五章
〜ただ そばにいて
しあわせを 感じてる
ふたりの上
音もなく 舞い降りて
愛してる 言葉より
昨日より
伝えている
聞こえている 永遠に
「……ま、待って!!」
そんな、やっと声になったような一言が後ろから聞こえて来る。
俺の足は、その一瞬で歩みが止まった。
「……ひーちゃん……待って、」
和泉の声は、まるで痛いくらいに背中に響いた。
多分、周りが静か過ぎるせいなんだろう。俺と和泉だけが存在しているような、十一時過ぎ、雪の聖夜の街の片隅……。
背板に痛かったのは和泉の声よりも、恐らく俺に向けられている、その震えた視線だったのかもしれない。
「……こ、こ……これから……これから、どう、するの?」
和泉は、一言一言に躊躇するように話を切り出した。
俺は逆に、え、だか、あ、だか分からない声が口から洩れる。
和泉の声しか聞こえて来ないようだった。
「これから……さ、センターに向けて頑張るんでしょ? その先……どうするのかな、って」
聞いておきたくて、とその後に続いたように聞こえたけれども、ほとんど言葉につれて台詞は消え入った。
……拍子が、抜けた。
それくらいに、明るい声色。言葉尻が聞こえなくても、その空元気な声の調子は確かに俺の耳に染み付いた。
今思えばそれは、和泉が明るく思われるように努めていた……としか思えない。
「文系、だよね? 確か」
「……ああ」
振り向かずに返事する。
この間の激励会で、東京の私立文系を一応受けます、と言っていた光景が頭をよぎる。
「一応……東京の私立な」
その会の中では三年の時の担任に、そうか、お前もいよいよ東京に出るのか、元々努力家の天羽ならまず大丈夫だろうな、と背中を叩かれた覚えがある。集まっていた予備校仲間も、同じ様に上京するヤツから地元に残るヤツまで、天羽は俺らん中でもケツだったくせにな、コノヤロー、などと口々にはやし立てていた。
だが。
「……そ、そう……」
妙にさっぱりしない、その尾を引く返事に俺は、変に胸が疼いた。
どうしたよ?
いつものお前なら、それじゃ、来年の春は同じ大学生でいられるねっ、なんて言って来そうなもんじゃないか。百パーセントスマイリーな表情でさ。
でも実際はもう言葉はそれきりだった。
チクチクと肌を刺すような弱い夜風が、後ろ数メーターの空白に吹き抜けて行く。
それがきっかけだったには違いないけど、俺はふと十二月初めにあった激励会のことを思い出した。
基本的に浪人生、それから地元大学で頑張っている卒業生のねぎらいの為に、という名目の下に年数回行われるのが激励会だ。
実態は主に受験に向けての相談会兼、ちょっとした同窓会もどき。それが、俺の通っている予備校で行われる。
前も丁度講義時間と重なるぎりぎりの時間にやってたなぁ、なんていう愚痴をこぼしながら、俺は会場の大教室への階段を渋々登っていた。
途中、予備校仲間や昔の同級生と合流する。
天羽、懐かしいな、久し振りだな、なんてお決まりの台詞を言いながら肩を組んで来たり笑いかけて来たりする。
俺は、ああ、なんかの一言と僅かな含み笑いで返す。そう声を掛けて来るヤツラは、前の激励会や毎日校舎の階段であっている。
蛍光灯が切れかけの階段が寒かった。
でも、騒がしい会場に入った途端に掛けられた言葉はまるで別物に感じた。
『あ、ひーぃちゃーん! こっちこっち!』
ハナマルを付けたくなるくらいにライトなテンションの声。
和泉だった。
あの時は……楽しかったよな。
何となくそう思えて来るから不思議だ。
和泉は、例によって開場すぐにやって来ていたらしく。
『ひー……いえ、天羽啓久君を待ってるんです』
開始直後の誰も来ない中で、声を掛けた先生にそう堂々と言ってのけたらしい。
