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無能と呼ばれた天才ゲーマーは異世界を好きに生きたい  作者: フウ
第1章 異世界転移編
10/111

10話 再始動

10話目になります。


今後ともよろしくお願いします!!

魔王ヴァイスロギアに次、龍王アヴァロスが王都から転移して行くのを確認した俺も再び転移魔法を発動する。


視界に映るのは先ほどまで映っていた冒険者、勇者一行 対 魔王ヴァイスロギア、龍王アヴァロスの戦闘光景では無く、薄暗い洞窟のような岩肌に囲まれた暗い空間だ。


ここは昔、と言ってもゲーム内でだが、俺がホームとして使っていたいわば俺のこの世界での家とも言える場所でありアストラル王国にある地下迷宮とは次元が違う構造になっている。


ハッキリ言ってこの本拠地の最深部(居住区)まで来るのはAWOの最上位プレイヤー達ぐらいのものだろう。


しかも一人では不可能であり、二、三人のパーティーを組む必要がある、最上位プレイヤー達は常に敵対クランに所属していたためこの場に辿り着いたものは無い。


魔王ヴァイスロギアが用意したあの魔物や魔人からなる軍勢をもってしても下層までしか到達せずに全滅する。


今、この場にたどり着けるのは魔王ヴァイスロギアと同格の魔王に龍王アヴァロスだけだろう、しかしこの場所は奴でもソロでの攻略はほぼ不可能に近い難易度を誇る、つまりこの場所は今この世界で最も安全な場所でもある。


さて俺がこの場に転移したのにはもちろん理由がある。


一つは現在の状況で俺が転移できるのはここだけだったという事。


二つ目はこの場には俺の実力を過去のレベルまで引き上げるためだ。


俺が今いるのはこの拠点の第9階層の最奥にある扉の前だ、この扉はある一定の条件を満たすか俺の持つマスターキーが無ければ開くことは出来ず、無理矢理開けようとすると例え開けることに成功したとしても亜空間に強制転移するようになっている。


俺はマスターキーを使い扉を開き居住区に足を踏み入れる、そこは黄金で飾られた場所では無く草原のような場所であり一つの屋敷がポツンと建っている。


その屋敷もアストラル王国の王城の様な華美に飾られたものでは無く、極一般的な屋敷だ。


一見この屋敷には大した価値がない様に見えるが、これを見るものが見たら泣いて喜ぶほどの価値がある。


この屋敷には大量の本が保管されておりその本数は一国の国立図書館に匹敵するほどであり、その質では大きく上回る。


ここに保存されている本のうちに殆どが魔道書であり魔法についての事が記されている。


この世界の魔法にもレベルがあり1〜10までで分けられるその内、魔導書で習得可能な魔法はレベル4までの魔法のみでの以降の魔法は己で習得する必要がある。


だからこそこの屋敷には大した価値は無い…いや、無かったと言うべきか、現在のこの世界でのレベルを見るとこの魔導書だけでも宝の山になる、しかし俺がここにきた理由はこれだけではない。


屋敷の地下にさらに厳重に封じれた部屋があるこの部屋に入るにはマスターキーと俺の血液が必要になるゲーム内では指紋だったが現実になったことで必要になる媒体が変わってしまったのは幸か不幸か判断が難しい所だな。


確かに血液の方が厳重性は上がるだろうが指紋の方が楽だからな…


マスターキーと血液で扉を開けるとそこにはベットに寝かされている人が一人。


白銀色の髪をしておりその顔は俺と瓜二つであり髪の色以外では区別がつかないほどであり、俺の分身体とでも言える存在だ。


ちなみに服はしっかりと着せている、流石に裸では色々とまずいからね…


これの正体は簡単に言えば俺の身体となる器であり、生物ではないがホムンクルスでもない、今は造られた人間、ホムンクルスであり人形であるが、俺の魂を移すことで人間になる。


なぜこうなるのかは俺にも分からないがそう言うものだとして納得した。


「それにしても、こんな事になるなんて…

この身体を作っておいてラッキーだったな」


しみじみと呟くが本当にこの身体を作ったのは偶然だった、だだし普通のプレイヤーにはこんな事は出来ないだろう。


AWOの構造を完全に解析し理解した俺が、一度決めたユーザーは変更できないと言う設定を覆すために作り上げた傑作だ。


この身体には俺の全盛期の能力のうち必要なものだけがインストールされている、つまり無駄な能力を省いた完全な身体の筈だ。


「さてと、早速始めるか」


そして過去に一度も使われた事の無いであろう大魔法を発動する、この俺でさえも魔法陣に頼らなければ発動できない程の魔法だ…


過去にこんなことをした奴は居ないは筈だ…多分。


地面一面に描かれた魔法陣が光り輝き俺の身体がその光に包まれる、そしてこの世界から司波 翔太という存在が消滅した。



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



目を開けると視界に映るのは見た事のある光景であり先ほどまでいた部屋の天井だ。


俺は今ベットに寝ている、つまりはそういう事だ。


まずは新しい身体の調子を確かめないとな。


「おい、聞こえるか?」


(はい、マスターお久しぶりですね)


「おおっ!しっかりと引き継ぎは成功しているな」


(その通りです、完全な形で引き継ぎが完了しており既に管理下に置かれております)


「よし、じゃあまずは」


俺は視界の中にステータスを表示する


姓名 :無し

種族 :人族

性別 :男

レベル :1

年齢 :16

職業 :遊戯人

状態 :良好

加護 :無し

固有能力:完全言語理解・森羅万象・解析・最適化

魔導錬成・状態異常無効・痛覚無効・再生

並列思考


HP :500/500

MP :550/550

体力 :250/250

筋力 :320

耐性 :300

敏捷 :600

回避 :350

知力 :1500


光魔法 :LV10

闇魔法 :LV10

神聖魔法:LV10

暗黒魔法:LV10

重力魔法:LV10

時空魔法:LV10

次元魔法:LV10


称号

真の天才・記憶者・過去の英雄・伝説を生きた者・

支配者・神に迫る者



結構見やすくなってるな、やっぱりこの世界のステータスはゲームで慣れている俺からしたら見づらいそれに比べてこのメニューで見ることができるステータスは慣れ親しんだ物だから見やすいな。


少しでも『面白かった』『続きが気になる』と思ってくれましたら、


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