表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
竜の子  作者: 前田ミク
23/236

23

大結界の中が焼き尽くされ、ミサキ達からも中の様子がよく見える。修復に集中しているミサキ達の後ろで、さっきクロワシに襲われた騎士を仲間たちが手当していた。肩から背中を文字通り鷲掴みにされたようだが幸い、魔法服のおかげで傷は浅いようだ。

後ろでかすかに木が揺れた。シンジが声を上げる。

「ウルフ!群れの残りだ、戦うぞ!」

騎士も全員が刀をかまえる。攻撃魔法師もかまえをとるとワーウルフが出てきた。4匹だ。ワーウルフは7~10匹ほどの群れで暮らしている。さっき焼け死んだウルフの仲間だろう。ウルフは間合いを取りながらゆっくりと距離を縮める。人間はまたとないご馳走だ。シンジが新人の2人に指示をだす。

「ウルフは素早く小回りがきく。しっかり引き付けて攻撃しないとかわされるからね!ギリギリまで待つんだ!」

4匹がこちらに向かい突進してきた。驚いた女性魔導士がとっさに雷を打つがかわされる!あぁ!!っと叫びしりもちをついた女性の前に騎士リーダーのモミジが駆け込み刀を振るう。ウルフの鼻っ柱を刀がかすった。身をひるがえし地面に着地したウルフをシンジが雷で仕留める。雷をみて突進をやめた1頭にもう一人の新人魔導士が攻撃。見事に仕留めて見せた。

「上手いじゃないか、その調子であと2匹だ」

動きが早い、今の自分ではウルフの動きについていけない。俺も年だな、とシンジは内心苦笑いだ。モミジがシンジたちに話しかけた。

「俺がおとりになります。必ず仕留めて下さい!」

そばにいたもう一人の騎士と2人でウルフに切りかかる。2匹のウルフも牙をむき出して、騎士を見る。ウルフの視線が魔導士から騎士へと変わった瞬間、シンジが雷を放ち1匹は仕留めた。だがもう1匹には外されてしまう!

「しまった!逃げてくれ!」

モミジが刀を振るう寸前、ウルフに雷が命中、痙攣して倒れた。女性魔導士の技だった。気絶したウルフの心臓にモミジが刀を刺し絶命させた。さすがです、とモミジが笑顔で答える。緊張がとけ、シンジはその場に座り込んだ。

後ろの戦いが終わった頃、シズルが音をあげた。

「情けないけど…体力が。ごめんなさい皆」

「シズルさん無理しないで、休んでください。大きな傷はなおせましたから。」

シズルが修復から離脱。回復ポーションを持った兵士に支えられ結界をはなれた。


ドラゴンの弱点は分かったが、ヤツだって馬鹿じゃない。そう簡単にお腹を見せてはくれないようだ。

「クソ!腹だして昼寝でもしてくれたらいいのに!」

誰かが悪態ついている。腹を…だして。その言葉でサクラは動いた。なるべくドラゴンに近づきたい。

「サオリちゃん、私、できるだけドラゴンに近づきたい。力を貸して。」

幼馴染のたのみをきいて、サオリは賭けに出た。

「サクラ、私の真後ろに立って。行くよ!」

サオリのガードを受け、サクラはドラゴンに突撃する。周りは仰天だが魔導士長が声を張り上げる。

「前方からの攻撃!休むな!みんな、頼む!!」

ドラゴンがサクラたちに気づかないように、攻撃手がドラゴンの正面から攻撃を続ける。ドラゴンのアイスブレスが来る!結界師が結界を瞬時に張ると同時にリンが高温の温泉水を吹き上がらせる。吐き出す冷気が熱湯の噴水により弱まる。

「私が熱湯をコントロールするから!結界を広く張ってあげて!攻撃手が動けるように!」

リンが結界師にむけて叫んだ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