プロローグ 俺の平凡な日常は何処に
毎日は平凡だ。
平凡で、特に何か俺の人生を変えてしまうような大きな出来事が起こるわけでもない。
空から女の子が降ってくるわけでもなく、宇宙人が攻めてくるわけでもなく、ましてや未来から何かが来るわけ何かない。
只坦々と、適当な困難を与えられながら、あっさり毎日が過ぎていく。
確かに、毎日は平凡だ。
しかし俺は、それが退屈だなんて事は思ったことはない。
このまま死ぬまで平凡に、平和に毎日は過ぎていくんだと思ってた。
それで良いと思ってた。
それが良いと思ってた。
人生は、そんなものだと。
……なのに……なのに……なのに……っ!!
俺の平凡で平和な毎日は、ある出来事によって簡単に壊される事となる。
平凡な日常が壊れるのはさして難しい事でもなく、案外簡単に壊れてしまうものだった。
……何でなんだよ……何で俺なんだよ……何でだよ……っ!!
ものが壊れた後に込み上げてくる怒りの念。
俺はそれを恨まずには居られなかった。
……畜生っ……何でここに来たんだよ……クソ……っ!!
それは――――俺の平凡を奪っていったのだから。
……何なんだよ……お前は何者なんだよ……何でいるんだよ……
……何なんだよっ、……お前はっ、何なんだよっっ!!
―――俺か?
――――俺はなぁ―――……。
俺の人生を変えてしまったその正体は――――。
――――ねぇ、知っていますか?
―――――貴方は、この奇妙な都市伝説を――――……。