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65話 やんちゃな皇帝

3日連続投稿!!


2日目になります!!


事情を説明していくにつれ、文官メーシスは何度も頭を下げる。


その様子を見て役人が見る見るうちに青ざめて行き、最早今となってはガクブル震えて縮こまっている。


文官メーシスの俺に対する対応を見て俺の行っていた事が本当なのだと理解できたらしいからな、こうなるのも無理はない。


何せコイツは三大国・エラムセス王国侯爵を相手に下賤とまで言い放ったのだ、この事が公になれば国際問題になり最悪の場合、戦争に発展しかねない。


そうなれば三大国間のパワーバランスの崩壊を引き起こし世界中に多大なる影響を及ぼすことは想像に難くない。


そして、もしそんな事態に発展した場合、彼自身は勿論のこと彼の親類までも一族郎党に及ぶまで物理的に首が飛ぶことになる事も。


そんな事態を招いてしまった事に今更ながらにガクブルしている訳だが、残念ながらもう遅い……


とまぁ本来であればなるのだろうがもし大国とエラムセスとの間で戦争が起これば非常に面倒な事になり兼ねない。


仮に今回の件が原因で戦争が起これば、原因の渦中にある俺が参戦しないわけにはいかなくなる、ぶっちゃけそれは面倒くさい。


しかもだタダでさえ面倒なのにそこに高位存在の介入があるかもしれないとなると考えるのも嫌になる。


よって、この一件が公になる事は恐らくない、公になったとしても必ず謝罪で済むので彼が処刑される事は恐らくだが無いと言えるだろう。


しかしだ、そんな役人の男とは打って変わって騎士は余裕の表情を浮かべ、足まで組んでいる始末。


果たしてコイツの余裕は一体どこから来ているのだろうか?


まぁどうでもいい事だな、それよりも今重要なのは今後行く事になるであろう魔導学園で元クラスメイト達と再会する可能性があると言う点だ。


さっきまでの役人の態度もちょっと高圧的でイラついたがリアルざまぁが見れたので、満足だ……と言うよりも少し可哀想に思えてきた。


よし、後で労ってやるとしよう、俺は魔王の我儘を笑って許せる程寛大なのだから。


「ま、誠に申し訳ありませんっ!」


「いえいえ、わかってくれたのであればそれで良いのです」


ガクブル状態からどうにか脱した役人が文官メーシスと共に必死に頭を下げてくる、けどまぁ流石に土下座はやめてほしい、お子様三人衆の情操教育によろしく無い。


「ふんっ、その様な輩が何だと言うのだ」


すると、余裕の態度の騎士が俺を見てバカにする様にそう言い放った、しかもそれだけでなく、俺より少し後ろに立っているお子様三人衆に舐め回す様な視線を向けている。


う〜ん、この人はまさか……ロリコンなのだろうか?


厳つくてハゲでしかもロリコン、何というか終わりだな。


どこぞの世紀末にでも出てきそうだぞコイツ、そんな見た目でロリコンとか最早ただの変態でしか無い。


「なんて事をっ!帝国騎士団ゾル小隊長、貴方はこのお方がどなたか心得ているのですかっ!?」


そんな騎士…ゾルの態度にメーシスが声を荒げる。


「はっ!話を聞いていればこの小汚い小僧が三大国エラムセス王国の侯爵様とは……

馬鹿も休み休み言ってほしいものですな、この様な小僧を侯爵様扱いなどすれば、本当のエラムセス王国侯爵様に対する無礼に当たりますぞ?」


だが、ゾルはそんなメーシスの事を鼻で笑って取りつく島もなく、終いにはメーシスを威圧し始める。


全く、ここに来てこんな伏兵が居ようとは思ってなかった。


と言うか、これって初めて訪れた冒険者ギルドで起こるべきテンプレでは?はぁ、これだからタイミングと空気を読めない奴は嫌いなんだよな。


「何を言っているのですか!?

現にここにこうしてエラムセス国章の封蝋がなされた封書があるでは無いか!!」


なおもメーシス文官はそう言い募るも……


「ふん、その様なものが本物であるはずが無い、その程度の見分けもつかぬとはメーシス殿の目も濁ってしまわれた様で」


はい、出た〜、超絶ブーメランアタック!!


