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白ローブの天使!? ラン登場!

 今から、魔物建設(株)の部長がやって来るらしい。俺は、焦って宿屋へ向かおうとした。


 その時、ゴブリンメットの不気味な笑いが聞こえた。


 「ぐふふっ、何を焦ってる? 部長はすぐ来るぞ! 『宅配サービス』ってあだ名だからなっ!」


 マジかっ!? ガーネットを起こしてるヒマがない!


 街の危機だっ! とりあえず、女の子を探した方がいいな!


 街中には、モンスターしかいない。なので、俺は建物に入った。


 ぎっしりと本棚に入った本。どうやら、ここは図書館らしい。


 おおっ、受付(じょう)がいる! 早速、協力してもらおう!


 「あ、あのー申し訳ないけど……」


 俺が受付嬢に声をかけると、


 「こんにちは、勇者様。本日は、お天気も(うるわ)しゅうございます!」


 このメガネっ娘、めちゃくちゃマジメそう! 服装も清楚(せいそ)な白いローブだし。


 見た目が魔王のガーネットとは違い、まるで天使のようだ!


 おっと、見とれている場合じゃない! 本題を話さないと!


 俺が口を開いたら、すぐに受付嬢が声を出した!


 「勇者様、何か御本(ごほん)をお求めですか?」


 「いや、本はいいから!」


 「本はいい、本は良い! ですよねー!」


 何か、厄介な勘違いをしたー!


 「じゃあ、とびっきりの御本を紹介いたします!」


 この受付嬢、スイッチが入ったなっ!


 「この太くて……固ぁい本と、薄い本のどちらがお好みでっ!」


 じゃあ、薄い本で……。いや、それどころじゃねえ!


 「本はいらないから! 俺は、あなたに用があるんだ!」


 「えっ、私にご用? 今夜なら大丈夫です! 10時にバーの前で!」


 よっしゃーっ! って、喜んでる場合じゃねえ!


 俺は受付嬢の手を握って、


 「頼む、ちょっと外まで来てくれっ!」


 「愛の告白ですかっ!?」


 「もちろんだ! って、違ーう!」


 「ロマンチックかつ、下心丸出しの告白をお願いします!」


 「いいから、来てくれ!」


 「強引なのも、いいですね!」


 そう言って、受付嬢は俺の手を握る。そして、自らの胸に当てた。


 で、でかい! Gカップはあるぞ!


 やっぱり、今夜はバーの前で待ち合わせした方がいいかもな……。


 などと、考えながらも外を目指す。


 その最中、受付嬢が自己紹介をしてきた。


 「私の名前はラン。淫乱(いんらん)のランと覚えておいて下さい!」


 一生忘れられないよっ! 自己紹介グランプリ『エロ部門』堂々の一位だよっ!


 俺が驚いていると、ランはさらに続ける。


 「私のHPは80。HP(エッチポイント)は8000。MPは350です!」


 なんなんだよっ、HP(エッチポイント)って! まだ続ける気だっ!


 「力は30、守りは100。でも、体の守りはゆるい!」


 守りだけ言えばいいからっ!


 「すばやさは50、手のすばやさは2000。知識は150、エッチな知識は測定不能!」


 ちょっと、身体測定のシーンが浮かんだぞっ! これも、ランのせいだっ!


 「運の良さは120、状態異常は欲求不満!」


 毒とかなければ、「ふつう」でいいだろっ!


 などと、つっこみながらも内心嬉しかったりする。


 ランの胸に手を当てた状態で、俺たちは外へ出た。

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