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万魔殿攻略記  作者: 縞白
GUILD
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シウの転機





「ギルドハウス作ろう」


 というハートレスの一声で、地下35階タウンに『紅の旅団』のハウスを建てることはあっさり決まった。


 地下30階のラピスラズリ・シティでのギルドハウス解禁アナウンス後、それぞれ1万5千納金するようメンバー全員に通達してあったので、すでにお金はたまっている。

 これまでは、いつ、どこに建てるか、というところで意見がなかなかまとまらず掲示板での話し合いが続いていたのと、第一次狂化モンスター侵攻などの騒ぎで決断を下すひまが無かっただけだ。


 タウンでの用事が済んでいたこともあり、建てることが決まるとシウはすぐに動いた。

 ハートレスを連れてサポートセンターへ行き、申し込み手続きをしてその経過をギルドの告知掲示板に書き込む。



『ボード名:ギルドハウス建設経過と提案 (サブマスター・シウ)』


『コメント1シウ:ハウス建設の申し込み、費用100万の支払いを行いました。ハウスが完成するのは24時間後、場所は地下35階タウン南側です』

『コメント2シウ:申し込みをする際に収容人数がわかりました。初期ハウスで100人。あまり広くはないらしいですが、100人分の個室があるとのこと』


『コメント3シウ:増築で収容人数は最大200人まで増やせるそうですが、現在のうちのメンバー数は80人なので、別の部分での増築を提案します』

『コメント4シウ:初期ハウスの内容はエントランス・談話室・メンバー個室・マスタールームの4つ。増築で造れるのが会議室・応接室・各種工房・厨房・温泉・メンバー個室など多数』

『コメント5シウ:まずはギルドチャットが可能になる会議室(10万)と、工房でのPK対策としてハウス内工房(各種20万)の設置を優先するべきだと思いますが』

『コメント6シウ:皆さんの意見を参考に優先順位を決めたいと思いますので、雑談掲示板のボード『ギルドハウス増築案』へ書き込みお願いします。以下備考』

『コメント7シウ:現在のギルド資金は残り20万。各種増築金額は応接室5万or10万、厨房3万、温泉5万、メンバー個室50人分50万。その他、談話室拡張20万、外部装飾多種』



 ハートレスが「厨房……」とつぶやき、その隣でエディが「おんせん、って、いい響き」とつぶやいたが、どちらも優先順位の低いものだったので書き込みを終えたシウは聞こえなかったことにした。

 さらりと話題を変える。


「手続きも増築の提案も終わりましたし、ハウスの建設作業でも見に行きますか?」

「うん。見てみたい」


 ハートレスがうなずいたので、一行はサポートセンターを出てギルドハウスが建つ予定の場所へ向かった。

 それに気付いた別行動中のギルドメンバーが合流して、けっこうな大人数で見物する。


「さすが剣と魔法の万魔殿。ギルドハウス建てるのにも魔法が使われるんだな」

「魔法建築?」

「変なところで芸が細かい……」


 万魔殿のギルドハウス建築は魔法使いの仕事だった。

 大中小とサイズ違いのゴーレムが魔法使い達の指示に従って木材や石材を運び、その場にうずくまって建物の基礎部分になり、あるいは設計図を確認する魔法使いを手のひらに乗せて高く持ち上げる。


 『紅の旅団』一行はしばらく何もせずただ見物していたが、魔法建築を気に入ったらしいハートレスが動こうとしないので、その場で酒盛りの準備を始めた。

 〈調理〉のレベルが高い者たちが野外調理器具で料理を作り、他の者が何人かで連れ立って近くの店から酒類を買ってくる。


「女王、出番だぞ」


 料理と酒がだいたい皆の手に渡ったところで、ザックが工事現場をじっと見つめているハートレスに声をかけた。

 まわりの様子に気づいていなかったハートレスが「なに?」と訊くのに、シウが指示を出す。


 そしてそれを理解した“女王”は、パチンと指を鳴らして赤いドレスの魔獣使いに姿を変えると、ノンアルコールのシャンパンのグラスを高くかかげて注目するメンバー達へ言った。


「『紅の旅団』ギルドハウスに乾杯」


 「カンパーイ!」とにぎやかな声がいっせいにあがり、霧のよどむ街の一角で場違いな宴会が始まる。

 道を行き交う住人NPC達が迷惑そうな顔で一団を避けて通っていくが、そんなことを気にする繊細さを持ったプレイヤーなど『紅の旅団』にはいない。

 酒を飲んで料理を食べ、先ほどシウが提案したギルドハウスの増築について話したり、他の話題で騒いだりする。


 ハートレスはまわりの騒ぎを気にするふうもなく、ドレス姿のままフェイが呼びだしたブルーハウンドの背に座り、エディが渡してくれる料理を食べながらゆっくりと造られていくギルドハウスを見ていた。

