カエルの王子は結婚したくない
ここはカエルの王国。
アレックスはカエル王国の王子。
彼は、とってもわがままに育ってしまったのだ。
両親は困り果てて、アレックスを結婚させることにした。
「アレックス。お前さんは、ミス・グミ―と結婚しなさい。明日、食事会をセッティングしておいた。」
ミス・グミ―はお金持ちの家のお嬢様だ。もちろんカエルである。
「待ってよ。パパー。俺はカエルと結婚なんてしたくないよ。」
「パパと呼ぶな。」
アレックスの父、フォール殿下はそそくさと行ってしまった。
アレックスはこの結婚を何とか阻止しようと、頭を働かせる。
そして、部屋をぐるぐる周りはじめた。
クローゼットの中に隠れるか?
いや、すぐに執事に見つかる。
ベッドで死んだふりをしようか?
いや、くすぐられたらダメだ。
うーん...
アレックスは、本棚にある「人魚姫」の絵本を見つけた。
「そうだ!俺も人間になればいい。」
でもどうやって人間になればいい?
......。
「よし。俺様は人間だ。よく考えたら、人間もカエルも変わりないぞ!」
アレックスは甘やかされて育ったため、少々頭が悪かったのだ。
そして、アレックスはリュックに必要な物を詰める...こともなく、
さっさと人間界に向かってしまった。
さあ、どうなるアレックス!