俺は逆に顔から火が出る思いだった。
見せ付けんなよコノコノ、なんて俺はツッコまれる。
和泉は和泉で赤い顔をして、はやし立てるヤツラをポカスカ可愛く叩いている。
俺の方が、かえって顔が真っ赤だったかもしれない。
和泉のせいで、メチャクチャ赤っ恥をかいた激励会ではあった。
それでも気楽に楽しめたのは何でなのか。今じゃ考えられない。
そうそう、あの時もあんまん食ったんだよな。和泉はまた、例によってピザまん。
俺達が通っていた高校は、夏は和菓子の饅頭、冬は肉まん他各種蒸しまんじゅう、何かにつけてまんじゅうを配る学校だった。
和泉と俺のまんじゅう論争も、元からの好みがそれでぶつかり合って本格的に火がついたんだっけ。
実はキチンとした由来があった訳だ。でも当人の俺も忘れてたな。
あの、和泉や仲間とふざけ合いながらパクついた蒸しまんじゅうの味。
思い出せば、講義時間が何だかんだなんて愚痴も言いはしたが、あの大教室の――それはどうしても数年前の俺達と重なる――雰囲気、それを俺は、忙しさにかまけてどこかのくずかごにでも丸めて捨てていたのかもしれない。
そして、あの和泉のとびきりの笑顔……。
俺は、それまでも失くしているのか。
下らないことも、何でも話せ合えた仲だった。激励会でだって、今年のクリスマスはどうだの、毎年定番のイルミネーションはどうだの、って冗談を飛ばしながら話せたじゃないか。
思い出すと――特に和泉に関することは、キリがないな。
会で、予備校仲間はみんな『天羽』って苗字で俺を呼んでいたけど、和泉だけは一人、『啓久』っていう俺の難しい名前を避けずに、しかもいつもニックネームで呼んでくれていた。昔では実に何でもないことだった。
あの、甘えた調子の声が、今更に頭の中でリピートしている。
それが今じゃ、俺が背中を向けて、和泉はそれを追っているのに、交わされる言葉はもうほとんど痕だけを残して断ち切れている。
俺っていうヤツは、つくづくバカだな。
和泉答えることさえできない。
ポケットに突っ込んだ拳を、中で固く握り締める。
飛び出したはいいけれど、もう俺の足は進めなくなったんじゃないか、と思えていた。
青白オレンジの三色の光の下で、今度は俺が影のように立ち尽くしていた。
下を向いた視界には、雪にまみれたブロック敷きしか見えなかった……あの日のように。
……和泉。
和泉、俺は、どうすりゃいいんだよ……。
俺は、もう今までの何もかもで……ズタボロだった。
その時、まで。
「……頑張って、ね」
そこへ。
「受験。頑張ってね」
和泉は、明るく言う。
「……ひーちゃん、東京の大学行くんだもんね。わたしも、地元で頑張るよ。ひーちゃんが、頑張ってるのに……わたしが頑張らない、ワケには行かないもんね」
……和泉?
俺は、ふと後ろの空気が寒くなるのを感じる。
「スゴいよ……ひーちゃん。成績低かったけど、あっという間に、あっちの大学行けるぐらいになったんだもん……わたしなんか、地方の医大で精一杯だった、のに」
和泉……?
誰がそんな風に言ったんだよ、和泉はよくやったぜ? 俺の方が羨ましいんだ、そんなこと言うなよ……。
俺は、うつむいていた顔を上げる。
イルミネーションの樹樹、その向こうの新幹線の高架線……そしてその遥か先に広がる、鈍い銀色の雪曇りの空。
さっきよりも――俺どころか何も受け付けないくらいの、冷ややかな空だった。
「わた、し……まだ一人暮らしなんてできないな……、でもひーちゃん、あっちでアパートでも借りて、暮らすって……言ってた、よね?
わたし、わたし……ね? いつか遊びに行くよ、必ず。いつか……行くから……ね」
いつか……って何だよ和泉……?
