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最弱職遊び人の奮闘記  作者: りゅーせい
王都編〜旅立ちと出会い〜
11/12

第9話:帰宅

あけおめーことよろー

ハッピーうれピーよろしくね!っとこんな感じに新年のも頑張っていきますよ!


でも、

長期休載すみません!いろいろ忙しい時期ですよねぇ〜。


まぁまぁそんなことは忘れてデュークと仲間たちを見守ってくださいな!

 酒場で別れた俺たちは各々が別行動をとり、次の朝また酒場に集う約束をし、解散した。

といってもジョーは俺の家にシーアも彼女の家に帰った。マツィダは明日は来ないことになっている。



――ギィ! ――

「ただいま!!!! 今帰ったよ。さ、ジョーも上がりなよ」


「お、おう!  お邪魔しまぁす!」

 

 一瞬の間があった後、母さんの声が帰ってきた。


「おかえり〜!  デューク。あら、お客さんも連れてきてるじゃないの!」


 母さんがジョーに向かって軽く会釈をする。


「ど、どうも。俺はジョーってもんです!  今はデューク君と一緒に旅をさせてもらってやす! それにしてもお母さんお美しいですね! 年はおいくつで……」


「おいおい。ジョーやめろよ!  母さんには父さんがいるんだ! ナンパなんてやめてくれよ。」


 ジョーが母さんにアタックするもんだからジョーの話を遮って黙らせた。


「あらあら、面白い冗談を!  もうすぐお父さんが帰ってきて夕食の予定だったの! ジョーさんも一緒に食べてって!」


「お誘いありがとうございやす!」


 そして時は夕刻を刻み、父さんも帰ってきたところで俺たちは夕食に舌鼓を打っている。


「――とまぁそこで俺の必殺技を食らわせてやろうと思ったらこのデュークがね、避けちまうんですよぉ〜。 」


「なるほど。まぁ並みの鍛え方はしていなかったからな〜。 ワッハッハ。」


 ジョーとお父さんが俺たちの出会いやこれまでの出来事を話している。自分の話をされるというのはなんだかむずがゆく感じるな。


「私も妻も昔は冒険者でしてね。ジョーさんの話を聞いているとなんだか昔が懐かしく感じますよ。まぁ、まだまだ未熟なデュークですがよろしくお願いします。」


「いえいえ!  こちらこそ、デューク君に拾われたおかげ真っ当に生きていけるってもんです! 俺の方こそよろしくお願いしやす。」


「ジョーも父さんもやめてくれよ!  会話の内容がまるでジョーと結婚するみたいじゃないか! 」


「「はっはっはっはっはっは! 」」


 こうしてみんなで食べたご飯はすごく美味しかった。


「ジョーさん。今日泊まる部屋に案内しよう。付いてきてください。」


「へ、へい! 何から何までありがとうございやす」


 そうゆうと父さんはジョーを二回の客室へと案内しに行った。


 俺も自分の部屋に戻ろうとしたその時――


「ねぇ、デューク。どうしたのその職業? 」


 うぅっ。食事の時になにも言われないから興味がないと思ってたがやはり気になるのか......


「どうしたってなにが? 母さん。」


「なにがじゃないでしょ! わかるわよ! 職業からあなたのステータスまで。遊び人になった理由を聞いてるの!」


――あれ??? まだ何も言ってないんだけどな――


「わ、わかったよ。どのみちいうつもりだったんだ。父さんが来てから説明するよ。」


「わかったわ」


「ところで母さん、なんで俺の職業がわかったの?」


「まぁ、私やお父さんレベルになると、冒険者の腕時計がなくても他人の強さを感じることができるの。スキルの一種よ。」


「そうだったんだ。」


「どうしたんだい母さん? 2階まで声が聞こえてきてジョーさんと一緒に笑ってしまったよ。」


「あらやだ!ジョーさんがいるの忘れていたわ! あははは......」


 父さんが戻ってきた。いうならこのタイミングしかないだろう。


「父さん、母さん。ごめん。実は、僕の職業は〔遊び人〕なんだ。本当は剣士になって父さんや母さんみたいに強くなりたかったけど、えーと、その......」


「わかってたよ。今日お前をみていた時から遊び人になってた事に気付いていたし、きっと仕方なく選んだんだろう? なにせ俺はお前が剣士を志した頃から剣術の世話してきたんだ。」


「と、父さん......」


「だが、ひとつだけお前に伝えておく。どんな理由で遊び人になったとしても、それを理由に自分を磨くことをやめるな。常に高みを目指せ。遊び人だから剣を振れないわけではないだろう? お前の精一杯を遊び人で表現しなさい。」


