102
朝食後はスバルご希望の水族館で魚と交流だ。ユキヤとスバルは乗合馬車で水族館まで移動、入場券を購入し入ってみると、大小さまざまな水槽が置かれていた。水槽の中は可愛らしく装飾され、魚たちが泳ぎ回っている。
「可愛い!こんなに小さいのに大人なんだって。えー!じゃあこの魚の稚魚って見えないんじゃ…」
スバルが驚きの声をあげる。ユキヤはとある稚魚水槽を眺める。
「こっちは稚魚って書いてあるけど、すでにそっちより大きいよ。あ!あれ、あの魚!よく煮つけになってる魚じゃん!アラカブ?あ、正式名がカサゴか。」
おいおい、ユキヤよ。あんたの頭は食べ物でいっぱいなのかい。スバルが微妙にあきれている。
「カラフルな魚。ユキヤ君!見て見て~、ヒレがすごい派手だよ!綺麗、私の部屋で飼いたいなぁ。」
「ヒレに毒がありますって。飼育はやめたがいいと思うよ、俺はね。」
うげっと言うスバル声が聞こえた。綺麗な魚には毒があるわけか。
一通り見学して、土産物もガッツリと見る。。ガラス細工の可愛いキーホルダー。1つずつ職人が手作りした物らしい。
「本当だ、同じ魚でも目が微妙に違う、あ、なんかコレが一番かわいく見える~!」
スバルは魚を選んだようだ。ユキヤは色が綺麗な貝を選んだ。
次は牧場。ここからかなり距離がある。
「風に乗りますよ。牧場付近でおりて乗合馬車に乗りましょう。」
素早く風をまとい空へ。牧場の方角に一直線。馬車に乗るまでもなくすぐ見つかった。
「あそこだ。派手な看板だしてるな~。空からも一発でわかったよ。」
二人で入場。入場券の半券に動物のイラストが描かれている。ユキヤは牛、スバルはウサギ。
ヤギの餌やり体験、ウサギとふれあい体験、牛の乳しぼりも見学可能と書かれている。
「え~!私、ウサギとふれあいたい!どこ?どこでやってるの!?」
「俺は乳しぼりが見たいけど…」
二人であれこれと見て回る。池が作られていて、鯉が飼われている。すぐ近くに、鯉の餌、とかかれたカップが売られていた。スバルがすぐに購入。わくわくしながらカップをもって池に近づく。
「わーーー!なになになに!?!?」
鯉がスバル目指してバシャバシャと暴れまくる。鯉、ひょっとして飢えているのか?ユキヤも追加でカップを買い、餌やりに参戦。水面に落ちた餌は壮絶な取り合いだ。鯉の口は意外と大きく、うかうかしていると指をかじられそうな迫力。スバルの感想。
「鯉って意外と食い意地はってるね、綺麗なお魚なのに…ちょっと引いたかな。」
続いてはユキヤ希望、牛の乳しぼり見学。人が少なくてラッキーだ。大きなお乳を軍手をはめた職員が慣れた手つきでしぼっている。
「おぉ、さすがだな。ちちがデカいな~、へへへ」
スバルが複雑そうな顔で自分の胸を眺めている。
「小っちゃくて悪かったわね。これでも育ってきた方なのに…」
なぜか怒られるユキヤ。とりあえずスバルには謝っておいた。




