01話 異世界召喚
新しく投稿します!
出来れば週一で上げますのでよろしくお願いします!
世界には、ごく稀に天才と呼ばれるタイプの人間が存在する。そして彼もまた…。
その日、1つの歴史が動いた…
「ふぅ、きっついな!やっぱりこれはちょっと無理があったかな?」
とあるゲーム内で不動の王者となっている少年は今、王座奪回と言い押しかけて来たプレイヤー達約1000名とのバトルに…
…危なげなく勝利した。
◆◇◆◇◆
とある天才量子物理学者が完全なるVRを完成させて、数年経った現在、仮想空間を使ったVR MMO RPGに世界中が熱中していた。
その中の一つに世界総人口の99.9%が知っていると言われている1つのゲームがある。
世界中から選出されたトップクラスのゲーマー達のみがログインする事が許され、そのゲームに参加できると言うことは世界トップクラスのゲーマーと認められた証とまで言われ、世界中で最も注目され続け、誰もが憧れた、
そのゲーム《アース・ワールド・オンライン》
通称AWOには誰もが知っている、すでに伝説とまで言われている1人のゲーマーがいた。
AWO世界ランキング1位「World」全てのプロフィールは闇のベールに包まれ、唯一わかっているのはワールドと言うユーザー名だけと言う、余りにも謎が多く、またAWOのみならず多数のゲームのランキングで1位を記録した過去を持つこのプレイヤーは世界中の人々の興奮を誘った。
と、言うかなり長い説明を興奮気味に教室の中で、しかもかなりの声量で話しているのは…
このクラスの中心的人物でありスポーツ万能でサッカー部のキャプテンで容姿端麗、成績優秀の完璧超人
サラサラの茶髪に自信に溢れる人優しそうな瞳、身長180センチに近い長身にスラリしながらも引き締まった身体。誰にでも優しく正義感が強いという女子からモテる要素を全て兼ね揃えた中村 亮太である。
そしてその彼を囲っているのは彼の友人である3名の人物
バスケ部のエースでありながら、子供の頃から続けていると言う柔道の実力は全国屈指という中村を超える身体能力を有し、190センチ近い身長を持ちあわせているまさにアスリートでる。
短く刈り上げられた黒髪に鋭いながらも陽気さを含んだ瞳、類まれな身体能力で誰からも頼りにされ、彼を慕う後輩も多数存在する坂本 駿。
男女問わずの人気を誇っており、誰とでもすぐにとけあう人馴染みのいい、活発な性格しており
茶髪のショートヘアに切れ目で大きく気の強そうな瞳
身長は160センチ程度と小柄ながらも、思わず目を奪われる様な整った容姿の美少女である広瀬 雫
学校一の美少女と名高い、全校生徒から絶大なる人気を誇る途轍もない美少女であり腰まで届く長く艶やかな黒髪、スっと通った鼻梁に小ぶりの鼻、優しさを多分に含んだ大きな瞳、顔の全てのパーツが寸分の狂いもなく完璧に並んでいる北山 あかり
の4名でありこの学校の人気者たちが集まったグループになっている。
学校カーストの頂点に位置する様な4名が集まって話しているのだから、クラスメイトのほぼ全員が注目しているのだ。
ほぼ全員というのはこのクラス内で若干1名が興味が無いと言うばかりに机に伏しているのだ。
と、言うのも机に伏しているのは何を隠そうそうこの俺、司波 翔太である。
はっきり言って彼らの話し声はかなりうるさく、鬱陶しい事この上無い、ここ数日の連休を徹夜で過ごし途轍もなく眠たいのだが、彼らの声がうるさくて眠れない。
しばらく我慢して寝ようとしていると俺の耳に見過ごせない一言が飛び込んで来た。
「実はさ、俺あのAWOから招待コード来たんだよね」
と中村が自慢げに言い放った、それだけならまだ許容範囲内なのだか、
「それ、俺も来たぞ」
「わたしも来たよ!!」
「私も来ましたよ。招待コードと一緒に送られてきたメールに私たちのパーティーにって書いてありましたよ」
と坂本、広瀬、北山の順に言い放ったのである。
