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秋葉語り古事記 その1

「秋葉は、古事記とか好きでしょうから、だいたいの

 事は解るわよね?

 イザナギとイザナミの事戸別(ことどわかち)の話と

 か」


ああ、まあな。


だがな!?いさ子よ!!!!

イザナミ様を、呼び捨てにするな!!!!


いささか、顔に出た。

いさ子も、私の不快感に気がついたようだが、撤回も

弁解するつもりも、ない。


イザナミ様。

私が、この世界において、もっとも……敬愛し萌える

女神様。



古事記とか日本書紀とかの、ものすごーく、昔っから

ある書物の、最初のお話に登場する、主要神の一柱。


古事記においてのお話を、ちょかいつまんでいうと



昔も昔、大昔。

この日本って国土はすべて双柱の兄妹神


兄イザナギ神

妹イザナミ神


が、小さな島も含めて産み成した。




北海道と沖縄諸島は、本来は別の神話域だ。

双柱の()ではない。

北海道には北海道の神話が、沖縄諸島には沖縄諸島の

神話がある。


あと。

子の数には入らないヒルコは流れ流れ、黄泉の世界と

成り、同じく次の()アハシマは、ほわりほわりと

頼りなく、いつのまにやらいなくなり、天空をさ迷い


ラ〇ュータ伝説


と、成った。


ただし、ヒルコとアハシマの事は、私の萌え萌え妄想

仮説だがね。


日本にも、〇ピュタ伝説の片鱗があるのってロマンが

あるぢゃん?


あ、あとあと屋久島は、ヲノコロ嶋である。

これも萌え萌え妄想仮説。


そして、双柱は数多の神々を産み成し、国創りは順風

満帆に思えたが、双柱は計画も、終盤に差し掛かるに

あたり、他の域からの侵略防衛のため、子を産む。


ヒノカグツチ


という子だ。


だが、イザナミ神が、子を産み成したとき瀕死の重傷

を負い、不治の病に伏せ、御隠れになり黄泉の一つ路

を独り、逝く事になる。


ヒノカグツチ神


双柱の、産み成した子らと、青人草をあらゆる外的な

脅威から護る思いを込めた、ヒノカグツチ神は、双柱

の希望の斜め上をゆく、制御し難き恐るべきもので、

産まれたての、自我を持たぬヒノカグツチ神は鳴き声

と共に、恐るべき力を開放、イザナミ神のほとを焼き

チを毒と汚し、身の内深くに治すことの出来ぬ、岩を

生じさせた。


八ヶ所もだ。


チとは、血であり、力のこと。


亡き、吾妻(あづま)の枕元で、泣きに泣き濡らした涙

より、ナキサワメ神が産まれた。


これも、双柱の子で、いと愛しき妹であり、妻の身を

癒してやれぬ、不甲斐なさと哀しみを癒す神である。

もはや、イザナミ神は子を産めぬので、イザナギ神が

産み成した。


青人草よ。

身の内深き岩に思い病むならば、ナキサワメ神を頼る

といい。


慈愛のこもった、泣き笑みの表情にて癒してくれるだ

ろう。


「よもや……

吾が愛しき妻と、子の一つ木を引き換えようとは…

つゆも、思わず…………」


イザナギ神が、激怒を通り越した狂気ともいえる剣威

で、ヒノカグツチ神を、屠り、殺す。

幾度も、幾度も十束の剣を降り下ろし。



二度と、息を吹き返さぬように。


この子は、火と光と土の毒を身に持つ、恐るべき力を

持つ、吾が妻をも葬る、いと恐るべき神。


だが、ヒノカグツチ神のチや亡骸より、数々の神が、

また産まれた。


名高いのは、タケミカヅチ神だ。


神を切り刻み殺すとは、そのチを奪い、支配する。

イザナギ神は、真にヤバいチを隠蔽した。

その身に。


それは、もっとも崇高にして、恐るべき力をもつ神を

意味する。


さて……泣く泣くイザナミ様を比婆の山深くに葬り、

隣の山である吾妻山の頂きに立ちて、今はもう亡き妻

を悼み、泣き偲ぶ日を繰り返していたイザナギ様は、


はた!!!?


と、考えついた。


連れ戻そうと。


黄泉の世界から、妹を黄泉帰らせれば、また国創りを

続けていける♪←w


イザナギ様の中では愛しいイザナミ様でイーッパイ♪


思い出のね……。


だから、その禁忌さに目が行けない。

忘れた。

忘れることにした。

深い深い哀しみの堂々巡りに一筋の光が射し込んだ

気がし、一気に上げあげハイテンション。


イインだよ♪話、進まねーし♪♪



吾妻山の頂きから、神の瞳で、周り一帯を


〇ーぐる(アアーゥ!!)すちっく


な感じで


検索するように視渡すと、点々と幾つかの黄泉津平坂

をヒットさせ、その内の、都合の良い昏き路をたどり

たどり、なんとか黄泉の宮まで往くと、兄イザナギ神

は、愛しい妹を視つけた。


キョロキョロしながら兄様が黄泉へと来た事を知り、

もう一辺死んぢゃうかと思うほどに驚愕すイザナミ様



い゛っ!!!!マヂデ!?

しかも、なんか!?テンサヨン??たかっ!!



聡明なイザナミ様は、この時点で兄神の意図を、

悟る。

だが、その胸の内でそれはもはや叶わぬ…と気づき、

落胆し悲観するイザナミ様。


しかし!?イザナミ様は瞬時に思った(汗)

別の意味で!?


こ……このままじゃヤバイ!!!!アカン!?


兄様は、あろうことか……生きたまま、何故かここへ

来てるじゃん!?



地味に落ち着いてる、この黄泉世じゃ……

格好のイベントになる(汗)

大炎上のお祭り騒ぎになるやん!?


査問(サモン)委員会に、鞫問(きくもん)されるじゃん!?

黄泉の!?




だ……ダメじゃんか!!


すぐに、再会のあまり……我を忘れてる兄様を建物の

裏へと引っ張りこみ(汗)


「嗚呼、愛しきつまであるあに様よ……


如何なる用があって、このような処へ?」


イザナギ神は、答えた。


「何を言う?

 今でも愛しき(つま)である、妹イザナミよ?


 そなたを……迎えに来たのだ。


 吾と共に、帰ろう」


イザナミ様は考え込んだ。

だが……その胸の内は…………




今更……

帰れりゃ苦労しねえょ




と思ってた(汗)



なぜ、うなずく?いさ子よ。

まあ、いい。


イザナミ様は、答えた。

でも、事情は説明せねば。


「兄様?


 わらわは、もはや黄泉の釜のご飯を食べてしまい

 ましたの(汗)


 がっつり……


 このままでは兄様とは……帰れませぬ」


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