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第1話: 裏切りと覚醒

この世界の人間はスキルという特殊な力をもって生まれてくる。スキルにはS級スキル『剣聖』からD級スキル『料理』など様々なものがあり、冒険者に向くスキルほど高ランクに位置付けられる。スキルは発現した順にさらにメインスキルとサブスキルに分類され、人々は計2つのスキルを授かる。


この世界ではスキルが人生を決めるといっても過言ではない。例えば、僕が所属する冒険者パーティーのリーダー《フレア・アルフレッド》はS級スキル『炎帝』とA級スキル『身体能力強化:特大』のおかげでS級冒険者だし、サブリーダー《ルリ・クローネ・ラトルニア》も2つの高ランクスキルでA級冒険者に上り詰めた。後衛の《アプラ・スナイデル》も特攻の《ボブ・ロック》もA級だ。


そんなパーティーにD級スキル『治癒』しか持たないD級冒険者の僕、《カイト・クロノス》が所属させてもらってる理由は1つ。サブスキルは遅くに発現すればするほど、高ランクスキルである確率が高いからだ。実際、第1位パーティーのリーダー: 剣聖ルシウス・ライトロードのサブスキル『剣聖』は彼が20歳の時に発現したと言われている。


スキルが発現する前日には夢の中で女神からお告げを受ける。目を覚ますと何を言われたか覚えてないが、お告げを受けたということだけはハッキリと覚える。僕も『治癒』を授かった時の感覚を覚えている。


そして昨日、僕はお告げを受けた。つまり今日、俺はついに二つ目のスキルを手に入れる。


その祝いに、《紅蓮の刃》のメンバーが冒険者ギルド併設レストラン《ギルド亭》に集まってくれた。


ルリ「おめでとう!ついにこの日が来たのね!」


アプラ「20歳でサブスキル発現...!まるであの剣聖ルシウス・ライトロードじゃないか!」


ボブ「これでやっと俺らもS級パーティー昇格だ!」


カイト「はは。プレッシャーがすごいな。でもこれでやっとみんなに恩返しできる。」


フレア「恩返しなんてとんでもない。カイトが《紅蓮の刃》に入って2年。君を情けで置いてたなんて思ったこと一度もないよ。」


ルリ「カイトの『治癒』がなければ危ない場面が何度もあった。ダンジョン攻略失敗どころか私たちの誰かが命を落としてたかもしれない。」


カイト


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