二重スリットの干渉縞
粒子が二重スリットを通過してつくる
干渉縞の不思議な話です。答えは示されません。
単色の光源から
光子を二重スリットに通過させる
単色の干渉縞が
スクリーンに映し出される
スクリーンの数多の光子の各々が
スリットのどちらから来たか
確率的にしか分からない
光子の軌道の確率分布はまるで
時空を伝わる波のようで
数多の光の波を重ねると
干渉縞ができる
電極で放電する
電子を二重スリットに通過させる
ある間隔の干渉縞が
スクリーンに映し出される
スクリーンの数多の電子の各々が
スリットのどちらから来たか
確率的にしか分からない
電子の軌道の確率分布はまるで
時空を伝わる波のようで
数多の電子の波を重ねると
干渉縞ができる
スリットのどちらからきたのかを
測定する装置をつけると
なんと干渉縞はなくなる
光も電子も原子核も何もかも
そうなるのが量子力学の基本原理
粒子の軌道の確率分布はまるで
時空を伝わる波のようで
一粒の粒子の波は 重ねなくても
確率の波でできてる
なぜ、干渉縞ができるのか、どちらのスリットを通ったかが確定しないのか分かりません。
量子力学の理論では、この二つのわからないことを、そのまま認めて、理論の前提としていると思います。
もしも、疑問が湧いたら、それが、前提に対してか、結果に対してか、を考えると、こんがらなくて、良いかも知れません。とは言っても、量子力学を理解してる人は、この世に誰もいないと言われてます(いたとしても慣れただけ)。
注: 光子とは光そのものです。量子力学によると、光のエネルギーは、その波長で決まる最小のエネルギーの整数倍しか許されません。この整数を個数に置き換えて、光を粒(エネルギーを整数でカウントできるので)、すなわち、光子、と呼んでいます。日本語では、粒の語尾に「子」をつけることが多いです。電子とか。