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【書籍化】白の平民魔法使い【完結】   作者: らむなべ
第三部:初雪のフォークロア
227/1050

主要登場人物(第三部時点)

今更ですが、主要の登場人物五人の簡単な情報も載せておきます。

第三部の所にあるのでさらっとネタバレしてる部分もありますので本編を読んでいない方は読まないで頂ければと思います。

・アルム

本作の主人公。

マナリル国マットラト領の田舎村カレッラ出身の十六歳。

黒い髪に黒い瞳以外の特徴はあまりない。細身だが、山育ちの為そこそこがっちりしている。身長は低くも無く高くも無く平均的。

カレッラに捨てられていた孤児だが、拾ってくれたシスターの教育もあって最低限の礼儀は持ち合わせている世間知らずで純粋な少年。

幼少の頃から魔法使いに憧れており、カレッラに訪れた師匠に魔法を教わりながら魔法使いになる為にと生きてきた。その甲斐あって平民でありながらベラルタ魔法学院に入学する。

言葉の言い回しなどを理解できない時があり、周りを呆れさせることもあるが、魔法に関しては中々の鋭さを持つ。

本人に魔法の才能は無く、魔法の工程の重要な要素である"変換"を中途半端にしか行えず、属性魔法が使えない。その為どの魔法使いも使える欠陥魔法である無属性魔法を使う。

異常な魔力量の持ち主で、本来魔法は魔力から変換すれば放出するしかないのだが、無属性魔法の、魔法であり魔力でもある、という曖昧なものである事を逆手に取り、魔法の三工程をその膨大な魔力量で同時に行い続けて圧倒するというごり押しかつオリジナルの戦法で戦う。

本来なら頭の中で行う魔法工程まで現実にして"現実への影響力"を底上げするなど、細かいテクニックは上手い。


主な使用魔法

光芒魔砲(パイルシャフト)

魔法使いの仕事の一つである自立した魔法を破壊する為の対魔法の魔法。

膨大な魔力を魔法に変換し続けながら右手から砲撃を放つ攻撃魔法。

天星魔砲(カエルムフロス)

上記の『光芒魔砲(パイルシャフト)』の発展版。

砲台となる専用の魔法式を現実に作り上げ、巨大な砲撃を放つ攻撃魔法。

巨大すぎて自分の魔力の流れで本人がボロボロになる欠点がある。

幻獣刻印(エピゾクティノス)

魔法使いの仕事の一つである魔獣の討伐の為の対魔獣の魔法。

過剰魔力で暴走した魔獣をモチーフにした獣化魔法と強化の中間のような魔法。

全身に装備した魔法式に魔力をつぎ込み、人間は滅多にならない暴走を再現する。

唱えた直後は魔力が足りず、一定の魔力をつぎ込むまで大した速度は出ない上に脆いという弱点と暴走を再現しているので自分の意思で勝手に解除できない欠点がある。

永久魔鏡(ティアアピロ)

魔法使いの仕事の一つである敵魔法使いとの戦闘の為の対人の魔法。

自分で操作できる人間大の鏡を五枚展開する強化と防御魔法の特性を併せ持つ魔法。

敵の魔法は弾き、自分の魔法は鏡の魔力を加えて自在に反射する。この鏡に魔法を映す事で、現象として強固なものとなり"現実への影響力"が高まるという隠れた性質がある。

アルムの師匠案。

一振りの鏡(スティラクラス)

永久魔鏡(ティアアピロ)』の発展版。

自分という一つの世界を魔法に変える世界改変魔法。

無属性魔法の、魔法になりきれない魔力という曖昧な状態を利用し、自分の持っている魔力を変換し続けて自分を魔法に変える魔法。攻撃魔法の性質を持つ鏡の剣に魔法となった自分を映してさらに"現実への影響力"を高めるという荒業。

"放出領域固定"によってわざと魔法の放出範囲を抑える事で成立させている。

簡単に言えば自分という存在を強く持っているような状態で、身体や精神に直接干渉する呪詛魔法やその場の空間を支配する世界改変魔法に対するカウンター。

人間としての自分の在り方を強化しているだけなので、鏡の剣以外に攻撃が当たれば普通に攻撃は喰らう。



・ミスティ・トランス・カエシウス

マナリル国カエシウス領の都市スノラ出身の十六歳。

淡い水色が混じったような銀髪と宝石のような青い瞳を持つ小柄な少女。小柄なだけで子供っぽいわけではないのだが、母と姉のスタイルがいいので自分の体型を気にしている。

マナリルの北部全てを領地とする名門貴族カエシウス家の次女。今は北部の領地のほとんどは国に返還されているものの、魔法使いの一族として優秀なのは変わりなく四大貴族に数えられている。

領地にいるだけでは体験できない次代の貴族達との共同生活、そして魔法使いの仕事を通して様々な土地を見聞する為にベラルタ魔法学院に入学する。

トップクラスの魔法の才能を持ち、礼儀正しくて人当たりもよくアルムを平民と知っても特に態度は変えるようなことはない人格者。グレイシャとの事件を経てアルムに惹かれ、別の意味で態度は変わってしまったが、本人は幸せそう。

知り合った人との距離が離れたと感じるような出来事を異様に嫌う。

入学した時点でそこらの魔法使いを凌ぐほどの魔法の腕前を持つ。魔法そのものが芸術と呼んで差し支えないほど精巧で"現実への影響力"が他の生徒の比ではない。本人の魔力量も多く、魔法使いの理想に近い存在とされている。属性は水。


