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9話 豚頭の妖魔

 条規は、ベッドで横たわる痩せ細った大輝を見て、「これは、酷い 今楽にしてやる」そう言って持って来たバックの中から〝小鉄〟、岩塩、お札を取り出した。

大島師匠は、「条規!油断は禁物じゃぞ、どんな妖魔がでてくるかわからん!」そう言って、条規の後ろで身構えた。夏見はその二人に隠れる様にいる。

条規が岩塩を大輝に振りかけ、「清め給え、祓い給え‥」と呪い(まじな)を始めた。

痩せ細った大輝は、咳を始めた、全身を震わせて。

徐々に胃袋の辺りから、妖魔がで始めた!

見えるのは、条規と大島師匠のみである。

紫色に帯びた〝煙〟に包まれ、出て来たのは丸々太った豚の頭の妖魔である!

 条規は、まず、説得を試みた。

「アンタ、何故彼にこだわる?元の場所へ帰ってくれないか?」

妖魔は、「ヤダネ!こんなに旨い奴は居ない、シャブリツクス‥」

「ならば仕方ない」条規は、持っていた〝小鉄〟のスイッチ〝念〟を込める。

瞬く間に〝小鉄〟の(つか)から青色の刃が出来る。

「もう一度聞く‥帰らないか?」

豚頭は、「ヤダネ!最後までシャブリつくす」

そう言葉を発したと同時に、条規は間合に入り、

一刀両断した!

「アア〜」豚頭は、徐々に黒い霧になる。

その瞬間、夏見が叫ぶ!

「嫌!嫌!」夏見の左手から、見る見る〝カマキリ頭の妖魔〟がでてきた!

カマキリ頭は、「イタダキマス!」

そう言って豚頭の黒い霧を吸い込んだ!

「不味いぞ!条規!」大島師匠が叫ぶ!

カマキリ頭は2倍の大きさになり、頭が二つある。

カマキリ頭と豚頭である。

「しまった!」と条規は慌ててカバンの〝伊吹〟を取り出そうとカバンに手を伸ばした。




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