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竜の子  作者: 前田ミク
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目が覚めるともう日が昇ろうとしていた。ユキヤは念のために天龍からの情報を朝一番で魔導士長に報告しておく。いつも通りの流れで出発し、大結界の前に到着した。

ミサキとアユミはここまで。他のメンバーが全員で森に入っていく。討伐開始だ。メンバーの顔ぶれをみる。大型との戦いに参加した人は今や半分ほど…だと思う。15年も前のことだ。年を取り前線を退いた人もでるだろう。とにかく現在の若手メンバーが引継ぎ頑張るしかない。

魔導士長の指示で今回は平原のルートになった。今回の目的は小型魔獣の一斉討伐。ユキヤの話しを聞き、みんなが警戒しながら進む。とりあえずは順調に小型を倒す。ざわりとユキヤの頬に風が触れた。

「来ます!ベアが…群れ?え?ベアって群れるの?」

全員が警戒をあげる。魔導士長がすぐさま支持をだす。

「結界を張れ!攻撃手!前方を注意!回復師もすぐ動けるよう準備を!」

ベアは単体で動くんじゃないのか?風の情報が間違ってる?いや、今まで間違っていたことはないし…

「ユキヤ、自信を持て!魔獣の方が学んだんだ。風の情報に集中!」

魔導士長の言葉に魔導士全員、緊張が走る。地面に振動が伝わってきた。本当に群れてきやがった。クマの群れ。8頭か。完全にこっちの攻撃方法を学んでいる。イオリが叫んだ。

「広範囲に散らばっていて1度では焼けない。私は左を狙う!」

イオリが広範囲に火炎をうつ。2頭が火だるまになる。他の攻撃手も次々と攻撃をするが…

「クソ!クマ速い、かわされた!」

雷使いの攻撃を見事にかわすブレイクベア。しかもバラバラに散らばっていて、群れなのに単体でむかってくる。攻撃をかわし、結界に体当たりされた。シュリがうぅ!とうめき声をあげる。ぶつかってくる力もかなり強い。結界がなかったら、簡単に数人は吹っ飛んでいただろう。

「風でベアをまとめてみます!」

ユキヤが竜巻を発動させる。ベアも粘るが風にまかれ2頭のベアが転倒、その瞬間ツバサとハヤトが雷を使った。崖では怪我で動けなかったツバサたちだが、雷使いとしてはなかなかの威力。2頭が動かなくなる。ユキヤはついでに空に群がるクロワシも巻き落とした。目の前の敵だけに集中すると危険。リンとエリの前例からユキヤも学んだ。

「やっとだぜチクショウ!クマホントに早いな!」

歴戦の猛者はさすがだ。ちょこまか動くベアの動きをよみ、ケンヤが雷をぶつけた。

「念には念を!焼き尽くしてくれ!!」

魔導士長の指示で3頭のベアを焼く。万が一気絶しているだけだと後々大変だ。残りは3頭。音や匂いで小型の魔獣が次々と寄ってくる。

「いやぁ!増えてるぅぅ!!」

涙目の新人結界師、リナが焦りだす。経験が浅いから仕方ないか。

「大丈夫だ。仲間たちを信じろ!自分の持ち場に集中するんだ。落ち着いて!」

ケンヤがリナを落ち着かせる。イオリも火炎を出せずにいた。火炎術師が使う技は強力ではあるが体力を酷使するから無駄打ちはできない。雷での攻撃も、ベアの動きに苦戦している。水使いがいない今、感電が使えない。時間と共に小型の魔獣が増え続ける。ユキヤは決断する。

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