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無能と呼ばれた天才ゲーマーは異世界を好きに生きたい  作者: フウ
第1章 異世界転移編
23/111

22話 仲間その2

眠たいです目がショボショボします。

22話サブタイトルが適当なので後日変更があるかもしれません。

ミラの作った料理に舌を打ちつつ聞かされた話をまとめるとこうだ。


1.異世界に転移した


2.頑張って魔王を倒し世界を救った


3.しかし魔王との戦いで致命傷を負い死んだ


4.その世界の神様が巻き込んだお詫びに転生させてくれた


5.貴族の恨みを買い犯罪奴隷に


6.現在に至る


まぁよくあるテンプレ人生を送り召喚先の神が別世界のものを巻き込んだ事を申し訳なく思いお詫びにこの世界に転生して来た、つまり俺の推測は間違っていなかったという事だな。


しかし、こんな話よりも重要な事が再三言っているようにミラの料理の腕だ、もうユニークスキルなんてなくとも料理だけで生きて行けたのではないかと思う。


その事をミラに伝えると…


「な、何故そんな事に気付かなかったんだぁぁ」


と女の子らしからぬ絶叫を上げていたが、見なかった事にしてあげようと思う。


食事を堪能し、ミラの話も終わり一息ついた頃俺はミラに今後について語りかける。


「よし、じゃあ今後の話をしようか」


そうしたらミラは少し強張った表情になりこうどこか覚悟を決めたような目でどこか恥じらうようにこう言った。


「夜の奉仕は未経験なので優しくしてください」


「…いやいやそういう話じゃないからね」


「そう、なのですか?」


「まず、なんで今後の話が、そういう話になるんだ?」


そこからのミラの説明によれば女性の犯罪奴隷を買う貴族は大抵が性奴隷として買っていくらしい。


俺をそんな変態達と一緒にしてもらっては困る、大体俺は…


「そもそもミラは12歳つまりは子供だろ、俺はそんなロリコンじゃない」


そう俺は別にロリコンじゃない、確かに巨乳派か貧乳派と問われればどちからと言えば貧乳派だが、巨乳が嫌いなわけでもなければ、断じてロリコンではない。


しかしミラにとって今の発言はスルーできなかったようで、


「それは聞き捨てなりません確かに身体的には12歳ですけど中身は立派なレディーです。

それにこの世界は15成人です、12歳もほとんど成人と変わらないじゃないですか!

そんな立派なレディーに向かってお前は子供だから抱かないは酷いと思いますよ!

私の覚悟はどこに行けばいいのですか!?」


と結構必死な形相で詰め寄ってくる、確かにこの世界では15歳で成人だが俺は地球の日本出身だから15歳でも子供に思うのは仕方がない。


「そうか、しかし先ほども言ったように今回お前を買ったのはそういう目的ではないし、お前とそういう仲になるつもりもない少なくとも今はな」


確かに今はミラにそう言った感情は抱いていない、しかし俺だって生粋の高校生なのだそういう欲求が無いわけではない。


ましてやミラは非常に整った顔をしている、そんな彼女に俺がそういう感情を抱かない保証はどこにも無いのだ。


「今は、ですかつまり可能性が無いわけでないと言う事ですね。

いいですよ、私を子供扱いした事を見返して上げます!」


と何やらダメな方向に走って行きそうなミラを見ながら思わずため息を漏らす。


そんなこんなで今はまた転移魔法で宿屋に帰ってきている。


「じゃあ次こそは今後の話をするぞ。

拠点じゃあ結局話ができなかったからな」


「はい、すみませんでした」


ミラは恥ずかしそうに俯いている。先の自分の発言を冷静になった今思い出して恥ずかしがっているのだろう。


「まず第一の目標だがそれは強くなる事だ。

ミラの話を聞いた限りいつどんな敵が出てくるとも限らないからな。

次に仲間を増やす事これは俺の配下が望ましいこれはさっき説明した俺の能力に基づくからだ。

そこでミラは何が一番効率的に配下を増やす方法だと思う?」


「それはやっぱり奴隷を増やす事なんじゃないですか?」


羞恥心を早くも克服したミラが淡々と答える、なかなかに図太いなこいつ…


「その通り、配下を増やすのに最も効率的なのは奴隷を増やす事だ。

だがその為には資金がいるその為に冒険者になろうと思う」


「冒険者ですか?