俺は、今までのことなんかより和泉が気になっていた……その時。
「また……会えると、いいね。クリスマスイブだって……もう、もう……忙しくって、さ。すれ違いになって、さ……ひーちゃんと、もう、過ごせないかもしれないけどっ……」
……どうしたんだよ……和泉?
和泉?
そんなこと、普段絶対言わないよな……!?
そんな、弱気になった和泉……見たくねぇよ、見させるなよ……。
「……っでも! ひーちゃんとの思い出は、いつまでもあるもん! いつまでも、いつも……、いつも……。
……だから。
大丈夫、だよ?
ひーちゃん……大丈夫。
わたし。わた、し……ぇぐっ、一人、でも……ひと、り、でも……だ……いっ……」
俺は振り向いた。
……気が付いて、振り向く。
一気に、イルミネーションの樹々を駆け抜けて来た風が、ドウッ、と俺に正面からぶつかって来る……その狭間に。
――聖夜の闇を背にして、そのショートカットを揺らせて――
――雪降る中に、今までどんな時より小さく見えて――
――うぐうぐと真っ赤な顔で泣いている和泉がいた。
「和……泉……っ?!」
俺は。そんな和泉を見たことがなかった……今まで、一度たりとも。
だからこそ、風に鳴り出した街路樹の脇で、たじろぎ、面食らい、当惑し、驚いて…………何も考えられなくなった。
「ぅぐ……ひー……ちゃん……」
少し伏せ気味になっていた顔が、ためらうように俺に向く。
イルミネーションの下では、刹那、網膜に焼き付いて離れないくらい確かに見える。見えた。そして、俺は口を開いたまま言葉を失った。
恐らく一生、忘れられない。
「……んぐ……ひー、ちゃん…………わたし、ひーちゃんのそばに……いちゃ、ダメなの……?」
ヒュウ、と一吹きの風が吹く。
それで千切れた一枚の枯葉のように……よろ、よろり、和泉は俺の方に歩き出す。
俺はその場に立ち尽くしながら、息をすることさえ忘れた。
何故……和泉は、和泉は、こんなに泣いていなくちゃいけない?
「……ぅっ、んぐ……ひー、ちゃぁん……」
和泉は。まるで赤ん坊のように、頼りなく、一歩一歩俺の方へ足を動かした。
時折吹く雪混じりの風に、ぐすぐすと洟をすすりながら。
……いいよ。
もういいよ和泉……!
泣くなよ……そんなに泣くなよっ!
もう無理して歩いて来んな、和泉!
分かってる……、受け止めるから……!
和泉のこと、全部受け止めてやる……!
そう、俺は一つの『思い』を持って、すっかり震えた腕を差し出した。
和泉は、一歩、一歩、もう一歩、ふらついても確かに、俺の元へ辿り着いて。
そして、最後の力をふり絞った後のように――トスッ、俺の胸の辺りに倒れ込んで来る。
一瞬、時が止まる…………。
「……行っちゃ……やだ……ぁ……っ」
――ひーちゃん、ひーちゃん。
そう、和泉は何度も呼んでくれた。
今なら分かる。
ずっと待ち続けてくれたんだ――俺がそこに来るまで、ずっと、ずうっと。
「……ひー、ちゃぁん…………っぐ、離れたく、なんか……ないよ……」
和泉は、俺の胸に顔を押し当てて、ひたすら泣きじゃくっている。
俺は刹那……全身が石になったように、動けなかった。最後の、ためらいでもあった。
――今まで。
今まで、俺は和泉の為なら何でもして来れた。
実際に何でもした、気でいた。
でもそれはとんでもない間違いで。
俺は自分の勝手な心配を、和泉に押し付けていただけだった。
それで和泉が……どんなな苦しい思いをして来たか。
辛くて、淋しくて、でも助けも何もない、苦しい思いを……どれくらい重ねて来たのか。
和泉に泣き付かれて、それが波のように俺に押し寄せた。
そして俺の脳裏のわだかまりを全て洗い流して行った。
目の前には、和泉がいる。
