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【書籍化】白の平民魔法使い【完結】   作者: らむなべ
第八部:翡翠色のエフティヒア -救国の聖女-

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おさらい ダブラマ年表

 今回はおまけという名のおさらい回となっております。

 ダブラマで何が起きていたのかを時系列順に、補足しながら確認できるようになっております。

 長すぎて今何が起きているのか曖昧になってきたという方はこの回にて「白の平民魔法使い」第八部のおさらいをしてからお進みください。ただのおさらい回なので、必要無いよ、という方は読まなくても大丈夫です。

・魔法創世暦一六〇〇年

『ダブラマ国王アブデラ・セルダール・タンティラ即位』


 アルム達の時代から百年前に起きた出来事であり、発端になります。

 アブデラは正統後継者だったラティファ・セルダール・パルミュラを、魔力残滓としてとある場所に残っていた魔法生命アポピスの呪法によって一方的に退場させ、まるで政権争いに勝利したかのようにアブデラが即位します。

 ラティファを封じ込めはしたものの、呪法とは契約。

 すぐにアポピス復活の儀の為に動けず、ラティファを呪法によって封じ込めるには百年の時間が必要でした。

 ちなみに、アブデラは魔法生命の力の影響で不老になっており、ラティファは砂漠と一体化した影響で老化の速度が普通の人間より遥かに遅くなっているため百年経っても特に肉体面に変化はありません。


――――――


・魔法創世暦一六〇〇年

『ダブラマによるマナリル全土強襲』


 アブデラが即位した年にダブラマの魔法使い達に命じた奇襲作戦。

 カエシウスを除いたマナリルの四大貴族と王族を狙ったかのように見せかけて……本当の目的は、自身に憑いている魔法生命アポピスを魔力残滓から元の魔法生命に復活させることができる唯一の技術、"星の魔力運用"が記載された書物をこの世界から消すこと。

 結果としてアルムという生きる痕跡が残りますが、この作戦によってマナリルの図書館が狙われ、アルムの使う技術が記録されていた数少ない本である"ヴァルトラエルの基礎魔法論"という本は複写含めて全て燃えてなくなることになります。

 余談ではありますが、"存在証明"についてもここから途絶えていったりします。


――――――


・魔法創世暦一六七一年

常世ノ国(とこよ)にて最初の四柱発見』


 この時代における魔法生命の最初の四体……大百足、大嶽丸、ファフニール、モルドレットの四体の核が常世ノ国(とこよ)で発見されて人体に適合させる実験が開始される。

 魔法生命が復活する事自体はアブデラの予定通り(むしろ遅かったくらい)、ネレイアの血統魔法である常世ノ国(とこよ)を囲む水の壁も超えられないのでこの時点では静観。

 しかしこの数年後、宿主と適合した最初の四柱の力が強大になりすぎており、厄介な存在と認定。最初の四柱が動き出した際に備えて使者を送る準備だけしています。

 特に警戒していたのは大百足、ファフニールの二体。

 大百足は一番大食いだったから。

 ファフニールは魔石の多いダブラマを気に入りそうだったから。


――――――


・魔法創世暦一六八〇年~一六八一年

『マナリル・ダブラマ間戦争/パルセトマ領侵攻』


 アブデラの命によって起きた"星の魔力運用"が途絶えたかの確認と大きな戦争を起こすことによってマナリルの血統魔法の方向性を対人に寄らせるのを目的とした戦争。

 最初の四柱の活動が始まってしまうため、衝突を避けたいアブデラが大々的に動ける最後のタイミング。名目はダブラマと隣接するパルセトマ領を侵略することによる国土拡大だったが、アブデラにその気は無い。

 宮廷魔法使いだったオウグス学院長や若い頃のヴァンも参加しており、ヴァンはこの戦争の功績によってマナリル屈指の魔法使いとして名を馳せることとなる。

 カンパトーレとの繋がりはここからであり、後にマリツィアを使って最初の四柱の標的をマナリルとガザスに向けるよう仕向ける前準備ともなっている。


―――――-


・魔法創世暦一六九〇年

『マリツィア・ルトゥーラ・シャーリーの三人が真実を知る』


 本編で語られている通り、砂漠の下にある地下遺跡にて三人は偶然アブデラ王とラティファを見つけ、アブデラ王が民を塵殺(おうさつ)しようとしていること、ラティファが九十年もの間、呪法で苦しめられていたことを知ることになります。

 この時点でラティファの魔法は砂漠にいるダブラマの民を自動で守るまでに"現実への影響力"が増していたのが不幸だったのか幸運だったのか……三人はどちらにも気付かれることなく脱出して魔法使いへの道を歩むこととなります。


――――――


・魔法創世暦一六九六年

『ラティファの精神汚染終了』


 百年近く呪法に耐えきったラティファの精神が完全に汚染されます。

 しかし、呪法は契約。ラティファを封じるのに百年の時間を使うのは確定しているのでこの時点でアポピス復活へと移行することはできない。

 しかし、ラティファというダブラマでも頂点に位置する魔法使いを使役したことによって反乱勢力を考慮する必要が無くなる(ダブラマにラティファに対抗できる戦力が存在しない)。


――――――


・魔法創世暦一六九七年

『マリツィア・ルトゥーラ・シャーリーが王家直属(オーバーファイブ)に昇格』


 唯一真実を知る三人が第三位、第四位、第五位の座を勝ち取る。

 ようやくラティファと接触できる地位にまで上り詰めたマリツィア達ですが、一年遅く、マリツィア達は計画を変更。

 魔法生命の呪法についてを調べるべくマリツィアは魔法生命の組織コノエとのパイプ役になり数多の魔法生命と接触を始め、ルトゥーラとシャーリーは国内にてマリツィアからの情報を待ちながら国内でアブデラと繋がっている戦力を調査することとなります。


――――――


・魔法創世暦一六九八年・冬

『ダブラマ北部へ魔法生命メドゥーサ侵攻』


 マナリルで起きたグレイシャのクーデターとほぼ同時期に起きたダブラマ初の魔法生命による直接侵攻。

 ダブラマ北部の貴族達のほとんどが石像になって殺された事件だが、メドゥーサが来る事自体はアブデラの予定通り。事前にジュヌーンを王都に呼ぶことで避難させている。

 メドゥーサの呪法と相性のいいラティファによってメドゥーサは捕獲して王都の地下遺跡へ幽閉される。

 この侵攻によってマリツィア達の友人だったシャーリーが石化して死亡。


――――――


・魔法創世暦一七〇〇年・現在

『作戦名・砂塵解放戦線開始』


 マリツィアの度重なる交渉によって魔法生命との戦闘経験が豊富なアルム達の協力を取り付け、アブデラ王打倒を掲げて行動開始。

 第八部本編の内容を経て現在に至る。


―――――-



 大まかな内容は以上となります。

 ほとんど本編でも語られている内容ですが、改めてこれを踏まえて次からの更新を読んで頂けたらと思います。

 いつも読んでくださってありがとうございます。

 大まかな出来事はこのようになります。

 ほとんど本編でも語られている内容ですが、改めてこれを踏まえて次からの更新を読んで頂けたらと思います。

 余談ではありますがこちらの世界でも新年となりましたが、本編も年明けから二月といった時期になっています。

 

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― 新着の感想 ―
[良い点] こうやって年表になると良くわかってとてもありがたいです! そして敵の悪辣さも改めて……恐ろしい……。
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