表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
竜の子  作者: 前田ミク
73/236

73

毎回驚かされるのはこのラクダ服。体当たりした肩は何ともない。すごい効果があるのは確かだ。

「ユキヤ、ビックリしたんだぞ。ベテランが3人も負傷でお前が体張って助けたと聞いた時、生きた心地がしなかったよ。でも、そうだな。お前は魔力が強いし、いずれは討伐に参加すると思っていた。よくがんばったな。お手柄だよ。」

ミサキに褒められると、やっぱり嬉しい。これから討伐が厳しくなる。内緒にしておこう。この二人には、どうか幸せに生きてほしい。俺の…両親だから。

「はい塗れたわよ、やだ本当にぷふふ、顔だけ見たらただのケンカ小僧じゃん」


おでこも頬も鼻の頭、あごまで擦り傷。俺の顔は重症だ。いっそのこと直してもらいたい。

「ミサキさん、笑ってないで治してよぅ!これ、ミサキさんならすぐ治せるでしょーよ!」

「断る。そのくらい自力で治せ。後はまぁ、鏡見ながら受け身の修行でもしなさい。愛の鞭だよ」


昔は小さなすり傷でも治してくれたのになぁ。サクラがパパっと作ってくれた夕飯を食べ、にぎやかな夜はふけていった。ユキヤは魔獣討伐のこれからを最後まで二人に話さなかった。リンとエリは参加メンバーから外されるだろう。それでも、自分の大切な人を守れるのなら。オレは、森に行く。


翌日の午前中にミサキとサクラは帰っていった。途中サクラの実家に寄るから、東神殿に付くのは夜だろう。静かになった部屋で少しのんびりして、時間を見計らいスバルに会いに行く。行先はいつもの喫茶店。扉を開くとマスターがおっと声をあげた。

「これはこれは魔導士さん、えらい男前になられて。大丈夫ですか?」

いつものコーヒーを注文する。客の少ない時間帯だから、安心かな。

「討伐でその、受け身に失敗して顔から地面に突っ込んだんです。あ、超軽症です。」

マスターが声をあげて笑った。

「カワイイ彼女は知ってるんですか?その…ふふ、その顔を」

笑いながら質問とか、失礼な。帰ってきてすぐに会ったと説明する。やがていつもの時間。外で学生の声がし始めた。スバルが喫茶店の扉をあける。今日は急ぎのため、スバルについて中央神殿に向かった。スバルの部屋。みゃ~う、と鳴きながらあられが走ってくる。

「あられ、ただいま。ほったらかしてごめんなー、ってかスバルちゃんに甘えてたから平気っぽいな」

あられを遊ばせながら二人で討伐後の話しをした。帰りが遅れた理由を話すとスバルが不思議な顔をする。

「天龍に会う時って、時間がおかしなことになっちゃうんですね。すぐ時間がたつ感じ?」

「そうなんだよね。まさか二日も寝ていたなんて…」

天龍と話していた時間は、長く見積もっても3~4時間ほど。でも目覚めたら2日もたっていた。

「不思議でしょ?これまでにも何となく時間が早く立つなって感じてたけど、今回はさすがに…ねぇ」

そもそも精霊に時間という概念ってあるのだろうか?詳しいことはイマイチよくわからない。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