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星空のビーチコーミング  作者: 上高田志郎
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 島には見たこともない鳥たちが飛来し始めていた。

 朝、真夏は過ぎ去っていたものの、まだ誰もが不愉快な寝起きを我慢している頃、首でもしめられたかのような聞き覚えのない悲鳴が聞こえる。ユボットは布団の中で丸まりながら、一度も窓が開かれた音を聞かなかった。誰も確認しないから、意地でも自分も窓を開きにはいかなかった。あまりにも悲壮で、ベランダで今まさに事件が起きているような声の距離だ。ユボットは目をつぶりながら考えられる可能性の限りを推理していたが、二日三日と続いたところでそれが獣の鳴き声だと知った。おそらく、人も断末魔の叫びは、人を離れて獣にもどることだろうと寝床の中で考えた。

 港の人間が仕事で集まってくると、島をおおった鳥たちは雲のようだったと言う。あんな鳥は見たことがない、これまで見たことのあるどんな鳥とも違っていたと。いまとなってはそれがほんとうかどうか。そうして、鳥たちは二度とやってこなかった。渡り鳥の一種でないかということらしい。あの鳴き声は鳥の声だったのではないか? ユボットは周りの人間に尋ねてみたが、誰もそんな鳴き声を聞いたものはいなかった。


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