表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
<R15>15歳未満の方は移動してください。
この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

数日前からX(旧Twitter)にて、1年前に地上波放送されたアニメの冒頭にレイプ(未遂)シーンが流れた件が炎上していることについて私の意見と『お願い』

作者: 福原光花

 

 まず私は男性であり、法的効力をもった表現規制には反対であるという立場を明確にしておきます。そのうえで、この度の私の話をお聞きいただければと思います。


 感情的に申し上げると、炎上のもとになったXに転載された約30秒の動画は非常に不快な表現でした。加害者の男性が行為や怯える状況の女性について実況し、失禁した被害者女性のスカートが破かれた際にその股関部が黄色く染まっている、その間被害者女性は常に頬を赤らめている、など私個人の感覚では2度と見たくないものでした。もとのアニメは名前だけ知っているものでしたが、もう金輪際視聴することはないと思います。たとえそのレイプ未遂のシーンが主人公が助けにくる前振りであったとしてもです。


 では理性的にはどうか、つまり今後こういった表現は創り手自身やその所属の団体の配慮によって差し控えていくべきかどうかについてです。


 私自身、将来()()()()()()()()()()()仕方がないと現在思って()()()()います。そして、それはフェミニストがどうたらやクレーマーがどうたらではなく、それらの表現を消費しているオタク側のマナーの悪さや倫理観の欠如に由来すると予想しています。


 まず前提として、レイプとそれ以外の犯罪では地上波放送において明確な線引きがされている空気感は皆が自覚していると思います。テレビニュースにおいて殺人と窃盗などではどのようにして殺されたか盗まれたかまで結構詳しく報じられるものですが、レイプに関しては「性的暴行を受けた」以上について語られることはまずありません(インターネットニュースでは被害者側の処罰感情が強い場合にその内容が叙述されることはあります)。それはレイプ自体が見た目の傷には残りにくいが、その分心にずっと刻まれ続ける類いの卑劣な暴力であるが故に他なりません。それを不特定多数が容易に見れてしまう場で表現するのは適当ではないと世間では理解されているのです。


 その空気感、言い換えれば不文律を無視して「殺人や泥棒の表現がよくて何でレイプはダメなの?ww」的なことを宣えば、往来ならクソヤバイ奴認定されます。それを匿名のネット空間であることをいいことに多くのオタクが同様の発言をしています。はっきりいって異常です。そもそもが今回の炎上は、1人のオタクがセンシティブ設定なしに当該のアニメの一部を無断転載したことに端を発している訳です。そして多くのオタクがそれを拡散した。正直オタク側を擁護する方が難しいです。


 でも、そこまでなら私はわざわざエッセイに、しかも「小説家になろう」で執筆するはじめてのエッセイにこのような題材は選ばなかったと思います。表現を差し控えて然るべしとも思いません。ではなぜわざわざこのようにエッセイにしたかというと、それらの一連に対して批判的なコメントをした女性アカウントに対して「死ね」や「お前がレイプされればいい」等といった加害を予告するDMが多数送られたという事実を先ほど目にしたからです。


 はっきり言います、これは明確な犯罪行為です。


 そしてアニメに関わらず、自身の楽しんでいるコンテンツに対して批判をされたらその相手を脅迫しにいく事件は年々増加しています。これはオタク自体が表現の持つ力を過小評価し、そしてそれに呑まれている部分も深く関係していると思います。


 私の持論ですが、たとえば犯罪を犯す状態を10、まるで無い状態を0とした時、表現は0の人を10まで持っていくほどの力はないが、7や8や9にいる人達を10まで持っていく力はあると思っています。そして7や8や9いる人達は私たちが思っている以上にずっと多いとも思っています。DMで加害予告をしてしまういきすぎたオタク達もそのごく一部だと思います。そしてオタクの中で自浄作用が働かずこのようなことが続けば、創り手の所属団体によって表現が可能な場所がどんどんと制限される、そんな未来もけして遠くはないでしょう。



 私自身もこれまでたくさんの映像作品や小説に触れて、自身でも今後そういったセンシティブな内容に触れるかもしれない創り手として(もちろんその表現の仕方やゾーニングには細心の注意を払います)、お願いです。どうか節度を守ってコンテンツを楽しんでください。批判コメントも尊重して、その上で自身の楽しむ表現を守ってください。それらを逸脱するオタクを見かけたら、どうか勇気を出して注意してください。


 それらのお願いもとい警鐘をもって、このエッセイの結びとさせていただきます。

 

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] 「思います」で言っていいのであれば、健全なゾーニングと称して性的なコンテンツをアングラ化することによって、性的コンテンツの担い手に対する職業差別やそうしたコンテンツの享受者に対する差別的偏見…
[良い点] ネット警察に通報したら、今の時代は警察にドナドナされる案件だと思います。内容を見る限り、犯罪行為なのでオタクが捕まるのも仕方ないと思いました。 卑猥なオタクには、筋◯バスターを喰らわせたく…
[一言] 別に勇気を出す必要はない、黙って通報したらいいだけの話。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