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無能と呼ばれた天才ゲーマーは異世界を好きに生きたい  作者: フウ
第1章 異世界転移編
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02話 テンプレ現状

2話目になります。

今後ともよろしくお願いします!!

「ようこそいらしてくださり、ありがとうございます。勇者様方。」


そう言って人当たりの良さそうな表情でニッコリと微笑みながら腰まで伸びた金髪を揺らし1人の美少女がこちらを見て佇んで居た。


その言葉で俺は今の状況をほぼ把握する事が出来た。

これは小説とかでよくある所謂…異世界召喚と言うやつだろう。

しかし、他の面々は理解できなかったのか未だに唖然としていた。

そんな中1つの怒鳴り声が上がった。


「おいお前!ここは何処なんだ!!」


と、担任の村本先生がさながらお約束の言葉を発しながらさっきの少女に突っかかっていく。

その時その場に冷ややかな声が響いた。


「止まれ貴様!このお方を誰だと心得る、この国の第一王女様であらせられるぞ!」


そんな怒鳴り声とともに村本先生と少女の間に躍り出た人物が先生に剣を突き付ける。

喉元で止められた剣には確かな殺気が込められていた

よく見るとあの少女の後ろに白のフルプレートに身を包んだ騎士が数名立ち並んでいる。


「おいおいあんた、そこの少女がこの国の王女とか俺らが知るわけ無いだろ」


俺は意味不明に怒鳴られたので少し苛立ちを覚えてさっきのフルプレートの、声から察するに男を非難した。


俺の声に賛同するように周囲からも声が上がる。

その男もこの人数に言われ渋々と言った感じにそのまま引き下がった


「これは皆様、申し訳ございません。

私このアストラル王国の第一王女フェリア・レイス・エル・アストラルと申します。

以外お見知り置きくださいませ」


そうニッコリと微笑む彼女には全ての者を引き付けるような魅力があった、その笑顔にクラスの男子は目を奪われ感嘆の声が溢れる、女子達でさえ思わず見入ってしまっている程だ。


しかし俺は今、別の事で唖然と彼女を見つめていた、ふと隣を見ると中村達4人も驚いたような顔をしている。

今、彼女は何と言ったか…


「此処は本当にアストラル王国なのか?」


そう中村が問いかけた。


「?…そうでございますが」


第一王女は訝しむ様に首を傾げる

しかし今の発言で多分ではあるが先ほどの魔法陣といい確定した事があった。


「ここはAWOなのか?」


そう小さく呟くのは中村だ。

そうあいつの言う通りアストラル王国とはかの有名なAWOのチュートリアルとして誰もが訪れる始まりの国として設定されていた国と同じ名前だ。


「AWO?何のことか分かりませんが、この世界はアビスと言います。

詳しくはこの後、国王陛下からご説明されると思いますので後ほどお願いします。」


と王女の声が響いた、この言葉から分かるのは、ここはAWOとは違う世界という事か、いやあいつの言う事を鵜呑みにするのは良く無いか…


取り敢えずは情報を集めないとダメか、


俺が心の中で溜息を吐いていた時やっと周囲の状況を理解し始めたクラスメイト達が騒ぎ出した。


「おいおいふざけんなよ!」


等と口々に不満の声が上がる。


まぁ当然だな、いきなりそんなこと言われてもはぁっ?て思うのが普通だろう。


「皆んな、王女様の言った通り取り敢えずは王様の話を聞こうじゃないか!」


と中村が声を張り上げた、学校の上位者が言ったこともあり皆、渋々その提案に了承した。

そしてタイミングを見計らった様に一人の燕尾服を着込んだザ執事な爺さんが一歩前に歩みだした。


「では、皆様方此方へお越しください」


そう言い先導する執事の爺さんの目はとても老いた人物とは思えないほど鋭い光を宿していた。


しかし、そんな事には一切気付かないクラスメイト達は仲のいい者同士で固まりながら執事の後をついて行く、剣を突き付けられたからか村本先生は完全に萎縮してしまっていた。


