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無能と呼ばれた天才ゲーマーは異世界を好きに生きたい  作者: フウ
第1章 異世界転移編
22/111

21話 ミラの真実

また明日に更新予定です。

もしかしたら遅れるかもですがその時はスミマセン!!

さて、これでミラの事情もあらかた理解できたが、ここで一つ問題が浮かび上がる、もう一度ミラのステータスを見てみよう。


姓名 :ミラ

種族 :人間

性別 :女

レベル :1

年齢 :12

職業 :犯罪奴隷

状態 :良好

固有能力:言語理解


ユニークスキル :記憶眼LV3


スキル:料理LV7・家事LV6・隠蔽LV4


HP :50/50

MP :50/50

体力 :60/60

筋力 :15

耐性 :20

敏捷 :65

回避 :65

知力 :780


称号

転生者・犯罪奴隷



転生者とは呼ぶにふさわしいそうそうたるステータスだ、だがそこが問題なのだ。


ミラのステータスは筋力値以外は50を超える値になっている。


しかし、そこで思い出して欲しいのは以前、俺たちがアストラル召喚された直後、騎士団長であるゾルフ・ハースベルが説明した言葉。


彼は言った「最初のレベル1状態じゃあ殆どのやつは全ステータス10になってるはずだ」と、そこで再び注目して欲しいのはミラのステータスだ。


ミラのステータスは10よりも全ての数値において高い、彼女のレベルが1なのにもかかわらず。


ゾルフ団長は勇者や賢者などの一部の例外は存在すると言ったがミラのクラスは犯罪奴隷だ、はたして犯罪奴隷がその例外に該当するだろうか?


俺はそうは思えない、この世界には犯罪奴隷などそれこそ星の数ほど存在する、もし犯罪奴隷がその例外に該当するならばこの世界は犯罪奴隷が支配する世界になっていてもおかしくない、しかし頑丈そうでは無いことからもそう言えるし、ついでに言えばさっきの店で他の犯罪奴隷のステータスを軽くの騒いだがそんな奴はいなかった。


では何故ミラのステータスは高いのだろうか?


その理由はまず間違いなくミラが転生者だと言う事に行き着くだろう、普通は…


そう、普通に考えれば転生者と言うところにたどり着く。


そして転生者については異世界から転生して来た者でその際に強大な力を吸収するという事以外は大してわかっていない事から皆そういうモノなのだと納得するだろう。


しかし俺には頼れるリエルさんがいる、そしてリエルの情報によると転生する際に強大な力を吸収しユニークスキルに目覚めるらしい、つまりは吸収した力はユニークスキルに全てを捧げられると言う事だ。


そしてそれはつまり吸収した力が全て消費されるということを意味する。


吸収した力が消費されユニークスキルとなったことでで、ミラのステータス値を高めているとされた力は無くなるのだ。


では何故ミラのステータスは高いのか?


それはおそらく彼女が2度転生したと言った事が関係する。


しかし、本当に2度転生する事が可能なのだろうか。


《不可能に近いでしょう。

人間の魂を違う世界に無理に押し込む行為を2度も繰り返せば肉体という防壁を失った魂はおそらく崩壊すると思われます》


つまりは不可能なのだ。


そもそも転生するためには高次元存在の力に頼る他ない、この世界に転生して来たものは高次元存在が何らかの意図があって転生させられたものだ。


ミラもそうである可能性も全くないわけでは無いが、人間の魂は2度の転生に耐えられないのでその可能性は限りなく低い。


そこで考えられるのは地球から俺たちがこの世界に召喚されたように召喚され、その世界で死に至りこの世界に転生したとすれば筋が通るのだ。


これはあくまでも仮定だが恐らくは間違いないだろう。


「さて、ミラの事情は大体わかったが…」


「何ですか?」


「ミラが二度と転生したという話が嘘だと言うことはわかっているんだが、その推測にイマイチ自信が持てなくてな」


「なっ!?」


何をそんなに驚く事があるのだろう?確かに普通の奴はあの説明で納得するかもしれないが生憎俺には通用しなかっただけなのに…


「ご主人様って本当に何者なんですか?」


「ん?そう言えば俺のことを話していなかったな。

ミラは俺の仲間になった訳だしな…気になるのか?」


「それはもう気になりますよ、私が隠蔽をかけていたにもかかわらずユニークスキルの事を言い当てられるし、転生の事も」


「そういうものか?

まぁ大した事ないぞ」


「勿体ぶらずに教えてください!」


怒られた、12歳の少女に怒られるとは流石は召喚者であり転生者であるだけはある。


「まずミラが地球にいた頃の時代はいつだったかわかるか?」


高校生という言葉を知っている時点で俺がいた時代と大して変わらないと思うが、ミラは記憶を覗く事ができる。


そこから断片的に見た言葉を適当に言っただけという可能性も捨てきれないのだが、


「いやだなご主人様、私はご主人様の記憶を覗いた上で同郷って言ったんですよ?

その時点でご主人様がいた時代と一緒ってわかるじゃ無いですか」


杞憂に終わった。そして少しイラっとした。


「まぁいい、じゃあミラはAWOってVRゲームの事をっているか?」


「それはもちろん知っていますよ!当たり前じゃないですか」


何故だろう、ミラのドヤ顔を見ると何故が無性にイラっとくるのだが。


「なら話は早い、AWOでランキング1位のWorldってユーザーは知っているか?」


「はい…も、もしかして」


「そうです!この俺がWorldです!!」


「……」


何だろう、この微妙な空気は。


「いや、今はだったの方が正しいな俺この世界に召喚された訳だし。

な、大した事無かっただろ?」


「大した事無かっただろって、WorldですよあのWorld!!

普通に大した事有りですよむしろ大ありです!

ってか、さり気に滑った事を無かったことにしようとしてる!?」


「そういうものか?」


「私のツッコミは無視ですか……けどまぁ、そういうものです」


そういうものらしい。


あと、お前のツッコミは勿論無視するさ、何が悲しくして、自ら自身の傷口を上がらなければならないのか?


「まぁ取り敢えずそういう事だ。

でミラの事だが俺の推測では地球からこことは違う世界に召喚されその世界で何らかの要因により死に至りこの世界に転生、って感じだと推測したがどうだ?」


「…」


「どうした?」


「…まぁ当たってますけど、ご主人様ってやっぱりご主人様だなと思っただけです」


何かとても失礼な形で納得されたような気もするが、気のせいだろう。


「じゃあ他の転生者はミラみたいに高ステータスって訳じゃないのか…」


「まぁそうかもですけど、クラスによってはどうかわからないと思いますよ」


「そうだな、取り敢えずミラの料理の腕を見せてくれ、それからそうだなミラの召喚された世界の話でも聞かせてもらおうかな」


「了解です!」


それから宿屋の厨房を使うわけにもいかず俺が転生魔法を発動した拠点にミラごと転移すると途轍もなく驚かれたが、その後に振る舞われたミラの料理は素晴らしい出来だった。


アストラル王国の王城で出される料理よりも美味いのだからそのレベルの高さが伺えるだろう。


そんなミラの料理に舌を打ちつつ彼女の前世の話を聞くのだった。

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