俺は、何もかもを理解した。頭が透き通って行く。思いが透明な水になって、遂に溢れ出した。
もう、迷いはない――
「和、泉っ……」
俺は――和泉の背中に、わなわなと震える両手を回す。
その小柄な体を抱き締める。
和泉は、俺が抱くとコートにスッポリと包まれてしまう体で。
涙が染みになった胸元の辺り、そこから噴き出したものが熱く目を濡らした。
時間さえ、俺と和泉の周りでは止まり出す。
「和泉…………ごめん……、本当にごめん 」
そして。
今なら言える、素直に言える言葉がある。
「……ぐ……ふぇ……?」
「和泉ぃっ……俺が、俺が悪かったっ……」
尚更に、きつく抱き寄せて抱き締める。
ギュッと近付けて。もう、どこへも離れて行かないように。
「もう……俺も、和泉のそばから離れたくないんだよ……分かった。やっと分かったんだ。お前への気持ちが」
その時を、境にしてだろう。
今まで暗く散り落ちて来た粉雪が、イルミネーションの光のもとに舞い上がる。
白く、白い綿のように降り注ぐ……。
「和……いや、未歩……俺のそばにいてくれ、ずっと」
――突然、何が起こったか分からないでいる未歩を、少し離して言う。
俺も、多分目の辺りが赤くなっていただろう。
未歩は、それを聞くと――パアッ、と光がともるように――嬉しさに満ち溢れた笑顔になった。
「……うんっ!」
力強い、確かな返事。
それと共にもう一度、未歩は抱き付いて来る。
「……わたしの好きなひーちゃんだぁ……」
俺は、またそれを優しく受け止める。
小さな体だけれども、そこに宿る温かさは、誰にも負けない――そう、俺にとっての心の灯火だった。
この年のクリスマスイブのイルミネーション、最後の時間、一層眩くなる光の下。
やっとともった一つの灯火へ、チャペルに舞う花のように粉雪は静かに降っていた。
「……ワガママなのかな」
「え?」
「わたしが、ひーちゃんとずっと一緒にいられますように、って。ひーちゃんだってやりたいこととかあるのに」
「うるせいっ」
俺は、未歩の頭を指でツンとはじく。
「いっちょまえに人の心配なんかしてんなよ。俺は大丈夫だからな……、大学にも絶対受かってやる」
隣り、柱に寄り掛かる未歩は、うんっ、そうだねっ! といつものスマイルを取り戻して返事をしてくれた。
例え……ワガママだったっていい。二人が一緒にそれを思うのなら、それは『望み』になるからだ。
どうやら、いつの間にか時間は深夜零時を回っていたらしい。
多分、さっきのあの時に零時零分になったんじゃない? なんて未歩はロマンチックなことを言ってるが……まぁ、今日ならそれもあり得るだろうな。
なんたって今はクリスマス、聖なる日。
白い奇跡、かぁ。
と、粉雪が柔らかく舞う夜空を見上げながら、俺も柄でもなくロマンチストになってみる。
「……な、一つ聞いていいか?」
「なぁに?」
「最初のさ、呼び出しのメール。何で待ち合わせ場所ここにしたんだ?」
引っ掛かっていたことではあった。
未歩と俺は、落ち着くと急に寒くなって庇の下に退避した。
元通り、一つの柱に二人で寄り掛かって。
それでも寒いは寒いけど、案外二人でくっ付いていたら温かだった。
さっき言った通りだった。
「あ、アレのこと! 知りたい?」
そんなもったいぶったこと言ってないで、教えろよ。
未歩は、イタズラっぽい笑みをこぼすと、
「理由、は! まず一つ目っ」
自慢げに、かつ嬉しげに高々と人差し指を立てて上げる。
「一つ目は、前にも言った通り、ケヤキ通りが混雑しそうだからっ。二つ目は」
「二つ目は?」
「ひーちゃんが、教えてくれたんだよ」
ニコッと笑顔を向けてくれる未歩に、俺ははたと思い当たった。
激励会だ。
あの時の雑談で、この街で一番早く点灯するイルミネーションのことを話したんだ。
