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僕の知ってるハーレムはこんなんじゃない。  作者: 途虎
第3章 僕の知ってる球技大会はこんなんじゃない。
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第17話「補欠」

 やはりスポーツはダメだ。

 ただのランニングじゃないか。サッカーコートの端を行ったり来たりするだけだ。ボールが来ることなんてない。寧ろ来るな。来てもどうしようもない。

 そんなことを思っていたら、ボールが来た。

 あぁ…どうしよ。

 とりあえず蹴ろう。

 僕は右足を振る。

 奇跡的にボールに当たり心の中では嬉しかった。だが、ボール行先は相手チームの人だった。

 あははは。笑うしかないな。

 あぁ、もう早く終わってくれないかな。

 もう何もかもしたくない。

 相手チームに行ったボールはいつの間にかゴールに入っていた。自分のせいだ。そう思いながら呆然と立っていた。僕に技術を求めるのは単なる馬鹿だ。そんなの無理に決まっている。

 ランニングもめんどくさくなって立つことしかできない僕はもう何もかも嫌になる。

 女子から幻聴が聴こえてくる。


「何あれ? だっさ」

「うわ〜気持ち悪」

「なんであいつ生きてるの?」

「あいつのせいじゃん」


 耳をふさぐこともできない。


 危ない!!!!

 急に聴こえてくる声。その方向に顔を向かせるとそこにはこっちに迫ってくる空中にいるサッカーボールがあった。だんだんとボールが大きくなり僕の顔に直撃する。

 その瞬間、顔面に痛みも伴う。いや、傷みか。

 さっきの罪か。

 なんだろう。痛い。顔が痛い。

 ボールに当たる僕、ダサいな……。

 それからの記憶が全くと言っていいほどなかったのだ。

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