表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/30

メンフィス家の人々?

お読みいただきありがとうございます~

 

「疲れた。」


 軍の訓練でもこんなに疲れることはないのだが机に突っ伏すのは大目に見てほしい。

 昨日に引き続き、朝からもやれ香油の入った湯あみだマッサージだ髪の毛のメンテだ化粧だともみくちゃにされた挙句に早々にドレスへと着替えもさせられた。

 薄めの紺色をベースに金の刺繍を上品にあしらったドレスは肌触りもよく着心地はいいのだが――動きにくい!

 よくもまぁ世の淑女たちはこんな物を毎日着ていられるものだなぁとしみじみ思ってしまう。


 侍女たちも引き続き自分たちの仕事に満足したのか

「シャルティア様素敵ですぅ」

「流石スタイルがよろしいのでコルセットが仕事をしませんでしたわ」

「これで落ちない男がいたら見てみたいわ!」

 キャッキャッと褒めちぎった後に

「「「それではお客様がいらっしゃいましたらお呼びに参りますね!」」」

 と部屋を後にしていた。

 うん。君たちの方が本当に可愛らしい


 あぁもうさっさと来てくれ婚約申込者とやら!!!

 そして私を早く軍部に帰してくれ!!



 *****



 暫くすると来客の気配がした。

 すぐにヘレンが部屋へ迎えに来たことで、今は応接室に移動している。

「いいですかお嬢様。公爵家に恥じぬよう淑女として振舞われてくださいね。お言葉使いもですよ!」

 当たり前のごとく釘を刺された。

「もう私もよい歳です。そのくらいの猫かぶりは出来る・・ますわ」

 本当に大丈夫か?という目で見られている気はするが、まぁなんとかなるだろう。


 応接室に到着し、ヘレンが声をかけてから部屋に入るとそこには父、母、兄、姉、執事長と古参の侍女たち―それと濃紺の制服に身を包んだどこか見覚えのる者たちがいた。

 嫌な予感がするの。

 そして私は父と対面でソファーに座っている者の後姿を見た瞬間、思い当たる1人の人物が想像できた。


 お嬢様ご挨拶!と隣でヘレンが小突いてきたため慌てて挨拶をする。

「お待たせいたしまして申し訳ございません。メンフィス前公爵次女のシャルティアでございます。」


 すると後を向いていた者は立ち上がりこちらに振り返った―

 あぁ・・・やはり予感的中だ


「なぜエドアルド王太子殿下がいらっしゃるのだ?!」


 そして私の困惑が始まった。



短いですが、キリが良いところで!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