第1話 始まり
初めての小説を書いていますが、難しく投稿スピードが上がりません。スミマセン
目の前に黒い霧が人の姿を形作って手招きをしている。
「こっちにおいで」みたいな。
アホかーーー!! 行く分けないでしょーが!!!
これは私が捻くれている訳でも混乱が原因でもない。
普通に考えてほしい。こんな状況で喜びながら、楽観的に正体不明の指示に従うだろうか。
個人差もあるが、常人なら怪しみ警戒すると思う。事実、今の私がそうだし。
どう見ても怖い!
どう見ても怪しい!
どう見ても不気味!
以上の理由から、相手(黒い霧の人?)を警戒しながら階段へ後退ると、後方からグゴォとかガシャとか聞こえ振り向くと、階段の入り口の両脇にあった大鎌装備の死神像2体の目から青白い炎が現れ、私を睨みながら大鎌を向けてくる。
まるで、「このまま、ここは通さん!」または、「死にたくなければ向こうへ行け!」と言われている気がする。前者はまだマシだが、後者は最悪である。
私の転生は、いきなり難問の選択を余儀なくされた。でも、この状況での選択はというと
①死神像を破壊して逃げる。
②死神像の攻撃を躱して逃げる。
この2択……だよね。ん?逃げるばかりだって?撤退も戦略の1つだよ。だが、ここで問題が発生。
武器無し・・・たとえあっても私はド素人です。
装備無し・・・まぁ、全裸ですから。
平和な日本育ちであった私には実戦経験無し・・・空手・柔道・合気道・剣道も出来ない。
よって戦う事は無理である。
そうなると①も②も出来ない。
つまり必然的に選択肢に入れていなかった、
③黒い霧の人の指示に従う。
しかないのだ。
黒い霧の人の方を向くと、まだ手招きをしている。
行く…しかないよね。
もしかしたら、私の転生の理由とか知っているかもしれないし。
覚悟を決めて、黒い霧の人の方へ向かう。
だ、大丈夫…だよね、多分。
自分に言い聞かせ、黒い霧の人の前に立つと、黒い霧の人は私を見下ろしてくる。
そりゃ、私の方が身長低いけどと思い
「あの〜ここって何処ですか?」
などと聞いてみたが、そもそも喋れるのかな?
すると私の質問には答えず、黒い霧の人が右手で私の頬を撫でる仕草をしてきて…
ゾワゾワと鳥肌が立つ様な感覚に襲われた。
見た目通り実体が無いのか、生暖かい温度だけが伝わり、気持ち悪く振り払おうとして異変に気付いた。
か、身体が動かない!!!
触れられた瞬間に何かされたと判断し、なんとか逃げようとするが指1つ動かせない事に半ばパニック状態だ。しかも叫びたいが口も動かせないという、おまけ付き。
やっぱヤバいやつだよ。不審極まりない奴に選択肢が無いからと、不用意に近づいた私も私だけど。
考えろ、考えるんだ私。何かこの状況を脱する画期的な戦略とかさ!
あー駄目だ。ゲームやラノベ小説の知識しかないから役に立たない!
私が乏しい知識で、必死に思案していると右手だけだったのが、更なる追い討ちをかけるかの如く、まるで抱え込む様にしてきた。
これは本格的にTHE ENDだね。
つまり、詰んだ。
…ワタシノチカラトスキルヲアナタニタクス…
…ワタシノカワイイムスメ…
…イ…ヲウ…チカ…
え?なに?女性の声?最期が聞きづらかったけど。
疑問に思っていると、体全体が黒・紫・赤が混ざった光に覆われ、
「う!ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
完全な不意打ちだった。そりゃあ、油断してた私が悪かったけどさ!!!
凄まじい頭痛と全身に堪え難い激痛が走り、文字通りのたうち回るしかなかった。
「あがががががががががが!!!」
「ぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎ!!!」
「ぐぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!!!」
頭を両手で抱え込みながらもがいたり、転げ回ったりと無様な事この上ないが、
私に出来る事と言えば、我慢、これしか無いのである。
はっきり言おう、余裕が無い、悪いか!!!!!!
1〜2分にも、数日にも感じた激痛が収まっていき。
「うっ…ぐ…」
……堪え難い最悪の痛みに耐えぬいた。よくやったぞ私!
どれくらい痛いかったかって、聞かない方がいいよ。私自身、思い出したくもない!
精神的に落ち着くと、怒りが込み上がってきた。
「ちょっと!いきなり何すんのよ!」
激怒の如く文句を言って起き上がりながら振り向くと、そこに黒霧の人の姿は何処にも無かった。
「次に会ったら必ずぶん殴る!」
次があるか分からないけど。ふと、あの言葉が気になって、
「ん?何か言ってたよね。最期は聞きづらかったけど、確かスキルとかなんとか。」
自分の身体を見渡すが変わった所は見当たらない。
「ん〜どう確かめろと」
腕組みをし考えていると。
目の前に、半透明のディスプレイが現れ、そこに文字が浮かんでいた。
名称:レネスティア 年齢:6歳
種族:&%$#*
職業:なし
状態:怒り(小)
LV:1
生命:200 魔力:3830 腕力:100 体力:150 知力:1300 速度:2560
魔力濃度:S
スキル
錬金術LV:3/10
回復魔法LV:7/10
全状態異常耐性LV:3/10
EXスキル
魔力感知LV:3/10
魔力回復LV:7/10
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神智
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称号
災厄の象徴
「は?」
現れたステータスを見た私はフリーズした。
今回は短めになりました。