暫くして煌びやかで豪華な扉の前にたどり着いのだが、先ほど言っていた様に此処でこの国の王に謁見するのだろう。


執事が扉の前に立っていた兵士に何事か告げてから、兵士が扉の中にいた誰かに伝え暫くして扉が開かれる、何とまぁめんどくさい事をしているな、まぁライトノベルとかでもよくあるやり取りだな。


扉の中はこれまた凄かった、本当に別世界に来たと言う感じだ、まず床に引かれた弾力のある赤い絨毯、天井にはシャンデリアが複数ぶら下がっている。

出て来る感想は純粋に…凄い、これだけだ。


その空間の中央奥に階段がありその上に黄金に輝く王座が置かれ、今その上に短く刈り揃えられた金髪その上に宝石が多量に埋め込まれた王冠を乗せている貫禄のある人物が腰掛けている、歳は35〜40程度か、その隣には先程の王女と同じく腰まで伸びた艶やかな金髪をたなびかせている、美しい女性が佇んでいた。


「勇者諸君よくぞ来てくれた。余はアストラル王国、現国王アルフ・アモンド・エル・アストラル、隣に居るのが我妻であるレイア・ビュート・エル・アストラルである。」


と国王自らが自己紹介をして来た。


「ご丁寧にありがとうございます。国王陛下、早速ですが僕たちがここに呼ばれた理由を説明して下さいませんか?」


と、いつのまにか仕切り始めたのは当たり前のように中村だ。

おいおい、いきなりそんな事言うと不敬だとか言われるんじゃ…


「貴様、国王陛下の御前であるぞ、跪け!」


と階段下に左右に分かれて佇んでいたおっさんの一人が叫んだ。

多分あれはこの国の高位貴族だろうけど、やっぱりこうなるよな…このまま何の情報も力も無く貴族を敵に回すのはまずいな。


「まぁ、ハリストロ侯良いではないか、

さてお主達にこの世界に来て貰ったのは今我ら人族が窮地に立たされて居るからに他ならないのだ。

最近、魔族の動きが活発になって来てな、おそらくそう遠くないうちに戦争が起こるだろう、しかし、魔族は人族よりも強大な力を持っておりとても我らだけでは太刀打ちできない。

そこでお主達に助けて欲しいのだ。

異世界から来た者達は皆こな世界の者よりも強い力を宿して居ると聞く。

その力を使ってどうか我らを救って欲しいのだ」


と、まぁよくある話だ。

しかし、


「そんな勝手な事許されないぞ!

生徒達に戦争なんてされる訳にはいきません。

私達を元の世界に返して下さい!」


と、村本先生が言い放った、当たり前だな、いきなりここ異世界だけど俺たちの代わりに魔族と戦って守ってくれ、と言われてもはいわかりました、とはいかないものだ。

村本先生に続く様に生徒達からも声が上がる。


「すまないが、主達を元の世界に返す方法は無いのだ。」


「なっ!?」


その言葉で全員が静まり返った、そして徐々に皆の顔色が絶望に塗られていく。


「みんな落ち着いて」


「そうそう!どうにかなるって!」


と、北山と広瀬が周囲を励ます。


「それにさ、この世界はあのAWOの世界みたいなんだ、みんな俺たちでこの世界の人々を助けてあげようじゃないか!」


と中村が声を上げる


その声を聞いてクラスメイト達は徐々に納得していった、担任の村本先生は納得はしていなさそうな顔をしているが、みんなが追随しないので言葉にはしていない。


やはり中村が言った、AWOが効いているんだろうな


ここぞとばかりに国王が叫んだ。


「おぉ、そうか!やってくれるか!

ではこの後のことは兵士団長に任せてあるので、彼から聞いてくれ。

では頼んだぞ、勇者諸君」



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