そんな前のことを、コイツは。ずっと覚えてたんだなぁ……。
すぐ隣りに並んでいる未歩が、尚更に愛しく感じた。
「それでね……三つ目」
急に声が小さくなる。
何だと思って振り向くのを、和泉は頬を赤らめた顔をして確かめると……視線をとある場所に移す。
「……大、階段?」
視線を辿る。
行き着いた場所は、丁度裏側が見えている大階段だった。
「あの……ね? 実を言うと、ここってチャペルにも使えるんだって」
「えっ?」
「結婚式会場、ってこと! ……それでね、そこの大階段でブーケ投げたり、記念写真撮ったり……するんだって」
初耳だった。
確かに、そう見ればそう見えなくもない。誓い合う男女の最初の花道にしては、十分な風格があった。
現に、さっきも。
「……でも、それがどうしたんだ?」
「…………」
と。
俺が肝心な所を突いてみる。すると未歩は、どうにももじもじとして下を向く。
答えが準備できていないのか何なのか。
でも、実は分からないふりをしてからかっていた俺にとっては、その反応だけで、こっちの顔が熱くなるような返事だった。
俺はチョイと顔をそらす。
「う〜……、まぁでもそんなのいいじゃん!」
「は?」
「もう、ここじゃなくて別なとこ行こ?」
はぐらかすように、庇の下からピョンと飛び出た未歩。
ったく、コイツっていうヤツは。
俺はヤレヤレと息をついた。
「別なとこって、どこだよ? もうこんなに遅くなったんだぞ」
クルリ、イルミネーションの下に、ステップで振り向いて。
「ザッツ、ケヤキ通りッ!」
「ハァ?! 遠いじゃねーか! それに、前に行かないって」
俺と腕を組む。少し飛び付き気味に。
「ひーちゃん、自転車で来たでしょ? 二人乗りは、できるはずだよ」
……あのー、二人乗りって一応、法律か何かで禁止されてるんじゃありませんでしたかね。
なんていうツッコミのたぐいも。今日は……仕方ない。引っ込めるか。
「それに、わたし達……今は『コイビト』同士だから。カップルってことで行ってもいいんだよ?」
ヘーイヘイ。
行くよ、行ってやるよどこまでも!
俺は、袖に幸せそうに顔を埋めて来る未歩の笑顔に、そんな思い切ったことも言ってしまえる気分だった。
受験勉強は?
母さん父さんへの言い訳は?
今それは、少し脇に置いといておきたい。
聖夜の雪と七色の灯が溶け合わさった、この幸せなひとときだけは。
〜今 空を舞う
粉雪を 溶かすように
ぬくもりから
この冬を はじめよう
街の灯も ざわめきも
届かない
ふたりだけの
物語が 輝き出すよ
えー……どうも、このツギハギの三文小説にかくも最後まで、長々とお付き合いいただき……本当にありがとうございます。
途中、どんな部分があったか、もしやそれがとんでもないものかも知れません。それでも……読んで来て下さった。作者としてこれ以上の喜びはございません。
さて、もう後少しでこの話も終わりです。なので最後に、余談を少々。分かる人には分かりますが、この話の舞台……自分の地元がモデルなワケで。若干違う点もありますが、実はホテル・モントレーも存在しますよ。ええ。ただ、本当にチャペル代わりに使ってたり、街路樹のイルミネーション(これも実在します)が街で一番早くつくかは、未確認なのであしからず。モデル、あくまでモデルということですので。ハイ。
って言うかその註を最後に付けたかっただけ、と言いますか……ハイ。
それでは、話もここらでお開きにしましょう。
この作品が参加している企画の企画元、べたべた恋愛同好会の会長・あいぽさんを始め、会員の皆様そして、読者の皆様に多大なる感謝を捧げます。
どうか皆様にも、『大切な人と一緒にいられる幸せ』――その灯がともりますことを願って――よいクリスマスを。
(2008.12.25)