 大きいものから小さいものまで、たくさんのゴーレムがあちこちで動きまわって石材や木材を組み上げていく様子はとてもおもしろくて見飽きない。


「……レス。ハートレス」


 またぼんやりしていたらしく、耳元で何度も名を呼ぶシウの声にようやく視線を移した。


「なに?」

「やっと聞こえましたか。まったく、あなたは一度夢中になると本当にまわりを見なくなりますね」


 集中力があるのは良いことだと、現実ではめずらしく褒められるところだったのだが、シウには長所だと思ってもらえないらしい。

 ハートレスは「ごめんなさい」と謝り、もう一度「なにか用事?」と訊いた。

 かるくため息をついて、シウが答える。


「ダグラスから、コジロウと話すことができた、というメールがきました。情報提供してもらうかわりにボス突破を手伝うと申し出たら、レイドボスについて知っていることはすべて話すから『紅の旅団』に入団させてくれ、と言われたそうです」

「そう。ダグラスが戻り損にならなくて良かったね」

「それはそうですが、問題はそこではなく。コジロウがそう言いだしたのは、彼らに声をかけたギルドの中で一番先に進んでいたのがウチだったから、というだけの理由だそうで。しかもレイドボスの情報を他のプレイヤーと共有するかどうかはこちらに任せると言ってきたらしいんです」

「わかりやすい人たちでいいんじゃないの」

「……なるほど。レスは意外と前向きな解釈をしますね。しかし、彼らをギルドに加入させることについて、わたしはあまり賛成できません。彼らが持つレイドボス情報と我々の戦力をお互いに提供しあう、一時的な契約関係を結ぶ程度ですませておくべきです」

「どうして?」


 一時的な契約は良くて、ギルド加入がだめな理由がわからず、ハートレスは首をかしげた。

 シウはしぶい顔で説明する。


「考えてもみてください。彼らは第一次狂化モンスター侵攻の間も攻略を続け、レイドボスに挑戦したはいいものの、負けてシティへ退却した後は無言で引きこもっていたプレイヤー集団ですよ。掲示板での評判は下降する一方で、おそらくこのまま黙秘を続ければ“悪い攻略組”の代表格にされるでしょう。一時的に組むのはいいですが、心中したいとは思いません。うちのギルドも人さまのことを言えない評判ですが、それでもいちおう狂化モンスター侵攻の際に救助活動をしたことで認められてはいるんですよ、ひとかけらほど」

「じゃあ、ギルド加入を認めるのと引きかえに、情報の公開をしてもらったら?」

「それはうちのギルドメンバーが攻略情報の提供者になるということです。つまり、『紅の旅団』に攻略情報を公開したという“前科”がつくことになります。そういうのは後々厄介ですよ。前もやったんだから次もやれ、という前例になってしまう」

「ああ、シウは攻略情報の公開には反対なんだっけ?」


 ええ、とシウは不機嫌そうにうなずいた。


「前にも言いましたが、命がけで得た情報を掲示板に無料で書き込むことには賛成できません。対価が“不特定多数からのあいまいな評判”では、あまりにも不公平な取り引きです」


 ハートレスは「とりひき……」とつぶやいて考えこみ、しばらくして言った。


「シウは早く先へ進むことと、自分たちだけで先へ進むことと、どっちが大事?」

「早く先へ進みたいのなら、他のプレイヤーの手を借りることも考えなければならない。だからささいな不快感には目をつむれ、ということですか?」

「違う。情報を提供するのは自分たちのためでもあると考えてみたら、と言ったつもりだった。私は話すのは苦手だから、うまく言えない」


 ううん、とうなって、ハートレスは考えながら言葉を続けた。


「これはMMOだよ、シウ。ひとりじゃ進むのは難しいけど、みんなで協力したら進めるようになってるはずのゲーム。今回コジロウが狂化モンスター侵攻を無視して先に進んだ結果、レイドボスに負けたみたいに、私たちも他のプレイヤーを無視して進んだら、いずれ壁に当たって動けなくなる可能性がある」


 今度はシウが考えこんだ。


「ふむ。つまり、情報の提供は将来への投資だと考えるべきだと?」

「そう、それ。取り引きじゃなくて、投資。MMOゲームはとにかく人がたくさんいないと先に進むのが難しい。キャラクターの命なんて使い捨てどころか、死にながら攻略法探すのが当たり前だし。使える駒はたくさんあった方がいいと思う。それには他のプレイヤーにも先に進んできてもらわないといけないわけで、だから情報提供は、その投資」


