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辺境の将軍は失脚令嬢を一途に愛す ― 追放から始まる逆転婚

作者:林涼子
王太子の婚約者として将来を約束されていた公爵令嬢エリシア。
けれど婚約式の夜会、すべては無惨に崩れ去った。

「エリシア、お前の罪は明白だ。毒を盛ろうとしただろう?」

愛するはずの婚約者が公衆の面前で突きつけたのは、身に覚えのない濡れ衣。
さらに彼の隣でほほ笑む義妹こそ、陰で彼女を陥れた張本人だった。
信じていた父も王の命に逆らえず、彼女に言い渡されたのは“北境への流刑”。

すべてを失ったその瞬間から、エリシアの人生は暗闇へと沈むはずだった――。

だが彼女を護送する部隊を率いていたのは、“氷刃の将軍”と恐れられるロウラン。
冷徹無比と噂される若き将軍は、ただ一人、彼女の中の「まだ折れていない意志」を見抜く。
辺境の地で、エリシアは知識と才覚を武器に砦を支え、将兵から少しずつ信頼を得ていく。
やがて彼女の存在は、冷たいと呼ばれた将軍の心までも溶かし始めるのだった。

しかし王都からは次々と不穏な密書が届き、「処刑せよ」と迫る王太子派の影。
裏切りの真相は権力争いにあり、彼女は巨大な陰謀の中心にいたのだ。

「妻殿の命は、俺が守る」
「……今度こそ、私は自分の意志で未来を選びたい」

形だけの“軍婚”から始まった二人の絆は、試練を越えるたびに強く結ばれていく。
そして訪れる、王都での断罪の刻。
嘲笑っていた者たちの前で暴かれる真実、膝をつき許しを請う元婚約者。
かつて薔薇を散らされた令嬢は、いまや辺境を救った“北の白薔薇”として堂々と立つ。

流刑の娘から将軍の妻へ。
絶望の淵から掴み取る愛と誇りの物語が、ここに始まる。
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