ラグナロク ~ 初の巨人
水歌の視点
わざと後退して魔犬の攻撃パターン引っ掛ける、予想通り魔犬はこっちに跳び掛けそれを対してわたくしは脛鎧に纏った脚蹴り上げ、左手のレイピアを一閃し両断した。
(これで一体何体目だろう?軽く三百越えるのは分かったけど。)
ポケットからハンカチを取り出しレイピアに付いた汚れを拭きたいと思った時、遠くから男性の低い音と地鳴が聞こえる。まだ一人…と思いながらその方向を探す。
「そこの人間!逃げるなよ!今から行く!」
そっちに目を向けると巨人の姿は見えないが大量の埃とあっちこっちに吹っ飛ばしされたの魔物が見えた。さっきの言葉を聞こえないたらこっちの味方と思う。
(狂戦士タイプだな、その区域の担当は…世都那と新入りのグィネヴィアか…いい試験になれそう。)
防御さえ打ち砕きの狂戦士とどんな攻撃だって防ぐの世都那、加えて一撃でも受けたら退場されの駆け出し新人。
(グィネヴィアが突破口だな、何にも出来ないなら世都那の足纏いなりまとめて破られだろう…)
そう思うとわたくしは右手の《Pfeifer Zeliska》持ち直し彼女たちの持ち場に向けろうとした。そんな時そっちから強く光が閃き地平線から一つ流れ星誕生してあの埃の中へぶち込んた。
(ふむ。見たことないの光りですね、そのスキルも見たことないのスキル、グィネヴィアのオリジナルスキルでしょうね。これならこの試験も無事通過ですわね。)
この『永久の地』は神たちが作り上げたのことを知る前に、このオリジナルスキルシステムは弱き者がステータスランク越える強き者を倒す為のシステムと思った。知ってる以上なんでこんな出来方のは分かった。オリジナルスキルを使うと詠唱は必要な物、そしてその詠唱文は自分の感情を思いを込めは込む程強くなる。それは世界だから、人間だから、思いが感情が奇跡を起こせるという意味でしょう。
(まったく…この設定に感激を申し上げと同時に奇跡という言葉を激しい嫌いの自分が面倒と思う。これもユエ兄様からの教えけどな。)
話を戻ると流れ星になったのグィネヴィアが埃へ入った後、埃はゆっくりと淡くなり、やがて埃に包まれた中の物を見える。
そこには十メートルさえ届くの巨人がいた、でもその巨人の右半身は爆発に巻き込まれのようにボロボロだけではなく肩から右手が失った、左手は傷の痛みを抑える為に肩を押さえてる。
なぜこんな大怪我を負われてるのが問わなくでもさっきの流れ星のせいは火より明らか、この傷ならスキルは防御を中心したの世都那でも勝てるだろう。心配こと無くなったので今度こそ真面目に魔物たちを駆逐してやると思って自分の持ち場へ戻そうとして。そうしたらそこには一体巨人に居た。
「やぁ、小娘。あなたのことはどう呼べはいい?」
「名乗るのは構いませんが…人のそれも女性の名前を聞く時、まずは自分の名前教えると思わない?」
「ハハハ、それもそうだ。いいとも、我が名はベルギルミル。父はスルーズゲルミル、そして源初の巨人アウルゲルミルは我が祖父なのだ!」
「わたくしは水歌、紅水歌。フェンリスの夫、紅月蓮の妹。それで初の巨人何の用事あるの?」
スルーズゲルミルとアウルゲルミルはアースガルズルにとって巨人ではなかった、だからベルギルミルこそ世界樹の初の巨人。父と祖父はオーディンたちに迫害し殺された。
「簡単のこと、あなた達の防御線突破しオーディンたちの首を戴く!世界は我が源初の血の物筈!」
やっぱりこんなろくでもないことですな、なんで何処でも悪者のやることは一緒何の?
「はあーなんであなた達どいつもこいつも同じことをやろうと思いますか?ならばわたくしも同じことを言う。」
そしてわたくしは右手の《Pfeifer Zeliska》をベルギルミル指しこう言う。
「世界を壊したいならこのわたくしが赦さない。と。」
いや、実はわたくしの家族に害を及ばないならわたくし自身にとってどうでもいいが、家族の願うならどんなこと尽す。
「お互いの意見違える時、選択肢は一つしかない。」
ベルギルミルは拳を強く握り、その拳から温差による白い煙が流れ出し、煙に包まれた地面は凍りつく、明らか霜の巨人の血を引いている。
「では…このまま話し合いのも時間の無駄だし、始めよう?」
話が終わりわたくしは《Pfeifer Zeliska》引鉄を引き、雷管を燃やし、対大型の動物用の拳銃弾はその熱の作用に薬莢の黒い炸薬を誘爆する、.600の弾頭は槍管から発射しベルギルミルへ飛んた。
「そんな小石みたいなものでこの初の巨人傷つけると思った?」
それを対してベルギルミルは余裕を持って防御の姿勢さえ取っていない。
「ええ、だって古きから巨人は小さき者の攻撃で倒されるでしょ?そう、今みたいにね。」
.600の弾頭はベルギルミル接触した瞬間で変化し刺帯びた鎖へ変わりベルギルミルを束縛した。
「ふん、こんな物俺を縛るわけがない!」
そう怒鳴ったベルギルミルの両腕は赤い光りを纏い、その光りはトントン強くなりまるで力は溜め込むみたいに。
(簡単に逃がすと思う?)
わたくしは何も言わずレイピアを鞘に収め、両手で《Pfeifer Zeliska》握り詠唱を唱う始めた。




