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竜の子  作者: 前田ミク
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魔獣に関する情報を正しく記載するため、ユキヤは魔導士長に資料作りの補佐役を頼まれた。また、秋の討伐までに一度、天龍と時間をかけて話し合うことも頼まれる。多忙極める夏になる。


馬車で移動しいつも通りに帰ってきた。今回は怪我人なし。討伐が無事に終了することは当たり前ではないので本当に嬉しい帰国だ。家族や友人が神殿前に集まっている。女の子を3人連れたサクラの姿がある。ナオの両親も孫を3人連れて迎えに来ていた。そして、居る。ひときわ輝いて見える女の子。

馬車から降りるとスバルが真っ先にユキヤに抱きついた。ユキヤもしっかりと抱きしめる。

「お帰りなさい。無事でよかった。よかった…」

「ただいま。約束通り帰ってきたよ。」

スバルを見つめて声をかけると、スバルは少しほっぺたを赤くしながらユキヤにキスをしてくれた。お互いが笑顔になる。全員の無事と討伐成功の報告がなされ解散となる。ユキヤはサクラのところに移動した。

「ただいま。今回は無傷だよ!」

ピースサインで報告する。

「そうね、怪我がなくて何より。ところで、体力切れで歩けなくなったんだって?」

なんでそれを知ってるの~!?どこで情報を手に入れたの~??あ、忘れていた。この人も

「風の情報って、怖いっすね…」

苦笑いで顔が引きつる。ユキヤは慌てて話題を転換。

「妹たちよ、元気だったか?また背が伸びたな。あ、エリナもお久しぶりです。東神殿の生活は楽しいかい?」

エリナ、ミサキが今預かり育てている1つ紋の雷使いだ。にっこり笑って頷く。竜の子の幼少期障害でうまく喋れない。

「に…にぃ…に、お、おか…かえり」

たどたどしい言葉で一生懸命に伝えてくれた。

「うん、ただいま。元気に帰ってきたよ」


ミサキ家族と別れ、ユキヤはスバルの部屋へ向かった。扉を開けると同居人いや、同居猫のあられが駆け寄ってくる。よしよしとのど元を優しくなでてやると、ゴロゴロと甘える。

「あられちゃん、今回もとても良い子だったよ。ご飯もおやつもしっかり食べてぐっすり寝ていました。」

二人であられをよしよしとしながら会話を楽しむ。スバルは17歳になった。来年は成人の年となる。スバルには目標があり、夢がある。結婚を急ぐことは考えていない。一緒に居られるならそれでいい。ユキヤの疲れもあり、この日はあられを連れて早めに帰宅する。バイバイのキスも、もちろんゲット!

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