 プレイヤーは「駒」だと何の気負いもなくあっさり言ったハートレスに、シウはぞくりと寒気を覚えた。

 そこで初めて、「VRMMORPG『パンデモニウム』で死んだら本当に死ぬ」ということを、自分がなかば本気で信じかけていることに気づく。


 いつからだろう。


 口では「おそらく本当のデスゲームではない」と言いながらも、何日もVR空間のなかに拘束されて現実へ帰れず、狂化モンスター侵攻では多くのプレイヤーがこの世界での命を失って戻ってこない、という現実を前に、心はこれが本当のデスゲームだと信じかけている。

 元から情報の無料提供などするべきではないという考えが、「これは本当に命がかかっているのだ」という無意識の思いのせいでさらに増して、だから強い抵抗を感じるのだ。


 しかし、ハートレスにとってこれはただの「MMOゲーム」。

 この世界にいるプレイヤーを「キャラクター」と呼び、おそらく自分をも含めて「駒」と言ってしまえるほどに、『パンデモニウム』は彼女の認識のなかでいまだ当たり前に“MMOゲーム”であり続けている。


 ただちょっと、命がかかっているかもしれない、というだけの。


 情報公開について「取り引き」ではなく「投資」だと考えられるハートレスと、強い抵抗感を持つシウとの、おそらくはそれが大きな違い。

 そしてそれは。


(異常だ)


 ハートレスはおかしい、と思う。

 けれど同時に、それが彼女の強みかもしれない、とも思う。


(レスはデスゲームの恐怖にとらわれない視点でものを言える。しかもこれが本当にただのMMOゲームだった時と同じように、いや、それ以上に“楽しんで”戦っていける。前も、今も、そしてこれからも)


 考えて、その続きに雷に撃たれたような閃きを得たシウは息をのむ。


(ああ。彼女が『紅の旅団』を率いているのは偶然ではなく、必然)


 ハートレスは万魔殿を楽しみ、先へ進むことを望んでいる。

 先へ、もっと先へ、さらなる先へ、そして地下100階のGM戦へ。


 その目は常に次なる戦いへと向けられ、今はまだ遠い最終戦を、しかし確かに見すえている。


(もし万魔殿を踏破してGMを倒せるプレイヤーがいるとしたら、それはレスだ)


 自分がそんな可能性を持ったプレイヤーのそばにいて、これからもともに歩むことができる位置にいることに、シウは初めて強烈な喜びと興奮を覚えた。

 賞金の100億が本当にあるかどうかはわからないが、ともかくこのゲームの勝利にもっとも近いところに今、自分はいる。


 始まりから終わりまでを、この目で見られる位置にいるのだと。


 その思いはまるで天啓のように降ってきて、彼の心をとらえた。



「シウ?」



 名を呼ばれ、はっと我に返ったシウは内心で必死に自分を落ち着けようとした。

 いきなり黙り込んでしまった彼をじっと見つめてくるハートレスに、興奮で声がうわずりそうになるのを抑え、うなずいていつもの口調で答える。


「わかりました。あなたの言う通り、MMOゲームは多人数でしか突破できない難関が設定されているのが常です。情報公開については取引ではなく投資と考え、コジロウたちにはギルド加入の前に必要最低限の情報を攻略掲示板に書き込むよう交渉しましょう」

「……いいの?」


 先ほどとはまるで違うことを言うシウに、なぜ考えを変えたのだろう、と不思議そうなハートレスが訊く。


(あなたの言葉で考えを変えた。つまりは説得された、ということなんですが。わかってなさそうですねぇ。まあ、レスはそのままでいいんですが)


 内心でやわらかく笑って、けれどそれを表には出さずにシウは答えた。


「ええ。あなたの案でいきます。では、コジロウたちに入団してもらう方向で他のメンバーと相談してきますね。ギルドに入りさえすれば、ハウスへの帰還機能で一気に35階まで降りて来られるでしょう。そうしたら本格的に対レイドボス戦の準備に取りかかれますよ」


 レイドボス戦、と聞いてハートレスは嬉しそうに「うん」と答え、シウは「あなたもわかりやすい人ですね」と苦笑しながら他のメンバーとの相談に向かった。





 しばらく後、路上の宴会は近隣住民からの苦情を受けたタウンの守護騎士団員NPCから「迷惑なのでやめてください」と注意され、魔法建築の見物と料理に満足していたハートレスがあっさり「はい」と応じたのでそのまま解散となった。

 人数が多いのでいくつかの宿にわかれて泊まり、夜の間にシウから提示された条件をのんだコジロウ率いる12人のプレイヤーが『紅の旅団』に入団して、翌日は朝から攻略を再開。

 ランダムに現れてマップには表示されない宝箱を見つけることだけを楽しみに、濃霧ただよう薄暗い道をひたすら進んだ一団は、昼前に次の階へ続く階段を見つけ、しばらく36階のマップを探索したところで夕方になったので35階タウンへ引き上げることにした。