血統魔法は【白姫降臨(ニブルヘイム)】。

周囲を氷の世界に変える世界改変魔法。

空間と人どちらにも影響を及ぼす事が出来る世界改変魔法の頂点の一つ。

千年前から唱え続けられている為、"現実への影響力"が高まりすぎており、例えカエシウス家の人間であっても暴走する場合があるので容易に継ぐ事が出来ない。

血統魔法の"現実への影響力"を完全に引き出せてしまうミスティが使うと範囲内の生命が全て氷漬けになって死ぬという危険な魔法になっており、ミスティは"放出領域固定"によって改変する範囲と"現実への影響力"を意図的に下げている。



・ルクス・オルリック

マナリル国オルリック領の都市アムピト出身の十六歳。

金髪と茶色の瞳に、顔立ちの整った美男子。体はがっちりとしていてアルムよりも少し身長が高い。

マナリルの四大貴族オルリック家の長男。

その場所にいる人間はその場に恥じない相応しい人間であるべき、という信念を持ち、大した試験結果で無かったにも関わらず魔法学院に入学してきたアルムはこの場所に相応しくないと感じていたものの、決闘を経て今では友人となっている。

性格は見た目に反して熱く友人思い。しかし、その場や立場に相応しくない振舞いをする人間には冷たい(無知はまた別)。

ミスティに迫る腕前であり、他の生徒を一蹴できるほど魔法の腕は洗練されている上に、安定感の高いマナリルの魔法だけでなく、マナリルでは珍しい"常世ノ国"の魔法を使って攻撃的にも立ち回れる万能な魔法使いの卵。属性は雷。


血統魔法は【雷光の巨人(アルビオン)】。

雷の巨人を出現させる単純にして強力な召喚に類する魔法。

ルクスはまだ扱いきれていない為、使った時のサイズがまちまちだが、六百年前から唱えられている"現実への影響力"は並ではなく、隆起する肉体と流れる雷の魔力は他の魔法使いを圧倒する。



・エルミラ・ロードピス

マナリル国アルキュロス領(旧ロードピス領)の町フィアーバ出身の十六歳。

少し猫っ毛のある明るい茶髪に赤い瞳を持つ笑うと見える八重歯が特徴の少女。

身長は同年代の女子より少し高く、アルムより少し低い程度。

今は没落しているが、かつては火属性魔法の名門として名を馳せたロードピス家の長女。

ベラルタに来るまで友人がいなかった為、少し人付き合いが不器用なとこもあるが、周りに合わせられる器用さも持ち合わせており、基本は快活な女の子。

家の復興の為、平民でありながらルクスを倒したアルムに近づき、そのままなし崩しに行動を共にして仲良くなる。魔法学院に入った目的が家の復興と有力な貴族と繋がりを持つ事である為だったが、本人は当初の目的をもう覚えていないほどアルム達の友好関係を心地よく思っている。

目的は打算的にも関わらず、本人は公平で真面目と悪役になるのに向いていない性格。自分を見下す貴族や金持ちの貴族は嫌いなまま

かつての名門の才能が再び開花した貴重な例であり、肉弾戦から魔法戦までこなせる器用さを持つ。属性は火。


血統魔法は【暴走舞踏舞姫(イグナイテッドシンデレラ)】。

ドレスを模した爆発する灰を出現させる一見強化にも見える攻撃魔法。

コントロールが非常に難しく、エルミラも扱いきれていない為、何かに触れた瞬間、エルミラの意思に関係なく爆発する時がある。

継いだ当初は余りの難易度に一人で先祖にキレていた。



・ベネッタ・ニードロス。

マナリル国カエシウス領ニードロス管理区域オルトラの町出身の十六歳。

水色に近い青緑色の髪と翡翠色の瞳を持つ少女。体格は歳相応といった感じで余り特徴は無いように見えるが、着痩せするので意外にスタイルがいい。

語尾が間延びするような独特な口調で話す。

治癒魔導士になる為に学院に来たが友達が欲しいという願望もあり、怪我を口実にアルム達に話しかけて今ではいい友人となっているが、話しかける時にアルムが怪我をしていた事に感謝していた自分に若干負い目を感じている。

その為か、友人の利益優先の思考をしていて自分が狙われるような事態であっても友人の味方ならと許してしまうほど。

ニードロス家は元々はカエシウス家の補佐貴族だったが、グレイシャの事件で北部の補佐貴族は解体された為、今はただの下級貴族。父親を嫌っているのもあって自分の家の動きをどうでもいいと思っている。

魔法の腕前はそこまで高くなく、学院内で言えば下の上といった感じ。血統魔法の使い方と度胸でカバーしている。属性は信仰。


血統魔法は【魔握の銀瞳(パレイドリア)】。

範囲内の生き物の持つ魔力を感知する魔眼魔法。

視界情報が無くても魔力だけがその眼にはっきりと映り、ある程度の魔力量や動きもわかる。

便利ではあるものの戦闘には向いていないという魔法だったが、ヴァレノ・マルジェラとの戦いで血統魔法に新たな解釈を見出し、その眼で捉えた魔力を持つ生き物の行動を止めるという効力を持つようになった。

ここまで見てくれてありがとうございます。

あくまで簡単な設定を載せただけなので、ここが聞きたいんだけど、という方は感想欄にお願いします。


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― 新着の感想 ―
[一言] 魔法の名前についているカッコが『』のものと【】のものがありますが、【】が血統魔法に使われているのように見えます。 アルムの【天魔魔砲】と【一振りの鏡】は血統魔法なんでしょうか? また、アルム…
[気になる点] エルミラの血統魔法は男性が使うとどんな形になるのでしょうか? 魔法の名前からしてやっぱりドレスのまま?
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