でも私は先頭に関しては大した戦力になりませんよ」


「確かにミラは戦闘には向かないだが、そこは俺の力でどうとでもなる」


「確かに言われてみればそうですね。

ご主人様ってちょっとズルくないですか?他人の力を奪ったり出来るなんて」


「そうでもない奪うのには制限があるし付与できるのは配下の者にだけだしな。

それに敵対していない奴から力を奪うのは俺のポリシーに反する、たとえ奪っても他の熟練で補って同数値までは必ず返す」


「敵対していない人にはですよね」


「当たり前だろ、敵に容赦する必要はない。

せっかく異世界に来たんだからゆっくりと楽しく過ごしたい、それを害する奴は敵だ、それが王族でも魔王でも龍王でも変わらない」


「王族!それに魔王や龍王とも敵対するんですか!」


「あくまでも俺に敵対して来た場合だ、だが今の俺たちじゃあ王族はともかく魔王や龍王、それどころかSSSランクの冒険者達にも太刀打ちできない、だから強くなる、そのために配下を増やす。

そして俺は表に立ってくれる配下の裏で自由に生きる」


「なんかご主人様、黒幕みたいなこと言ってますよ」


「まぁ第三の目的は目立たずに異世界を楽しむ事だからな。

そして取り敢えずは三大国の一つエラムセス王国に行こうと思ってるが、何か意見はあるか?」


「私はご主人様の奴隷ですので意見はないですけど理由を聞いてもいいですか?」


「理由その1この国が嫌いだから違う国に行きたい。

理由その2王都の近くにダンジョンがあるから。

理由その3何となくだな」


「それってまともな理由がその2だけですよね!?」


となかなかのテンションでツッコミを入れた後にため息をついて別にいいですけど、と呟いていた。


「…」


「な、何ですか?」


「いやミラが他の奴に買われていたら今頃首と胴体がおさらばしているだろうなと」


「こんなツッコミ入れるのはご主人様がご主人様だからですからね、普通の人は魔王や龍王と敵対するなんて言いませんからね」


「まぁ俺もそっちの方が楽しくていいけどさ、と言うわけでこの街で料理ができる奴を仲間にするって目的が果たされた訳だから今日中にでも出発しようかと思ったんだけどさ実はもう一人仲間が増えそうです」


実はミラを買った時リエルにこの街に転生者が他にいないか調べさせていた、残念ながら転生者はいなかったが代わりにこの街のスラムの方にある奴隷商にもう一人配下に加えるべき存在がいる事が判明した。


その事が判明した時にはすでに部屋の追加はないと言っていたので部屋は一部屋だけだ、そしてミラへの説明やら何やらでもう既にあたりは暗くなっている。


つまり今日は一つのベットで二人が寝なければならないわけだ、残念ながら拠点の方にもベットは一つしかない。


そもそもソロプレーだった俺にとって拠点に置くベットは一つで事足りていたのだ。


お前が床で寝ろ?笑わせるでない、俺は睡眠、食事、風呂を何より重要視しているそんな事が許容できるバスもないだろう。


そしてミラの年齢は12歳でありそれに伴い彼女は小さい、ちなみに俺は174くらいはあるがなんとか二人でも寝れる事ができた。


結果から言って夜は何もなかった先も言ったように今現在俺はミラに性的欲求を抱いていないわけでグッスリ眠れたが、翌朝見たミラの顔はよく眠れなかったことを物語っていた。


おそらくミラは自分であんな事を言った手前どうするのが正解かを考えて一夜を開けたのだろう、そんなミラを引き連れてスラムの奴隷商に向かう。


途中、周囲から向けられる視線を完全無視して奴隷商に無事にたどり着いた。


店の人とのやりとりは前回と変わらないので割愛、そして通された応接室は前回行った店と何ら変わらない、いやこちらの方がレベルが高く整えられていた。


おそらく違法な奴隷を売っているので、ここに来る客もそれなりな奴なのだろう。


奴隷の条件を伝えると目的の奴隷が連れられて来た。



姓名 :リーナ

種族 :人間

性別 :女

レベル :13

年齢 :11

職業 :犯罪奴隷

状態 :良好


スキル:剣術LV3・王威LV4・テイムLV3


称号

元王族・犯罪奴隷・英雄の卵



身体ステータスは面倒いから省いたが、この称号を見たら誰でもわかるだろう元王族、そして英雄の卵、なんで王族が奴隷なんてやっているのかは知らないが、こいつ以上に俺の代わりに表の舞台に立つのにふさわしい奴がいるだろうか?


「彼女を買おう、いくらだ?」


「金貨35枚です」


と市場価格に比べてかなり高額だが、裏の奴隷商なんてこんなものだ。


言われた金額より金貨を少し多く渡し身なりを整えさせる。


「今から俺が許可を出すまでの間私語を禁止する」


するとリーナは素直に頷き俺とミラの後をついて来る、そのまま宿屋の女将さんに街を出る事を伝え、宿屋の娘のミルにと女将さんに別れを告げて次は馬車を買いに行く。


流石にこの二人では俺のペースについてこれないので馬車を購入することになったがなかなかにいい買い物をした。


そして何事もなくそのまま商業都市マティカルを後にした。



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