コマンド入力に追われる回
いきなり、4体合体をしたロボットたち。
ロボットの身体に、ユニコーンみたいな角が生える。羽根も生える。
なぜか、胸毛も生える!
「見よっ! これが、4体合体の姿! その名は……、マスターハイスペシャルだっ!」
チューハイの名前かっ!
しっくりこないのか、ロボットは言い直した!
「ちょっと待て、こっちの名前にする! マスターハイスペシャルZだっ!」
Zをつけた瞬間、栄養ドリンクっぽくなった!
その時、ガーネットが叫ぶ!
「余の家来たちが相手してやるから、覚悟しろ! 合体ロボット!」
名前を考えた意味ねえ!
合体ロボは、やはりキレた!
「そこのメスガキ! せっかく、カッコいい名前を考えたのに!」
「そうか、すまんかった合体ロボット!」
ガーネットは、純粋だからにくめない。
しかし、合体ロボットは許せなかったようだ!
「ぶっ殺す! 絶対ぶっ殺すぞっ! 俺の鉄拳パンチを食らえ!」
まずいっ、ガーネットを守らなくては!
俺は、ガーネットの前に仁王立ちをした。その時、合体ロボットが叫んだ!
「ちょっと待てっ! データ内にある、コマンド表を確認するから!」
格ゲーかっ! パンチくらい、Bで出せるだろ!
ところが、合体ロボットは前進ばかりしている。
不審がったガーネットがたずねる。
「合体ロボットよ、どうしたのだ?」
「あ、あのな……。パンチのコマンドは、→→→↘↓Bなんだよ……」
どんだけハイレベルな操作を要求するんだっ!
合体ロボットはパンチを諦めたらしく、
「仕方ない、キックを食らえ! えーっと、キックは……。↓↑↓↑↓↑A」
キックを出すために、平泳ぎでもするのかっ!?
合体ロボットの動きが止まる。
何もしてないのに、こっちが有利になった!
合体ロボットは、苦しそうな声を出す。
「も、もしかしたら必殺技は簡単かもしれない! えっと、『アルティメットフレイム』は……」
合体ロボットは勝ち誇ったかのように、
「よし、Aだけだっ! 覚悟しろ!」
バランス悪すぎ! 必殺技だけでチート無双できるじゃないかっ!
敵の強さを知り焦る俺……。
合体ロボットは、容赦なく右手をこっちに向けた!
「侵入者よ、我が炎に焼かれるがいい! 『アルティメットフレイム』!」
ムダに必殺技っぽいセリフ!
しかし、バッチリ決まっている。後は、必殺技からどう仲間を守るかだ!
俺は身構える。
ところが、必殺技は発動しなかった。
合体ロボットは悩んで、
「なぜ、なぜだっ……。えーっと、コマンド表は……」
合体ロボットはくやしそうに、
「な、なんと! 必殺技を出すには、必殺ゲージを3本もためないといけない!」
あぁ……、操作が簡単なだけにもどかしいな。
合体ロボットは叫ぶ!
「しかも、必殺ゲージをためるには……。相手から、攻撃を受けなければならない!」
どんだけドM仕様!
俺は、落胆するロボットに言い放つ。
「悪いな、合体ロボット! 街を守らなければならない! ここを通るぞ!」
「そうはさせるかっ! 今、自爆スイッチをオンにした! 自爆は、コマンドがいらないからな!」
「ドMの願望を実現したロボだなっ! しかし、自爆とは厄介な!」
「ふふっ、悔しかったら俺を破壊してみろ! この鋼鉄のボディを!」
「俺はチートだっ! 鋼鉄くらい簡単に破壊できる!」
俺は火の魔法を発生させようとした。でも、うまくいかない。
どうやら、チート切れみたいだ……。
スケルトンは焦って、
「ど、どうしたロアス!」
「悪い、チートが無効になった!」
「ひ、ひとまず逃げよう! えっと、コマンドは……。↑↗→↘↓↙←↖↑B!」
「逃げれないだろっ!」
合体ロボットは、死のカウントダウンをする。
「さあ、自爆まで10、9、8、7!」
もうそんな時間かっ! 応援も、間に合わないじゃないか!
でも、ランはあきらめてなかった!
「私もコマンドを入力して、勇者様に『エンジェルキッス』します!」
「コマンドいらないから!」
「大丈夫、→→→→です!」
「前進って言えばいいだろ!」
ランがボケている間にも、合体ロボットはカウントを止めない!
「6、5、4、3」
まずいぞっ!
その時、ガーネットが告げた!
「ロアス、おどるぞ! コマンドは↑↓↑↓A+B!」
「入力してる時間ないって!」
ランから『エンジェルキッス』を受けた。しかし、時すでに遅かった……。
合体ロボットは、カウントを終えたからだ!
「ふっふっふ、残念だったな! 自爆を食らえ!」
そのセリフがあって良かった! カウント終了と同時に自爆しなかったから!
キスを受け、チート化した俺は超すばやく動く!
「高速みじん斬り!」
俺は、合体ロボットを木っ端みじんにした!
ふう、何とか倒せた。街の人々のため、先を急ごう!