「ギルドハウス帰還!」


 そんな必要はないのにエディが叫び、新しくメニュー画面に追加された「ハウスに帰る」ボタンを押す。

 すると転移石を使った時と同じ白い光に包まれて視界がホワイトアウトし、それが晴れると質素な内装の家の中、エントランスと思しき場所に出た。


「ハウス完成ー!」

「うおぉぉー! 安心して寝られる寝床ー!」

「俺の部屋ー!」

「早いもん勝ちだー!」


 部屋は全員分あるというのに、ギルドメンバーは雄たけびをあげながらあちこちへ走っていく。

 あっという間に人がいなくなったエントランスで、初対面となる12人のプレイヤーとハートレスのパーティメンバーが顔を合わせた。


「おおぉぉぉっ!!」


 12人の中央でいきなり叫んだ青年が、ばたばたと走ってきてハートレスの前に立ち、大声で言う。


「すげー好みなんですけど! オレの彼女になりませんかっ?!」

「なりません」


 即答したハートレスに、青年は「なんという早撃ち……」とつぶやきながらばったりと倒れ、シウとザックが満足げにうなずいた。


「すばらしい反射神経です」

「ガキはすぐ勘違いするからな。これからもその調子でバッサリいけよ」


 容赦ない言葉に、床の上に倒れていた青年はそのまま膝をまるめてしくしく泣いた。

 彼の周りにいる男達が「またか」という顔で放置しているので、なんとなく過去の自分を思いだしたエディとリドがそばにしゃがんで「元気だしなよ」となぐさめる。


 その後ろから、コジロウとともに新加入したプレイヤーの男がハートレスに声をかけた。


「うちのバカが失礼なことをして、申し訳ありません」

「気にしない」


 本当に気にしていない口調でさっくり答えるハートレスの追撃に、床の上で「おぅふ」と吐血しそうなうめき声があがったが、頭上の会話は平然と続けられる。


「そう言っていただけると助かります。ところでギルドマスターの?」

「ハートレス。レスでいい。こっちがサブマスターのシウ。詳しい話はシウにお願い」

「はい。私は別のVRゲームで『草薙衆(くさなぎしゅう)』というギルドに所属していました、カネツグと申します。どうぞよろしく」


 こちらこそよろしくお願いします、とシウが挨拶を返すと、カネツグはにこやかな笑顔で紹介した。


「ちなみに床の上でまるまっているのが『草薙衆』のリーダーにして最大の恥部のコジロウです。好みの女性を見つけるたびに突撃して玉砕するのが趣味らしくて、まあ、放っておけばすぐ復活してまたうっとうしく騒ぎ始めますので、基本放置で大丈夫です」

「うう……。リーダーなのに恥部あつかいで放置されるオレって……」

「それと、30階シティのダグラス氏から伝言を預かってきました。自分達はギルドハウスへ帰る機能が使えないようなので、明日からまた地道に進んで35階を目指すと」

「ああ、やはりそうですか。万魔殿は自分が進んだところまでしか転移できないシステムですが、ここでもそのルールが徹底されているようですね。伝言ありがとうございます」

「無視か。ふたりそろってオレのことは無視なのか……」

「いえ、ただ言われたことを伝えただけですので、お気になさらず。さて、それでは本題のレイドボスについての詳細説明といきますか。言われたとおりコジロウが掲示板に書き込みましたが、公開したのは本当に最低限の情報だけでしたから」

「そうですね。できるだけ細かいところまで教えていただきたいので、ゆっくり話せるよう談話室へ移動しましょう。他の方はどうしますか?」

「ずっと宿にこもりきりだったので、彼らにはセンターや工房へ行ってもらいたいのですが」

「こちらはかまいませんよ」


 平然と会話する二人に、床の上でまるまったままコジロウがつぶやく。


「なんてこった。カネツグみたいな鬼が増えたぜ……」


 それを見下ろしてため息をつき、ザックがぼやく。


「こっちは面倒くさそうなエディが増えたな」


 そしてエディがコジロウの隣から抗議した。


「えー。ザックさん、オレはマスターの犬にしてもらうの成功したし、泣いてないっすよ」

「……え。なに、犬にならしてもらえるっぽい?」


 むくりと体を起こして復活しかけたコジロウに、今まで彼の言葉をすべて聞き流していたシウが苦笑して言う。


「いえ、駄犬は一匹でじゅうぶんですから」


 今度はエディとコジロウが同時に撃沈され、見物していたカネツグが感心する。


「さすが、噂に名高い『紅の旅団』はギルドマスターもサブマスターも攻撃力高いですね」


 「おう、戦闘でも頼りになるぞ」とザックがのんびりうなずき、早くレイドボスの話が聞きたくてひとり先に談話室を探していたハートレスは、エントランスの右手側にひろい部屋を見つけて皆に声をかけた。


「談話室あったよ」





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