これには周囲で話を聞いていたクラスメイト達も驚きを隠せず思わず声を上げた。
「まじかよ!」
「すごいな!お前ら!!」
「ガチで?!」
等々、クラスの奴らが次々に驚きの声をあげた。
そんな中、ある一人が誰もが気になっていた質問を投げかけた。
「なぁ、もうAWOやったのか?」
その言葉に教室内は静まり返った、その異様な空気の中、中村が言葉を紡いだ
「当たり前じゃねぇか、昨日さAWO内であの『World』の試合があってさゲーム内で放送までしてて凄かったぜ。」
「あっ私も見ましたよその試合凄かったですね。」
「わかる!!世界の凄さがわかったよね」
「まぁ確かに凄かったけど、俺達なら勝てるって」
と坂本、北山、広瀬、中村が自慢げに言い放つ、中村においてはWorldに勝てるとまで言いやがった。
その言葉にクラスの騒ぎはより大きくなり全く眠れない。
「てか、皆んな昨日ログインしてたんだったら連絡してくれればよかったのによ」
と中村が他3名に言葉を発した。
「昨日はもう遅かったですし」
「そうやって中村っち!!」
「それにだ、お前も連絡しなかったんだからおあいこだろ?」
そう3人に返されて、中村はまぁそうか、と苦笑いしながら答えた。
その後もクラスメイトたちは興奮気味にあの4人に質問を投げかけていた。
その間、ずっと興味なさそうにしていると俺に疑問を持ったのかクラスメイトの一人が聞いてきた。
「お前さ、ずっと興味なさそうだけどAWOに興味ないの?」
なぜか、攻める様に俺に質問する声につられて皆んなの視線が俺に集中した。
しかし、今の俺はそれどころではく、結果的にその質問を無視する形になった。
そんな中、坂本が声を上げる、
「そんな奴、ほっといてさもっとAWOの話しようぜ」
その一言でまたしても空気が一転また騒がしくなるかと思われた次の瞬間、違う意味で騒がしくなる、教室の扉が開かれた。
「うるさいぞお前ら!もうチャイム鳴ってるぞ!!」
と担任の村本先生が怒鳴りながら入ってきたのだ。
しかし、そんなことは関係ないとばかりに話を続ける生徒たちに村本先生が再び怒鳴った、すると誰かは分からないが一人の生徒がある言葉を言い放った。
「先生そんな事より、中村たちのパーティーがあのAWOに招待されたんだ!!」
「何っ!!本当か中村?!」
「本当です先生、俺と駿、雫とあかりの4人パーティーにAWOから招待コードが送られて来たんだよ!!」
「おお!!それは凄いな!校長先生にも言わないと、お前らこれから表彰式になるぞ!」
と、言うやり取りを見ていて思ったのはバカじゃねえの、とこの学校大丈夫かな、の2つだ
そんなことを思いつつ呆れてその様を見ているとそれは突然起こった。
いきなり教室の床にAWOで使われる転移魔法陣の様なものが浮かび上がったのだ、いきなりのその展開に誰もが動きを止めて硬直した。
「お前ら!今すぐ教室から出ろ!!」
俺は動けないクラスメイト達に焦って声を荒げたが、時すでに遅く、俺が声をあげた瞬間魔法陣が輝き出し教室内が眩ゆい光に満たされた。
目もあげられない程の光量の中、僅かな浮遊感が襲ってくる、そのせいか、周りで女子達の悲鳴が聞こえて来た。
僅かな浮遊感の後、徐々に光が収まり周りが見える様になってなる、そこには見慣れない広く、暗い空間が広がり、足元には先ほどの魔法陣が光を失って描かれていた。
いきなりの事で何が起きたのか理解が及ばない、さっきまで教室に居たはずなのに此処は何処だ?
周りを見渡すと他のクラスメイトや先生も何が起きたか理解できずにポカンとしている。
そんな中、凛としながらも透き通った声が響いて来た
「ようこそいらしてくださり、ありがとうございます。勇者様方。」
そ人当たりの良さそうな表情でニッコリと微笑み腰まで伸びた金髪を揺らしながら1人の美少女がこちらを見て佇んで居た。
誤字・脱字を編集しました。
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