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【書籍化】白の平民魔法使い【完結】   作者: らむなべ
第五部:忘却のオプタティオ

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主要国家

この作品に出てきている主要国家について簡単な解説です。

ネタバレを含みますので、第五部まで読んでいる方のみどうぞ。飛ばしても構いません。

・魔法大国マナリル

大陸で最も広い国土を持ち、肥沃な土地と豊富な資源、そして多くの魔法使いが支えるアルム達が暮らしている国。

西部には敵国であるダブラマ、北部の山を越えた先にはカンパトーレが存在するなどの問題がありながら、圧倒的な魔法使いの数と多様な魔法、そして魔石技術の恩恵が平民にまで行き届き始めているなど、この世界最大の国力を持つ。

他の国では最低限の実力にも行き届かない者もいる中、ベラルタ魔法学院のように貴族の中からさらに才能に秀でたものを選べる環境を作れるほど魔法使いの質も高い。

中でも、貴族として長い歴史を持っている四大貴族の存在は他国にとって脅威であり、特にカエシウス家が存在する北部はカンパトーレが攻めやすい土地であるにも関わらずカンパトーレからの攻撃をほとんど受けてない。

霊脈の数も多く、魔法使いが育ちやすい環境が各地にあるという強みもあるが、今はその霊脈の多さが災いして様々な魔法生命から狙われている。

広い国土と平和ゆえに多種多様な土地の美しさが魅力で、そこらの田舎町ですら貴族が唸るほどの料理や特産品、独自の祭りなどの特色を持っており、自国内の旅行を趣味にする貴族も多い。




・砂塵要塞ダブラマ

マナリルの西部と隣接しており、落ち着いた雰囲気と歴史ある史跡が多数存在する国。

マナリルとは百年間ほど敵対しており、資源に余裕があるわけでもなく魔法使いの質もマナリルに比べれば低いと、本来百年も敵対できるほどの国力を持ち合わせてはいないが、国を守るように広がる砂漠によって他国からの侵攻を寄せ付けない砂塵要塞の名に相応しい防御力によって均衡を保っている。

魔法使い全体の質はマナリルに劣るものの、ダブラマ王家直属の魔法組織ネヴァンの上位五人はマナリルの四大貴族に劣らない力を保有している。

才能のある者を突出させる事に秀でており、才能が無いと断定された者と才能のある原石と判断された者を同じ組織に所属させ、数字を冠する数字名と呼ばれる名前をつけ、成果によって数字を徐々に上げていくことによって才能のある原石に他の魔法使いを越える経験を積ませ続けて才能を伸ばす手法をとっている。

上位五人に入ると王から才能やその人物に相応しい称号が与えられるため、それを目指して奮起する者も多い。現在は第五位が魔法生命であるメドゥーサとの戦いで死亡した事によって空きが出ている。

上位五人の中でも第一位の『女王陛下(クイーン)』は別格で、百年ほど変わっていない。

多くの小国を取り込んで発展してきた国のため小規模な戦争を長く続けた結果、迷路のように入り組んでいたり城塞のような都市が多かったり、外敵が攻めにくい渓谷で暮らす遊牧民などもいたりとマナリルとはまた違う街並みや文化が根付いている。

現在はマナリルと休戦中。




・無尽騎隊ガザス

マナリルの東部と隣接しており、北北東に位置しているマナリルの友好国。

隣には大国であるマナリル、北には敵対しているカンパトーレ、東に行けば海だけと生き残るには難しい国土を持つ小国。

戦時を考えれば場所が悪いものの、交流を考えれば悪い場所ではなく、今日に至るまでの他国との交流で多様な文化が混在しながらも独自の発展を遂げていて、特に芸術面では目を見張るものがあり、王都シャファクは町中に張り巡らされた運河から建物まで町全体が芸術と称されるほど。

三五〇年前のマナリルとの戦争で歴史ある貴族が半数ほど途絶えた上に、第一部時点の一年前まで、ラーニャの兄"イスハーク"とラーニャの権力闘争があったせいでさらに有力な貴族が数を減らしていた。

ラーニャの兄が両親を殺して王位を継承しようとしたのが発端で、ラーニャの兄を傀儡にしたい貴族派と今までのガザス王家の志を持つラーニャ派で派閥が分かれ、数年間ガザス国内は不安定となっていた。

ラーニャの兄は血統魔法に愛されていて暗殺が通用せず、ラーニャは妖精に守られていて暗殺できず、ラーニャ派は貴族の数こそ少なかったが当時はまだ当主が健在だったハミリア家や長年王家に仕えていたハルスター家がついているため迂闊に手を出せない状況から膠着状態が続いたが、ラーニャが酒呑童子を迎えて状況が一変。

数で拮抗を保っていたラーニャの兄派の貴族が魔法生命の力が加わったラーニャ派に対抗できるはずもなく降伏。ラーニャの兄と有力な貴族を数人処刑して権力闘争に終止符を打つ。……という内容が当初第五部に含まれる予定でした。

第二部でガザスが立場を偽造したシラツユの件を書状だけですますなど、マナリルと関わらない姿勢をとっていたのは国内が事後処理でそれどころでは無かったのと、マナリルに国力の低下を気付かれたくなかったため。




・傭兵国家カンパトーレ

極寒の厳しい気候と険しい山々に囲まれているガザスの北に位置する雪国。

各国で評価されなかった、または問題を起こした魔法使い達が集い、食客貴族と呼ばれる形態で集まった貴族達にとって国が成り立っており、現在は常世ノ国(とこよ)から来た魔法組織コノエとの協力関係を結んでいる。

戦争時、他国に魔法使いを傭兵として貸し出すのを生業としており、数百年前から今に至るまで戦時にはカンパトーレの魔法使いが見られるというのが当たり前だった。

極寒の気候と険しい山々によって侵攻が容易ではない上に、手に入れてもあまりメリットがないのだが、他国との戦争になれば相手に厄介な魔法使いが増えたりと、マナリルにとっては厄介な立ち位置にいる国なためマナリルの貴族からは特に嫌悪されている。

ダブラマとも協力関係を結んでいたが、魔法生命の介入によってダブラマ側からの信頼が揺らぎ、ダブラマにメドゥーサが侵攻したのが決め手となって協力関係も消えた。

リクエストされていたのもあり、この作品に出てきている主要国家について簡単に解説させて頂きました。

常世ノ国(とこよ)についてはまた次の機会に。


『ちょっとした小ネタ』

ガザスの欄での説明通り、第五部はもっと長かったです。

実は前編後編でわけて合計200話くらいある予定でした。ガザスの権力闘争が回想でやるしか無く、その間に主要五人が一切関わることが出来ないので全カットしました。

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― 新着の感想 ―
[良い点] アルム達が出ないガザスの権力争いを描かないのは、苦渋の決断だったと思いますが一読者からすると、やはりアルム達の成長を読みたい。が大きいので英断だったと思います。 [気になる点] 5部を読ん…
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