「まぁ、あなたったら......」


 父さんの一言に俺だけでなく母さんにも胸にくるものがあったらしい。


「わかったよ! 俺、遊び人だけど頑張って二人を超えてみせるよ!」


「そう。その意気だ。私はお前のことをずっと応援しているよ。」


 そう言い終えると父さんは部屋に戻っていった。


 俺の告白に二人が失望するのではないかという不安もあったが、そんな心配事は杞憂であった。こうして心配事がひとつ解決したものの、もっと重大な問題が残されている。それは――


「じゃあ、デュークの気持ちもわかったし、私もねむろうかしら。」


「母さん。その前に相談したいことがあるんだ。」


 あの洞窟での死闘の末に魔法が使えなくなってしまったこと。これからも冒険者として生きていくには大きすぎる問題だ。


「実は、俺、魔法が使えなくなったんだ。」


 驚く母さんに俺は洞窟での経緯を説明した。


「なるほどね。まずは腕時計で自分の状態を確認した?」


「え? してないよ。なんで?」


「なんでって... ステータス表示に手がかりがあるかもしれないでしょ? 魔封じ(マジックハック)の類だったり呪いの種類とか表示されるのよ。だから自分の身に何か違和感を感じたらすぐに腕時計で自分を調べるの。これは冒険者の鉄則よ?」


「そうだったんだ...... あ、魔力障害って表示が出てるよ。」


「え...... 魔力障害? デュークほんとに言ってるの?」


「う、うん。」


 母さんの顔がみるみる青ざめていく。


「デューク。言いずらいんだけど、魔力障害はお母さんじゃあどうにもできないわ。」


「え? じゃあ俺一生魔法使えないの?」


 遊び人の俺が見つけた新たな戦闘スタイルがまさかこんなすぐに頓挫してしまうなんて……


「落ち着いて。お母さんじゃあどうにもできないけど、私のお師匠様ならデュークを救えるかもしれない。」


 そして母さんはある一人の女性の名前と住所をメモして俺に手渡してくれた――





「おはようございます! ジョー様にデューク様」


 朝の酒場に女の子の声が響き渡る。店の準備をしていたマスターと受付嬢がニコリとこちらに微笑んでくる。俺たちも軽く会釈を返した。


「おはようございやす。シーアの嬢ちゃんは朝からげんきがいいなぁ。だがな、俺のことぁーよ、ジョーでいいぜ?」


「俺も同じだ」


 そこは俺もジョーと同意見だ。様なんてむずがゆい。


「でも、今までは名前に様をつけるようにお父様から言いつけられてまして......」


「わかったよ。じゃあ好きに呼べばいいさ。」


「はい! そうさせていただきます!」


 まったく。朝からこんな茶番をしてたら危うく目的をわせれるところだった。だが、このやり取りに楽しさを感じてる自分がいるのも不思議だ。


「じゃあ、まず俺たちソーニョが初めて向かう場所についてだが、まずはここから南下してオベイルに向かう。まぁ理由としてはオベイルのはずれに住む母さんの師匠フィロという魔法使いに会いに行くからしばらくは向かうを拠点として活動する。」


「なるほど! 魔法使いを訪ねるのであれば私も何か学ぶことができるかもしれませんね。」


「俺はどっちでもいいがよー、昨日ユーヤさんが言ってた任務についてはどぉすんだ? 放っとくわけにもいかねーしよぉ〜。」


 それについては俺も悩んだがやはり魔力障害の解決が先と俺は考えている。もちろん仕事はこなすが。


「それについてだけど、冒険者組合の方から声がかかったら王都まで戻ってくる予定だ。」


 俺が言い終えると、こちらに向けてコツコツと音が近づいてくる。するとそこにはユーヤさんの姿があった。


「おはよう諸君! 今の話ちょいと盗み聞きしたけど、君たちに頼むはじめの仕事はオベイル方面の魔物の調査をしてもらおうと思ってる。異常発生が南下していないか確認をしたかったからね。だから詳しい仕事は向こうの組合職員を通じて依頼するよ。」


「ユーヤさん。ありがとうございます。」


「いえいえ。でも、みなさん気をつけてくださいよ。王都を中心とするあたりは魔物も小動物やスライムと言った駆け出しの冒険者が相手にするような魔物でしたが、オベイルあたりだと生息する魔物も全体的にここより強いですからね。無理せず頑張ってください。」


 そのあとユーヤさんと幾ばくかのやり取りをした俺たちはオベイルへ向けて出発した。













今回は初登場の特技はありません!


次回をお楽しみに!

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