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最弱職遊び人の奮闘記  作者: りゅーせい
王都編〜旅立ちと出会い〜
1/12

プロローグ

初めての小説投稿です!生温かい目でごゆるりと楽しんでください!コントで感想や意見を聞かせてください!

――ギィー。バタンバタン―― 

扉を開けた瞬間鼻をつくエールの匂い。見渡せば朝だというのに冒険者たちがこぞってエールやビールを片手に語り合っている。話の内容は、己の武勇伝だったり、受付嬢が可愛いだの他愛のない話だ。


「朝から沢山の人で賑わってますねー! デューク様! 」


俺のとなりで僧侶がにこやかな笑顔と共に話しかけてくる。


「あぁ、そうだなシーア。まぁ俺たちはこれからクエストを受注しないといけないから酒はお預けだ。

さぁ行こう。」


そう言葉を交わし俺はシーアと共に酒場の受付嬢にクエストを受注しに向かった。



「今日はどのようなクエストをご希望ですか?」

「ハンティング系のクエストを頼む。」

「はい! わかりました! では、こちらに職業を記入してください!」


やはりか。俺は自分の職業を明かすのは好きではないのだ。なぜなら……


「え! まさかあなたの職業は[遊び人]ですか!?!? 」


受付嬢の一言に酒場にいた誰もが俺たちを見つめる。

まぁ普通はそうなるな。数ある職業の中で最も戦いに向いていない職業はぶっちぎりで[遊び人]だからだ。「力」「身の守り」「素早さ」といった戦いに必須となる能力値の低さに加え、[戦士]や[武闘家]などと違い強力な技やスキルが扱えないからだ。農業を得意とする職業[農民]持ちのやつと戦っても遊び人が負けるくらいだ。


「ププッ 。 おい、あいつ遊び人のくせにハンティング系のクエスト受ける気だぜ! 」

「おいおい! おめぇ声がデケェって。聞こえちまうだろうが。遊び人さんによぉ〜」

「ダァハハハハっ。そうだなぁ。聞こえちまうかもしれねぇな。まぁあいつが殴りかかってきたところで俺たちには勝てっこねぇからなぁ〜!!」


すると周りから乾いた笑いが巻き起こる。

見るからに戦士って感じの野郎二人に馬鹿にされちまった。

まぁこんなこと言われたりするのはしょっちゅうだ。こうゆう奴は無視に限る。


「ちげぇねぇや。だが、あいつの隣のおなごはかわいいなぁ」

「ちょうどいいやッ! あの僧侶を俺たちのパーティに誘おうぜ! あんな遊び人風情にゃあもったいない女だ」


シーアのことをまるで娼婦とでも思っているのか、野郎共は舐め回すようにシーアを見ている。やれやれ、俺は自分のことをとやかく言われることには何も思わないが俺の仲間をそんなふう見るような奴は許せん。シーアも憤りを感じたのか強く俺の袖を握ってくる。はやくクエストをもらってここから去りたい。イライラして仕方がない。奴らのことを無視して受付嬢との会話に戻る


「さぁ、職業は記入したぞ。できれば速やかにクエストを紹介してくれ。」

「はい。わかりました。お二人の職業とレベルですと、草原のスライムを討伐するクエストが……」

「なぁそこの僧侶のねーちゃん! こんな奴のパーティは辞めて俺たちと組まないか???俺たちゃこう見えてもこの街4番目の稼ぎでよぉ〜、生活にゃ困らせないぜぃ???」


なんだこいつらは。なんとさっき俺のことをバカにしていた戦士の二人組が俺の相棒をナンパしだしたのだ。しかも俺と受付嬢の会話を遮って……

俺は自分の都合だけを押し付けてくるやつが大の嫌いだ。ただでさえさっきの愚痴でイライラしていたのに。まったくこいつらは本当に俺のシャクに触る。


「なぁどうだいねーちゃん?? 悪い話じゃないだろう??」

「えーと……その、お誘いは嬉しいのですが、私はデューク様との旅がありますので……」

「おいおい〜。つれねーなー。その遊び人のどこがいいんだか……。よしッ! じゃあ、俺たちがその遊び人に勝ったらいいだろう?? 強いってことを証明してやるよ! そしたら俺たちのところに来いよな!きっとそいつに弱みでも握られてるんだろ???」


そうゆうと戦士の一人が背中に掛けてる剣の柄に手をかけ、思い切り振り抜くと俺を指して叫んだ。


「そうゆうことだおっさん。悪いな! 。 我、戦士モーブリッツは遊び人デュークにデュエルを申し込む!掛けるものは我が全財産。欲するものは貴様の従者だぁ!!!」


奴は、モーブリッツとやらはついにデュエルを申し込んできた。奴が決闘を申し込んでくるとは、相当シーアのことを気に入ったらしい。決闘を申し込み、公の場で宣言するという時点で法としての効力を発揮するのにだ。このデュエルというのは冒険者同士の争いを解決する為の手段として用いられてきた。ダンジョン攻略の報酬やクエスト達成報酬の分配の際に生じるトラブルや生活の中で生まれるいざこざが後をたたなくなったため王政府が出した法令だ。もちろん俺だってこれまで幾度となくデュエルをして問題を解決してきた。奴は宣言し、店主や受付嬢をはじめとした周りの人間に聞かれたことによって引けなくなった。もちろん申し込まれた俺には拒否権があるのだが、よほどの理由がない限り断ることは御法度という暗黙の了解があるので俺も降りれない。


――まぁ遊び人って理由があるしデュエルから降りることもできるんだけど――


「さぁおっさんどうするよ?負けたらもちろんその女はいただくぜ?」

「ああ。かまわない。お前も全財産を賭す覚悟があるんだろう?」

「へへ、そうこなくっちゃあな〜。おっさんも武器を構えな!!」


モーブリッツがはがねのつるぎを中段に構える。

なるほど、使う武器、剣の構えをみてそれなりの実力者だということがわかった。

――チャキッ――

俺も背中に手を伸ばし、銅の剣を装備する。


「おいおい!まさかその銅の剣で俺と戦うってのかい?あんたほんとうにどうしようもない奴だな。ダーハッハッハ!! いいぜ!初撃アタックをくれてやるよ!」

「フンっ。どうやらギャグのセンスはお前より俺の方があるようだ。では――行かせてもらうぞっ!!」


そして開始3秒にして決闘は終わってしまった――



不定期更新するので楽しみに!

楽しみにしていなくていいんだけどね笑笑

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