表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

14/43

やり取りはいいから、早く宿屋に泊まらせろ!

 俺は、トロール課長をぶっ飛ばした。


 いつの間にか、課長の部下のスケルトンもいなくなってる。


 しかし、そんなことはどうでもよかった。


 それより、宿屋に泊まらせろ!


 この眠たさ、しんどさ……。


 徹夜(てつや)でゲームして、そのまま長時間労働……よりはマシか。


 ともかく、俺はガーネットを誘う。


 「ガーネット、宿屋へ……」


 いない。さては、また襲撃の計画を立てているのか!?


 俺は街中を見回す。やはり、ガーネットは木の下にいた。


 俺はガーネットの下へ向かい、


 「ガーネット! また襲撃計画だなっ!?」


 いや、よく見たら小石で穴を掘っている。


 さては、落とし穴だなっ!


 俺は、拳銃の形をしたドライヤーを手に持つ!


 そして、ガーネットへ風を送った!


 ドライヤーの強風が、ガーネットの黒ローブを揺らす!


 「ひゃうっ!?」


 黒ローブがめくれて、おどりこの衣装があらわになった!


 ガーネットは恥ずかしがる。それからちょっぴり不機嫌(ふきげん)そうに、


 「なっ、何するのだっ! ロアス!」


 「悪の魔王、ガーネット! それは落とし穴だろっ! ゆえに、正義のおしおきをしたまでだっ!」


 「違うのだっ! 第一、小石で落とし穴を掘れるわけなかろう!」


 「確かに、疑って悪かった。じゃあ、何しているんだ?」


 「えっ!? い、いや何もしてないのだ!」


 妙によそよそしい。


 まるで、母親にエロ本が見つかった息子のように……。


 ガーネットが突然叫ぶ!


 「あっ、UFO!」


 そんな古典的な……。


 「くっ、効かないかっ! じゃあ、これならどうだっ! あっ、ロアスの後ろに宇宙人!」


 まるっきり同じ手だぞ、ガーネット!


 「ダメなのだっ! これならどうだっ!? あっ、ロアスの前に史上最強の大魔王!」


 自分のことじゃん! しかも、相当盛ってるからなっ!


 「なぜ効かないのだっ!? くっ、これならどうだっ! あっ、ロアスの後ろに……」


 「いつまでガーネットのターンなんだよっ! 連続何回攻撃だっ!?」


 「すまん、ロアスよ! 頼むからアッチを向いててくれ!」


 「まさか……、脱ぐのかっ!?」


 「下心丸だしかっ!」


 「すまんすまん、デリカシーは必要だな!」


 俺は言われた通りにする。しかし、ガーネットは一瞬でOKを出す。


 「もういいのだ!」


 俺が振り返ると、掘られた土が元に戻っていた。


 予想するに、トロール課長のスマホを()めたんだろうが。


 まあいい。


 「ガーネット、もうクタクタだから宿屋へ行くぞ!」


 「待つのだ、ロアス。ここはまものタウン。宿屋は魔物に占拠されてないか?」


 「それは大丈夫だ」


 「だよなっ、余は魔王なのだ! 顔パスなのだっ!」


 「どこからわいてくるの、その自信! めっちゃ襲われてたよね?」


 「ロアスこそ、宿屋は安全だという根拠(こんきょ)はあるのか?」


 「ああ。道具屋もピエロだった。さっき、崩れた家から逃げ出したのも人間」


 「ふむふむ」


 「大トカゲは言っていた。昨日、まものタウンに変わった。つまり、ここはまだ人間の街だ!」


 「その推理力(すいりりょく)、ロアスは天才なのだ! IQは五万くらいあるのだっ!」


 「俺は全知全能の神様かっ!」


 「そうか、じゃあIQ一万くらいかっ! いや、二万はある!」


 「バトル漫画みたいな言い方はやめろっ!」


 「すまんすまん。それより、宿屋へ行くのだ! 疲れたからな!」


 「さっきから言ってんじゃん! ああ、戦闘よりつっこみで疲れた……」


 こうして、俺たちは宿屋へ向かった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