯でいいんです
あなたのコップで好きなだけ入れてください
溢れてもかまいません
水をもう一杯ください
くれるかどうかは任せます
空のコップに映るあなたを見つめて
僕は水が喉に通る感覚が愛に似てるか悩む
水をいっぱいください
あなたのコップで好きなだけ入れてください
溢れたならあなたからはもらいません
「銀」
あなたと私は2人でひとつ
いっつも隣にいるけれどあなたはよくいなくなる
私は1人で静かに待っているわ
温かい物にはあなた
冷たい物には私
甘いものならあなたとひとつ
だから私はいつまでも甘いままがいい
「ビー玉」
眩しすぎる太陽
渇いた地面
公園でボール遊びをする少年
いつからか転がるボールを追いかけなくなった僕
届かぬ空に夢を映し
儚くため息を漏らす
ビー玉の様に澄んだ瞳に映されたら
僕は何色を持っているだろうか
何色だっていい
好きな色を持てばいい
「宝物」
僕の部屋へおいで
宝物を見せてあげるよ
君にはガラクタでも僕には大切なものなんだ
君の部屋に行っていいかい?
君の宝物が見たいんだ
僕の宝物と交換しよう
ガラクタになるけどそれでもいいかい?
僕は宝物が欲しいんじゃない
交換してくれる君の気持ちが嬉しいんだ
「理由」
私が海に沈む指輪ならもう目的は遂げたわ
私が山に捨てられた空き缶なら願いは持たないわ
私が街に住む人ならあなたを大事にするのに
切なさや苦しさが分かりますか
私が物を言わないからあなたは捨てるのですか
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