割愛
俺とガーネット。
そして、ランの三人は悪徳企業・魔物建設(株)を目指す!
フィールドを歩いていると、紫色のカブトムシ。そして、クワガタムシが現れた!
「俺はトリカブトムシ!」
「俺はドクノクワガタ!」
俺はあくびをして、
「なんだ、ムシ系の敵か。テキトーに、火の魔法を放っとけばいいか!」
「いやいや待てよ! 『マジかぁー、強そう』とか言ってくれよっ!」
ドクノクワガタに続いて、トリカブトムシも焦って言う。
「そうそう、貴重な出番なんだからさぁ!」
俺はまたあくびをして、
「だって、面倒だし。おい、お前らっ! 逃げてもいいんだぞ!」
敵二匹は真面目な顔で、
「敵に背を向けるのは、恥だっ!」
「お前ら、武士かっ! 何のために「にげるコマンド」があるんだよ! 完全な生存戦略だろっ!」
「にげるコマンドは消去した! これで、退路は断った!」
そう言うトリカブトムシの隣で、ドクノクワガタが震えている。
「す、すまんトリカブトムシ。ちょっと、そこの公衆トイレに行きたいんだが……」
「ごめん、にげるコマンドを消しちゃった!」
「クソヤロー! 今度、樹液に俺の毒を入れておくからなっ!」
「じゃあ、俺はゼリーに毒を入れておく!」
やることが陰湿だっ! しかも、全部ネタバレしてるし!
俺はため息をついて、
「お前ら、俺は最近はやりのチート勇者なんだぞ! 戦わない方が身のためだから!」
トリカブトムシは、鼻で笑う。
「フッ、ハッタリをかましやがって! 俺らは魔物建設(株)の係長だぞっ! 『勇者はぶっ殺せ』との上司命令だっ!」
やれやれ。こいつら、どうしても戦うつもりだな。
俺がめんどくさそうにしていると、ランが告げた!
「勇者様、ここは私にお任せ下さい!」
「やめろっ! 恐らく、敵は毒の使い手だっ! 危険だぞ!」
「大丈夫です! 私のおいろけは、虫に確実に効きます! だって、甘い密の味ですから!」
「別の意味で危険だっ!」
ランは俺の静止をふり切って、敵の前に立った。
ドクノクワガタはほくそ笑み、
「フフフ、メスが相手か」
虫っぽく言うなっ!
続いてトリカブトムシが、
「楽しみだ。そのメスを、毒液まみれにして殺す様がなっ!」
ちょっと、エロい言い方!
対してランは、
「そうはさせません!」
本当に大丈夫かよ!
ところが、俺の不安は一瞬で吹き飛んだ!
なぜなら、ランが気合いをためだしたからだ!
すさまじい衝撃波だ! 大地がゆれている!
それだけではない! ランが着ている白ローブが大破した!
ふう、どうやら首の皮一枚みたいだ。
胸と下腹部だけは、布が被さっている。
だがその時、風が吹いた!
ランの胸と下腹部を覆ってる布が……。
危険なので、割愛!
しかし、おいろけ攻撃は敵には効かなかった!
代わりに、俺が鼻血を出して倒れてしまった!
新たな白ローブを着用したランは、俺の上半身を抱える。
「ご、ごめんなさい。勇者様……」
「き、気にするな! その技は、今度宿屋で使ってくれ……」
俺たちの危機を、敵はチャンスだと受け取ったらしい。
トリカブトムシが叫ぶ!
「今がチャンス! ドクノクワガタ、合体技を出すぞっ!」
「おうよっ!」
でも、すぐに俺は動けるようになった!
ドクノクワガタが元気よく叫んでいる!
「行くぜ、トリカブトムシ!」
「おう! 必殺……」
俺には効かなかったので、割愛!
トリカブトムシと、ドクノクワガタがキレた!
「普段は毒殺ばかりしてる俺たちにとって、貴重な見せ場なんだぞっ!」
そう言いながら、トリカブトムシは紫色の液体を口から吐いた!
「毒液を食らえっ!」
ドクノクワガタも口から毒液を吐いた!
華麗にかわした俺は、巨大な火の玉を手から放出した!
トリカブトムシ、ドクノクワガタは炎の中に消えた!
しおラーメンみたいに、あっさり勝てたな。
そう思った瞬間だった!
「合体!」
今の声は、トリカブトムシとドクノクワガタ!
最近、敵がしつこくて俺はうんざりするのだった。




