秋葉語り古事記 国譲りの巻2
天照大御神とタカミムスヒ神は頷きつつ、
「なれば、オモヒカネよ。
直ぐ様に、アメノカクをアメノヲハバリの元へと
御使いに出し、詔と伝えどちらかでも、ただちに
召還せよ。
ただし…
分かっておろうな?
オモヒカネよ……。
次は…無いぞよ?
わらわの慈悲も………三度まで」
と、麗淡に言い放った。
光輝き、まばゆいばかりの美貌が、この時ばかりは…
どんな利剣よりも鋭く全ての神々の心を切り刻む。
ましてや、名指しされた…
オモヒカネ神の心中たるや(汗)気の毒でしかたがない(泣)
オモヒカネ神、更迭!
の危機!である(汗)
そして、それは愛しき吾子へと、美ましき國を遺し
継がせたい、親のワガママ……ここに、極まれりである。
オモヒカネ神と、八百万の神々は、ガクブルしながら、即座に
アメノカク神を呼び付け、アメノヲハバリの元へと、尋ねさせ
詔をヲハバリ神に伝えた。
「勅使、アメノカク神よ。
こたびは、遠路はるばる申し訳なきこと。
『詔』、畏れ多きことなれど、しかと……
賜りまする
されど、吾が身は…これ
この通り、動けぬ身。
こたびの任は、その内容も、考えますれば……」
アメノヲハバリ神は、一度うなずき、
「吾が子、
タケミカヅチヲ
を、天降りて、彼の國へと遣わし、
言向けるが、よろしかろう」
と、若々しき角を持つ
天鹿児神
へと、
吾子、タケミカヅチヲ神を差し出した。
さて………
アメノカク神に連れられて天の安河原へと赴き、天照
大御神と高木神の御前へと拝謁を許された
タケミカヅチヲ神
は、その神威と秘めたる武を、天照大御神より、褒め
讃えられ、
アメノトリフネ神
を、副え(そえ)中津國を言向けるために三たび目の
使者として、送り込まれることとなった。
「旦那!
風避け、開けますんで!!!!!!中に乗って下さいな」
アメノトリフネ神が、愛想良ーく、ジェット音に負けぬ
よう、デカイ声で言った。
「…………」
が、タケミカヅチ神は耳を塞ぎつつも、
ヒラリ…………♪
と、袖と裾をひるがえし、エアリアルを決めながら、
アメノトリフネの上に直立不動で、立ち乗りすると、
「往け…」
と、つぶやいた。
「いやいやいや(汗)旦那!!!!
危ない!ですって!!!!おっこちちゃいますよ」
「それも、また一興よ。
かまわん。
このまま、往け。
飛べぬなら…この羽根、いらぬな?
へし折ってやろうか?」
「往きます!往きますよ!!
ごーわんだなあ……
見掛け通りで……」
アメノトリフネ神は、機体を破壊される前に、無拍子
で天の浮橋を亜光速巡航で垂直降下を開始した。
大急ぎで!?
大気摩擦で、音速近くまで機体スピードは落ちたが、
紺碧の空に、一点の煌めきがまたたいたが迅いか二柱
の神の瞳にトンボのごとき大八洲が映り、みるみる…
中津國が映った。
「そこか?」
タケミカヅチ神は、なんとアメノトリフネ神より
トンン♪
と、足踏みすると単独降下した!!
「エェェェェェェェ!!」
アメノトリフネ神の驚愕の声を尻目に、
アイ!キャン…フラーイ♪♪
な、タケミカヅチ神(汗)
タケミカヅチ神は、大空を自由落下しながらその巨矩
を大の字にし、
「わしが先に往くぞぉお!!
トリフネよ!!!!」
と、頭からまっ逆さまに天より降ったのであった。
あとに残るは、可可大笑の大声音。
その巨矩はみるみる…うちに小さくなる(汗)
「ちょ――――――!!!!
だんなあああ!?
まんま、地面に激突するとおおぉぉお!!!!
中津國(汗)消し飛んじゃいますって!!!! 」
びたっ!
と、タケミカヅチ神が態勢も、そのままに停止した。
頭は、逆さまのままだ。
「それは、ちと…まずい」
追いつき、水平停止を保持したトリフネ神が安心した
ように言った。
「いやあ(汗)
まともな思考で助かった、案外…………。
旦那のことだから…(汗)
わしが天より降ったぐらいで、消し飛ぶような
瑣末な國ならば!!!!
言向ける価値も無し!
(可可大笑WWWWW)
くらい、言うかと…(汗)少しオイルが冷えましたよ♪
まともで良かったああ!
まずは、穏便に……
ね♪だんな」
む…………
と、タケミカヅチ神が、トリフネ神を見た。