俺が持ってきた封書は正真正銘、エラムセス王から渡された本物なのだけどな。


「まぁまぁ、メーシスさんも落ち着いて下さいね。

ここで何時迄もこうしていても不毛なだけですし、時間は有限ですからね」


「し、しかし……わかりました。

ユーピルウス侯爵様がそう仰るのであれば」


「ええ、彼の処分はメビウス帝に任せるとしましょう」


俺のその言葉に役人の男はビクッと肩を揺らし絶望の色を浮かべ、騎士ゾルは今の言葉が癇に障ったのか額に青筋を浮かべている。


「では、ご案内いたしますのでこちらへ」


どうやら、メーシスさんが案内してくれると言うので黙って後をついて行く、そもそも今回は帝都につけばそのまま大通りを直進し皇城に行く予定だったのだ。


もともと帝国側がそう言ってきたことでもある、帝都につけば先ずは皇城に来て欲しいと皇帝が言ってきたらしい。


とまぁ、そんな訳で予定は少し狂ったがこの後にする事に変わりはない、よって今から皇城に行く事になるのだが。


「…これは」


俺の視線の先に広がるのは無残にも解体された馬車の残骸だった。


「き、き、貴様達…何を、一体何をしたのかわかっているのか?」


さっきから一人で百面相を披露しているメーシスさんが面白い、けどまぁ国章の入った馬車を解体したのは良く無いな、これは問題に発展してもおかしくない。


まぁ、俺はこの程度の事はどうも思わないけどね、俺だって伊達に魔王のお守りをしていないのだ。


「まぁまぁメーシスさん落ち着いて、この事はメビウス帝とエラムセス王に話を通して落とし所を決めてもらうとしましょう。

けどまぁそこまで大事にはならないでしょう」


「そ、そうでしょうか」


メーシスさんは顔を青くしてしまっている、今日だけでこの人かなり老け込んでしまったんじゃないだろうか。


「ええ、エラムセス王は寛大なお方ですので。

それよりも馬車がなくなってしまったのでそちらで用意して頂けますか?」


「は、はい。

ただ今ご用意させていただきます」





そう言って走り去ったメーシスさんは余程急いでくれたのか、数分後には馬車まで案内してくれたので、その馬車に乗り込み現在、皇城に到着した。


皇城を見上げるも、ハッキリ言って出てくる感想は何も無い、もういい加減ファンタジーな城にも慣れてしまった。


今はどちらかと言うと西洋風の城よりも日本の城とかの方が感動が大きいかもしれない。


因みに、馬車の中でヘルを筆頭とするお子様三人衆の愚痴を聞かされたメーシスさんは疲れ切った顔をしている。


城門を馬車でくぐり抜け皇城の入り口前で止まった馬車から降りた俺達を見て馬車を出迎えたメイド達が一斉に訝しむ目を向けてきた。


「失礼ですが貴方は?」


そして、そのメイドの中の一人が、上品な微笑みを浮かべながら聞いてくる。


ふむふむ、これは面白いな。


そのメイドを見て口を開けて呆けた様な顔になってるメーシスさんを見ればこのメイドが本来こんな場所にいない程地位が高い事は推測できる。


しかし、まさかこんな事をして来るとね、



姓名:アンジリーナ・エレ・アルニクス・メイビス

性別:女

種族:人間

年齢:



おっと女性の年齢を勝手に覗くのはマナー違反だな。


「ふふふ、どうやらメビウス皇帝は非常にやんちゃなお人の様ですね」


「ぬ?何故わかったのだ?」


「残念ながらそれは秘密ですよ、アンジリーナ・エレ・アルニクス・メイビス皇帝陛下」


「はっはっは、話通りなかなかに食えぬ男の様だな、ユーピルウス侯」


そう言って、目の前のメイド……メビウス帝国皇帝は楽しそうに口を釣り上げた。


少しでも『面白かった』『続きが気になる』と思ってくれましたら、


 ブックマーク登録及び、下記の評価ボタンを押して頂けますと嬉しいです。


これからもよろしくお願いします!!


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「伝説の吸血鬼となった商人は怠惰スローライフをお望みです」


そこそこ読める作品だと思うので是非読んでみてください!!

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